桑原は勝負強いのか?気持ちで打つ桑原について 勝負強さとは
関西紅ショウガさん、ならびにmetropolis-22さん、執筆が遅れ申し訳ありません。
広島新井、ヤクルト山田の前に、様々な勝負強さを説明しており、なかなか本筋に辿りつきませんが、
お許しを。
序論で、
得点圏と言う数字の漠然性を説明していますが、
セイバーでは年次相関の強い四球や、長打力等々との比較で打率と言う結果を、おぼろげなモノとして扱っています。
当然、打率以上に試行錯誤数の少ない得点圏は、セイバー上、非常に、いい加減な数字として扱われています。
一方で、
あるレベルの技術レベル、思考法をもった打者ですと、
セイバー発祥の地、アメリカでもクラッチヒッターと称されます。
代表的な選手で言うなら元巨人の松井でしょうか?
数字と、松井で乖離があるわけですが、
どちらが優先されるかは、松井のような例です。
統計学的コトバで疑似相関というコトバがありますが、
相関が強い、弱いだけでは科学的立証は出来ません。(してはいけない)
その因果関係の証明が重要です。
その数字自体は正しく、
セイバー上、今の数字のとり方では勝負強いさを観測できないのは事実です。
ですが、観測できない=ないの証明ではないです。
観測できない=否定ではないです。
観測できない=セイバー初心者が時に否定的に捉えますが、大きな間違いでもあります。
統計学上、観測できても因果関係が証明されませんと、その数字の解釈は正しくないです。
テレビが普及するに従い、日本の癌発症率は上昇しましたが、テレビと癌発症率が関係すると考える人は居ないでしょうし、
喫煙率と、肺がんの相関がとれないのも理由があるわけです。
(肺がんの原因は、欧米の結果をみますと、X線検査のし過ぎの可能性が高いのですが、そういうのを無視して喫煙率と、肺がん発症率の関係だけみますと、喫煙率が高い方が癌発症率が低くなります。)
ペトリックが左に強いなる説も(同じ左でも巨人のギャレットのようなタイプとは技術的に相性が良くないです)、
技術的根拠(因果が薄弱)が薄く、疑っていますが、
技術論と、数字が一致する事(因果の証明)で、それらが立証が出来ます。
後は、状況証拠の積み重ねて推論を重ねる事になります。
さて、
今回の題材は横浜桑原です。
リーグNo.1の得点圏を叩きだしている彼は勝負強い打者なんでしょうか?
現在の桑原は、
その数字を鑑みますに、
横浜と、それ以外で、打撃が違う可能性の高い打者でもあります。
筒香が横浜で、より強い原因の一つでもあるのですが(桑原が出塁してくれる結果、勝負してくれるようになる)、
桑原の
ホーム成績 64試合で打率.327 出塁率.407 OPS.867に対し
ビジター成績65試合で打率.227 出塁率.297 OPS.654
と、
成績に、かなりの差が生じています。
横浜の選手の場合、大なり小なりホームとビジターで差がありますが(横浜球場補正 パークファクター)、桑原の、それはかなり大きな数字の差(PF以上の差)とは思っています。
筒香の場合、
元巨人の松井同様、
その打法、技術レベルもあって、クラッチヒッターと称して良い打者ですが、
桑原の場合、そういう技術レベルにあるのか怪しく思っています(あるレベルの技術水準にはあります)。
最も、桑原の場合、技術的課題と言うより、メンタル(食らいつく的な打撃をします)なのかもしれませんが・・・
気持ちで打つような感じが多い打者と思っています。
精神的に未熟な部分を覚える桑原の実績とコトバについて雑感
桑原と言いますと、
イップス(精神的な問題)で送球が安定せず、内野から外野にコンバートされる等、割と悩みこむタイプです。
そう言うタイプ故に、自分を鼓舞するようなプレー(大声を出す等も含め)をしますが、神経質なタイプと思っています。
昨年も、
中畑監督に期待され、
横浜の野手で唯一、全試合、全打席、オープン戦で起用されましたが打率.220と結果を出せず、結果(倉本の場合、内容が良くなかったです)を出せなかった倉本同様、
期待先行で、
