最下位になり易いチームの特徴とは

先日、優勝チームの特徴という意味で順位予想をしてみた。

面白いモノで、優勝するチームの場合、基本的に、その総ての体裁を整えている場合が多く、バランスが良い。

尚、シーズン前に、優勝チームに備わる、体裁を整えていると期待されるチームが見当たらないのは、ここ10年間でなく。

かなり、混沌としている状態だ。

過去実績上、優勝チームに備わっていると思われている体裁が整ってない以上、何処にでも優勝するチャンスがあるとも言える。

さて、

先の判定方法は、

優勝しそうなチームを抽出するという意味では、

効果的なのだが、

順位予想としては、

確かに不適格な部分もアリ(そう指摘されました)、

あの判定は、最低限の体裁と言う意味で、各項目の重みに関しては考慮していない。

が、

優勝するチームの場合、

そのホーム成績が、実績上、重要なのだが、

Aクラスに限るのなら、別に勝率.600超えている必要もなく、

極端な話、

ホームで4割でも、ロードで8割なら、優勝する可能性もある。

が、実績上、ホームで負け越したチームが優勝した例はなく、優勝したチームのホーム勝率.600超が実績上あるだけだ。

勿論、これらは実績であって未来を保証するモノでなく、数字は変わるのだが、傾向的にホームで弱いチームは優勝出来なかったという話である。

その意味で、先の記事は過去実績を基に優勝し易いチームの予想と言う事になると思う。

その実績上、横浜は、優勝から最も遠いチームなのだが=それが最下位かと言うと、違った表現になるは妥当だ。

でわ、逆の発想で、

弱いチームの特徴とは何かなのだが。

チームリーダーが居ない

苦しい時に鼓舞してくれるような自他ともに認める中心選手が居ない場合が多い。

(投打の軸の話とは、また、違う部分だが)

これに該当するのは横浜。

若い選手は、まずは自分であり、プロは成績が安定しないと試合に出れない為、当落線上にある選手は一般に他に気を掛ける余裕はない。

絶対的なレギュラーで、かつ、数年にわたり実績を積むことで、アドバイスをし易い環境が現出するが・・・

ヤクルトの野村監督ではないが、

基本的にプロはライバルを育てない。(自分の生活が懸かっているから)

圧倒的レギュラー、かつ、それなりに個人成績を上げ、自分の成績でなく、チームが勝つことに意義を見出せるような選手が居ると、そのチームは大崩れし難い。

代表的な選手としては去年までの阿部(今年は個人成績に専念させるような配慮がある為、その影響力を常時、行使しないかもだが。何より新主将は坂本。)。

巨人の場合、選手寿命を考えると、

高橋、井端、相川、金城等、個人の成績を考えつつも、ファ・ザ・チームを実行できる選手が多く、そう言うチームは、中日同様、戦力以上の粘りを持つことが多い。

中村ノリではないが、

中村紀洋が、40歳で到達した「仕事観」

「昔はチームのことなんか、考えていなかった。そんな余裕がない。余裕ができたから、チームが勝ちたい、みんなと喜びたいと思うようになりました」

こういう選手は大事。

そんな選手が、一軍登録される為に、個人成績を出す必要があり、その葛藤の結果、あの結末だった。

戦力として期待されるか、否かでも影響がある。

広島の栗原や東出が、その影響力を出しづらいと考えられる所以だ。

場合によると、石原も(試合に出たいとの狭間で悩むと思う)。

その点、回りが上手く、気持ちを切らさないような配慮が必要なのだろう。

尚、昨年、二軍落ちしていた三浦も、同種の苦しさを吐露(同じような境遇の藤井等居たため)していたが・・・

この辺の対応が上手いのは、

言うまでもなく、巨人。

だから、選手が腐らず、活躍しようと前を向く場合が多い。

横浜の場合、その辺のケアが今後、整っていくとは思うが、現状、弱くは感じる。

 守備

下位に長らく低迷するチームの特徴に、チームDERが下位に低迷するケースが多く、

楽天や、横浜、ヤクルト、広島など、守りに問題がある場合が多い。

逆に黄金期のチームは、巨人、阪神、中日(一時の日ハムや、現王者SBも)のように、このチームDERが抜きんでている。

このチームDERの低迷、往々にして世代交代期と重なる場合が多く、

ヤクルトでは、宮本。(FAで青木流出も含む)

横浜は、石井。(かつ村田、内川、相川)

