早打ち(好球必打)と、待球作戦について 雑感

ラミレス監督の早打ち(好球必打)についで批判が集まっています。

理由は明白で、同じ負けるにしろ、相手を楽させて勝たせているからです。

また、結果も出ていません。

ところで、

絞り球を絞って(配球を読んで)、早いカウントで勝負しようは現在のプロ野球では確立されたとも言えるロジックです。

球数を投げさせろから、好球必打に変わったわけですので、その有効性は確かです。

問題は、

どうして、それを横浜が実行出来ないのかです。

論理の説明

早打ちについて

好球必打の論理は、何のボールを打つか、その選択権(主導権)が打者側にある事です。

カウントが悪くなるに従い打者の成績が悪化する事は良く知られた事です。

勿論、打力・技術に劣る打者の場合、バッティングカウントでの打率が悪くなる打者も居ますが、

真の問題は、早打ちでなく、絞り球を決め打ち行ってもヒットを打てないと言うが一番の問題と思っています。

つまりは選球眼が悪く、打てない球を打ってしまっている。

この結果、早打ちしているハズの横浜の場合、選球眼が悪いので三振も多いです。

同時に四球も少ないです。

横浜に待球作戦は実行可能なんだろうか?について

選球眼が悪く、打ちに行ってもヒットにならず、かつチーム方針として早めに勝負しているハズなのに三振がリーグ平均に対し13%ほども多い。

打力がないので、相手投手に警戒されず、ドンドン攻められている為、四球も少ないです(選球眼が悪いから余計に)。

今の横浜ですと、単純な待球策では、上手くいかない可能性が高いです。、

高めは捨てろ等の具体的な指示がないと、画に書いた餅になりかねいと思っています。

その高めを捨てろも万能でなく、相手投手次第になります。

問題は、コントロールの定まらない相手には、そういう指示が機能しない場合もありまして。

井納や、三嶋相手に仕掛けれらるのは良くみる光景ではありますが、あれは高めにボールを集めようとした結果です。

本当の乱調ですと、選球眼が良くないと対応できないです。

選球眼(カット技術にも)に問題ありますので、その実効性に関しては疑問です。

ところで、横浜で意識的に待球している打者と言えば

ロマックでしょうか?

初球で打ちにいきアウトになった打席はわずかに1(ヒット0)。

打席34ありますので、1/34=0.03しかないですが、これかなり低いです。

昨年、ロペスが79打席(打率.342)ありましたが、

79/565打席=0.14。

積極果敢なロペスと比較すると差がありますが、ロマックは、そう言うタイプです(アメリカでも)。

一方で、

そんな彼の成績は現在、打率.071 出塁率.235 OPS.307です。

選球眼が割合よく、ストライクをふらいので、ロマック一人を打ち取るのに要する球数(P/PA)は3.78。

打力がなく長打も今の所ないので、相手も攻めますので、P/PA自体は、やや良いぐらいですが(最良と思われる方で4.1ぐらいですのです)、

今の横浜打線の状況(打力がない)を考えますと、意識的に待球した場合、3.8ぐらいと想定します。

ロマックのような打者を並べ、P/PAの低いロペスや、白崎、乙坂(昨年度実績参考)等を落して、平均3.8ぐらいの打者を並べた場合、

27人で107球。

ロマックの出塁率が.235ですが、一応、横浜平均出塁率.273をかけまして(待球作戦になりますから変動する可能性があります)、

27x0.273+27アウト=34.37

34.37x3.8(=想定P/PA)=131球。

ちょっと微妙な数字ではありますが、藤浪のような投手には効果があるかもです。

が、リーリフ来たら、難しそうですし、先発を引きずり降ろした後の展望を描きに難いです。

今の横浜では能力不足で、

好球必打も、待球も難しくは感じます。

もう少し、状態が良ければとも思うのですが・・・

別の観点。

ファール技術はあるけど、選球眼が悪い選手の場合。

昨年の石川が、それに該当します。

彼の場合、カットはするのですが、選球眼が悪いので四球で出塁ができませんでした。

待球作戦の場合、球数を投げさせると言う意味で、出塁も重要になってきます。

ですが、石川の場合、選球眼が悪いので四球が少ないです。

梶谷と、石川の違いは、この部分でして、両者ともカット技術があるのですが、

梶谷はボールを見逃せる。

石川は見逃せない。

PA/kkでみますと、梶谷も、石川も非常に三振し易い打者ですが(阪神ゴメスと変わらないレベルです。規定打席をクリアした打者では梶谷が一番悪いです。)、梶谷の場合、ボールを見逃せるので四球を選び取れます。

その結果、四球が梶谷の場合、54あり出塁率が高く、石川は選べれない。

BB(四球)/PA(打席)で両者を比較しますと、

石川の0.042対し梶谷は0.093。

っと差があります。

*石川に関しては、本当に後少しなんですが・・・

それ故、急に四球を奪いそうなところもあり、復帰後を期待しています。

また、石川のように、長打が少なく、出塁される事自体を相手が嫌がりますと、ストライクゾーンで攻めて来ます。

石川のようにカット技術のある打者でも苦労している事を考えた場合、

石川のようなカット技術がなく、その上、長打がなく、打力のない、今の横浜打線が待球した場合、結構、厳しいような気がしています。

他のチームにとって普通の投手が、横浜相手ですと、どんどんストライクをとってくる可能性があるわけです。

私達も、なぜ?この打者で勝負しないと怒る事ありますが、そんな感じで思われるわけです。

今の横浜相手に球数を要しましたら、相手チームのファンから罵声が飛ぶわけですね。

明らかなる待球も、今の横浜ですと難しいかもです。

警戒される事で有効に球数を稼げるのですが、打力がないと警戒もされず、石川のようにカット技術のある打者も、今の横浜には少ないですから、選択しても苦しくは感じてます。