倉本と同様、開幕スタメンを果たしています。
で、結果は、
倉本同様、悪かったわけです。
そこで発した桑原のコトバですが、
監督が信用してくれなくて力を発揮できなかったです。
→
注意
この部分だけ切り取りますと、悪く思われてしまいますが、
時系列で言いますと、進藤コーチに言われて、はっと気づき自分を後悔しての発言です。
当時を振り返りますと、そういうメンタルでしたと言う事のようです。
桑原自身は、中畑監督のアツい期待を感じなかったようなんですよね。
オフに進藤コーチに言われて気づいたそうです。
コトバって大事です。(信頼をコトバに直して伝える事)
そんなわけで、
桑原は、2015年、その力を発揮できずシーズンを終えています。
メンタルに問題を抱えた結果とも言えます。
どうも、気持ちにムラを生じやすい選手のようなんですよね。
言い換えれば桑原も若い選手なわけです。
2番に座りますと、その高いポテンシャルを活かせませんが、ケースバッティングができるが故に、考え込んじゃうようなんですよね。
技術的な素養を考えますと、2番に最も近い選手なのですが、いろいろ出来ちゃうので、その力を発揮できないと見ています。
心技体で言いますと、
倉本の場合、技で劣りますが、心で勝り、
桑原の場合、技で勝りますが、心に課題を抱えています。
元巨人清原に重なる部分も覚えますが、逆境に弱そうな実績が今は並んでいます。
気持ちがノルか、ノラないか、の部分が今は大きいかもですね。
桑原23歳、未だ未だ若いです。
(皆さん、胸に手を当てて、その当時を思い出しましょう)
そんな桑原が十全の力を発揮できる場が横浜。
その背景を考えると応援なんでしょうね。
応援の力、大きいです。
番長三浦が、ファンに感謝して居ましたが、横浜の選手であることに誇りを持てるような環境って、大変大事です。
(広島のジョンソンが広島と再契約しましたが、選手の価値観は、カネだけではないです。やりがいって重要です。)
逆にいいますと、横浜ファンが平田に対するような形で、桑原の敵に回れば、成績下がり易い選手でもあります。
そんな桑原故に、
他球場での得点圏、シーズン半ばまで成績良くなかったのですが、
自信をつけて来ているのか、数字が良くなって来ています。
桑原、良い経験しているかもですね。
思えば、
期待先行で、
桑原を起用していた中畑監督時代と違い(中畑さん桑原のような選手好きです)、
2016年、オープン戦時における桑原の立場は二軍でした。
そして、迎えた開幕は守備固め、代走要員からのスタート。
そこから、代打で結果を出し、ラミレス監督に認められて、今の位置を奪いましたが、
これが大事なんですよね。
与えるだけでは、人は伸びません。
勘違いしてしまう場合があります。
その点、桑原は奪ったわけです。
評価したいです。
後は、もう少しムラがなくなればと思いますが、横浜ですと集中力が増してそうな部分もあり、ポジティブに評価したいですね。
横浜球場では、粘りが違うと言うか、集中力が増すとしか言いようがないです。
ファンの応援により、その力を発揮しやすいという分かりやすいガッツマン桑原。
良いんじゃ、ないんですかね。
好きです。
本人も、
その課題を覚えつつ、その課題に取り組んでいると思いますし、
期待したいです。
というわけで、
桑原が、本質的な意味で勝負強いのかと言われると、自信がないのですが、
気持ちがのっているだろ、今の桑原は、勝負強いと言って良いと思っています。
CSでの、さらなる大活躍を期待したいです。
桑原、東京ドームで、コテンパなので、ホーム横浜で試合をしたいですね。
横浜では巨人の投手を打てるのに、東京ドームでは打てないというのも面白いですが、そう言うもんなんでしょう。
個人的希望では、
ホーム横浜で、活躍して貰って、その勢いのまま、
完全アウェイの真っ赤な松田スタジアムで活躍出来れば、さらなる成長が期待できると思っています。
ポストシーズンにおける空気感違いますし、その空気感に感化され易い選手故に、
その科学反応を楽しみにしています。