広島は、二遊間の度重なる怪我。

横浜の場合、実績上、

相川、石井(補殺数推移をみると二塁も)の穴が大きく、埋めきれてこれなかった。

(黒羽根が待望の正捕手となりそうだが)

アウト奪取力で見た際、歴代横浜の遊撃手(二遊間トータルで見ても良いとはいえない)は2014年(去年、リーグ一位だが)を除けば残念ながら、

常にリーグ最下位。

同時期の、鳥谷や、坂本等と比べると補殺数(ゴロ処理)で100程度の差をつけれられており、そのヒット100本の重みとは、

坂本や鳥谷との比較で、打率で100ヒット/600打席=0.166 

つまり、坂本が.300打者なら横浜の正遊撃手は.466程度の打たなければ、

そのマイナス分を埋めきれない差が、ライバルチームと生じるわけである。

補殺はバッテリーとの共同作業なので、その補殺数だけをもって判断できないが。

ゾーン系守備評価でも基本的にリーグ最悪評価であり、守備面で横浜は、かなりのハンデを背負っていたと思われる。

にも関わらず、スモールベースボールをしていたのだから、横浜の場合、苦しい戦い方をしていたわけである。

昨年、山崎(2014年11月24日

山崎の守備についての雑感)

がショートを守ることで、チームとして、ショートのアウト奪取力がリーグ1位だったが(だから防御率が良くなった)・・・

広島の場合、遊撃梵と三塁堂林、捕手石原(おそらく)等の影響もあり、前年との比較でリー内での相対比較上、

チームDERは低下。

その結果として、

 総失点が多い

総失点が多いチームが基本的にBクラスに沈みやすい。

過去10年間でみると、総失点の一番、多いチーム順位は最下位8回、5位2回。

総得点は・・・

横浜を見ればかわると思うが、攻守のバランス上、攻撃力上位=Aクラスは成り立ちにくく、まずは守備からが、チームに安定を与える場合が多い。

(守り重視の方が接戦をものにし易いのだろう)

以上、踏まえると、

チームリーダー不在で、横浜が。(経験不足とも言うが)

守備で、

阪神、ヤクルト(大引きを補強している為、場合によると阪神がリーグ最下位に落ちる可能性もある)が

投手力を含めた総失点でみると、

ヤクルトが

総合的に、

ヤクルトが最下位候補になってしまうが、

30歳前後の中堅選手(成熟期の選手)がヤクルトの場合多く、戦えるような気がしている。

さらに、ヤクルトの場合、怪我人が戻ってくるので、別物のチームになっている可能性もあり、

最下位候補と言い辛い感じだ。

一方、横浜は、チームリーダー不在とは言え、

緊張感のある競争している状態でもあり、ポジティブに受け入れたい。

2014年12月13日

ロペス(グリエル)という劇薬

あれだけ、淡泊に感じた打線が、見違えるような空気を感じるのは、

正常な競争が、そこにあるからだろう。

そして、総失点という意味では、

横浜の長年の努力が実を結びつつあるところもあり、配球次第な部分もあるが(低目が来ると読み切られると、外角苦手な上本に横浜だけが打ちこまれるように、打たれる)、ある程度期待している。

先発陣の層も厚く、黒羽根さえ、怪我をしなければ、昨年の4月のような醜態はないだろう。

さて、

自信をもって、このチーム、最下位候補と言えるチームがないのが現状である。

これは、

優勝候補にもいえ、

先の記事で阪神を優勝候補に挙げたが、

守備に不安を抱えるチームが優勝候補というのも、

初めての経験でもあり(鳥谷の状態次第の部分もあるが、成績上、二塁上本の守備はかなり悪い部類)

正直、読めないというか、

混戦、セ・リーグに相応しい状況とも感じる状態である。

混戦になると、

どんなチームが強いかと言うと、

・・・

ベテランが多く、苦しくても戦い方を知っている、

巨人。

もしかして中日。

どちらにしろ、

万全なチームが見当たらず、素直に、どのチームにもチャンスがあるが一番、妥当な表現だろうか?

優勝チーム常連のチームの捕手が定まらない間は、

捕手が定まっている横浜、ヤクルト、広島(會澤)のチャンスとは思うが、

その意味で、選手構成的に伸び代が大きそうな横浜はチャンスであり、

同じ事情の、

広島(會澤が一年通して、投手を、どうリードして行くのかも注目)も、打線の核さえ構築できれば、かなり強いと思う。

こんな混戦模様のシーズンインは、本当に久しぶりですね。

捕手阿部、矢野、谷繁時代からの転換期です。