個人的に、

待球作戦を有効に機能させるには、相手に警戒される事ですので、

絞り球を確実に撃てる打力があることこそが重要と思っています。

その結果、結果的に待球にもつながるのですが、

要は、打てないと思う球は打つなぁなんですが、それが実行できていない。

そこに苦しさを覚えます。

個人的には、ストレート系を待っていて、動くボールにやられていると見ています。

インプレイのボールがどれだけヒットになったかの打率でみますと、

横浜の場合、BABIP.258と他のチームとの比較で非常に低いです。

別名運不運とも言われていますが、この数字が上昇して行くかが貧打解消のポイントかもしれません。

元気のよい広島さん、この数字が.338ありますが、それりゃ、打ちますよね。

長打がなく(打球が強くない)、単打の多い状況からみてイバラな状況です。

IsoPという長打率と打率の差でみた場合、横浜の数字はリーグ平均の60%です。

トップヤクルトの半分ぐらい。

2番目に低い中日と比較しても、70%程度しかありませんから、凄まじく低いです。

まとめますと、

待球指示を出すにしろ、好球必打にしろ、

選手がある程度復調しませんと、手が打てない感じと思えてます。

戦術選択に限界ありますので、その辺、ご容赦して欲しいです。

もっと言うなら、待球作戦が出来る選手の場合、好球必打も可能で裏表のようなモノと考えて頂けると幸いです。

っと個人的に考えています。

現在、可能な対応ですが、

白根を上げて未知の可能性にかけるか、

評判の悪い3番ロペスを5番ロペスに回すかでしょう。

未だ5番ロペスの方が、相手も筒香に対し勝負してくれそうです。

待球させるのならロマックを下に落とさなくも良いかもですが守備力ありませんし、二軍調整が妥当な時期と思います。

監督もわかっていると思いますし、そのタイミングは、お任せしたいです。

尚、

選手構成的に盗塁(守備上手いと盗塁できると思われがちですが、そういう選手ではないです)できるような構成になっていませんので、

機動力も無理です。

また、選球眼が悪く、空振りも多いので、ヒットエンドランもし辛い感じには見ています。

ツラいですが、

梶谷が戻ってくる、かつ、他の選手の復調を待ちたいです。

戻りそうな打者としては宮崎が一番手ですかね。

彼については記事を書くかもですが、上手く復調させて欲しいです。

後は、ロペス。

インコースのシュートでファールを打たされ、カウントを悪くさせられていますが、これ直らないと厳しいです。

一応、そのインコースのシュートで三遊間にゴロを打たされていた最悪の時期は脱したいう見解ですが、これに手を出すならヒットにならないと厳しいです。

カウント悪くされて仕留められています。

本日から、ヤクルト戦です。

ヤクルト相手に昨年、横浜は上手く打たされ(他のチームからは最低でも90点以上とっていましたが、ヤクルト相手ですと63点しかとれていません)ていましたが、

そこに今年の苦戦の萌芽を覚えます。

動くボール対策出来てないですよね。

だから、打球が詰まらされるので横浜のチームBAIBIPが低いんです。

それを考えると打てないかもですが、今の状態は悪すぎますので、どうにか食らいついて欲しいと願っています。

ガンバレ横浜。

昨年の4月に、書いた記事です。

当時も今と同様、好球必打(早打ち)が機能しているように感じません。

結果、早打ちのメリットを感じず、デメリットだけを享受している結果になっています。

メリットは極大に、デメリットは極小にが、世の常識です。

が、そうでないように感じるわけですね。

メリットは極小、デメリットは極大。

努力しているようにも思えない。

どうして策を講じないとなるわけです。(不満が溜まる理由)

この記事を基に、さらに考察、why5をします。(予定)

現象は良く似ていますが、原因が、昨年とは、また、違う様相に感じています。

選手個別に分析する必要があるのですが、結構なボリュームになりそうです。

最終的には、選手起用を変えては?になりますが、それは、それで様々な問題がありそうです。

有力な代替選手居れば、監督も積極的に起用するハズですが、居ないように感じるわけです。

ラミレスさん、結果を大事にしますので(契約が掛かっています)、結果を出せるかで選手起用をします。

巷間の評価では逆なんでしょうが、かなりドライです。

取りあえず、分かり易い桑原で分析記事、時間があれば書きますね。

昨年来の課題が、モロに出ている感じです。

そこに桑原特有のメンタルの弱さが影響し、悪循環とも感じますが、余裕があったら書きます。

基本、今、私が怒っているのは、高城へのいわれなき批判です。

これは、もう去年から、何度も、何度も記事で主張している事ですが、リードについて戸柱と高城では、世間一般と、私では違うようです。

別に評価、それ自体は違っていても構わないのですが、その論調が厳しいです。

スポナビ以外のプログ記事を最近、読んだのですが、その論調の厳しさにビックリしました。

その一点について、継続して今後も書き続ける予定ですので、

監督采配、並びに、早打ち云々は、リソース的に分析しきれないかもです。

各チームの数字分析すら放置して(広島だけ、少ししましたが)、配球論書いていますので、優先順位は配球となっています。

ザラッと見て、ある程度、あたりはつけていますが、桑原に関しては、こういう攻めをするだろうなっと思っていた通りにやられていますね。

温故知新さんか、ホエールズベイスターズDeNAさんに、記事を、お願いしたい気分です。