数字上(セイバー上)、何気に弱い横浜について雑感と手短に展望

3夜、連続、サヨナラと意気上る横浜。

巨人戦3連敗した際、監督への批判が凄かったですが、

今の横浜の戦力とはセイバーでみますと、どれぐらいあるのでしょう?

デルタの数字を使って説明です。

まぁ、ただの総計なのですが、ファンの実感と乖離している可能性が高く、数字で見ますと案外弱いです。

使う数字はWAR。

意味は、代替可能選手と比較した際、どれだけの価値があるかです。

野手

(守備、走塁も含めた評価です)

1位 広島 29.2

2位 中日 10.5

3位 阪神 9.3

4位 横浜 8.8

5位 巨人 8.1

6位 ヤクルト -1.1

ヤクルトが現在、記録している-1.1は、かなり悪いです。

通常、プラスで終わる同数字ですが(代替可能です)、その代替可能レベルも担保出来てないわけですね。

そして、横浜は4位。

投手

1位 広島 24.5

2位 阪神 20.7

3位 巨人 20.4

4位 ヤクルト 16.6

5位 横浜 16.4

6位 中日 9.3

中日のウィークポイントが数字でも確認できます。

このまま推移しますと、中日投手陣の数字は3年連続、リーグ最下位です。

WARはナゴヤドーム補正も考慮した数字です。

意欲ありましたら、中日の内弁慶ぶりの理由を記事化しても良いかもですが、ヴィジターでは、その弱点が露呈する感じです。

谷繁健在の頃は、ナゴヤドーム補正に、谷繁補正があったのですが過渡期ですかね。

3年連続、リーグ最下位のWARは、ほぼ確定的のようです。

あの2012年の二軍壊滅の惨劇の影響から抜け切れてないです。

今年、漸く、二軍で鍛えたと思える選手が中継ぎ等で活躍し始めましたが一回、育成が狂うと立ち直るのに時間がかかります。

野手も福田等々、二軍壊滅の影響をダイレクトに受けた層が、漸く活躍し始めましたが、そりゃ、弱くもなりますよね。

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投打にわたり、中日の二軍は2012年に壊滅しています。

二軍が正常化されて、一軍に戦力が供給されるには、時を要します。

誰かが悪いと言うより(高木さんは火中の栗を拾った人です)、全体を統括する人が不在で組織の体をなしてなかったように感じます。

合計

1位 広島 53.7

2位 阪神 30.0

3位 巨人 29.2

4位 横浜 25.2

5位 中日 19.8

6位 ヤクルト 15.1

横浜、実は、そんなに強いわけではないです。

チームとして地力のようなモノが出来始めていますが、未だ戦力的には阪神、巨人さんの後塵を拝する状況です。

監督のマネージメント能力で、桑原や、倉本らの状態を戻しても、この数字なわけです。

昨年との比較でWAR自体は低い数字なのですが、これが面白さで。

勝率は良い。

横浜も、大分、チームらしくなって来ました。

戦力の割に勝てない時があるのは、2015年の広島さんが典型ですかね。

投打の形がないと勝ち切れません。

別の言い方で言いますと、チームバランスが悪いと勝てないです。

そのバランスをラミレスは整えて来ています。(そう言う采配をしています)

その点で有能とも言えるのですが、ファン受けは大変良くないです。

これほど実績とファン評価が乖離している監督と言うのも面白いもんです。

考察記事を書きたくなって来ています。

ホエールズベイスターズDeNAさんが記事で、監督を擁護していますように、数字上、強いわけではないです。

数字上、良くなくても、チームの形を整えておきますと勝てるわけですね。

その成熟度を高めている監督へのファン評価はかなり低い気がします。

その理由を考えますと、

横浜は強いハズだが理由のように感じます。

ですが、

数字(チームWAR)上はBクラス相当の戦力です。

意欲がありましたら、戦力展望を記事化しますが巨人さんの状態、かなり良いです。

伝統的にチームが完成する後半戦に強いチームでしたが、今年もチームを作って来ました。

打線の形が出来始めていますし、脆弱だった中継ぎも不安定ながら形が出来始めています。

戦力の割に勝てなかったチームが、形を作って来ています。

一方、貯金12の阪神さんは5年連続ロード勝ち越した反面、甲子園が終わると勢いが落ちやすく、ベテランが多いのもあって耐える野球になりそうです。

阪神さんは、

今週末の対巨人戦で菅野、田口をぶつけられるわけですが、その結果如何で、Aクラス争い混とんとしてくるかもです。

打順を固定しきれてなく、完成度では巨人、横浜に劣る感じですが、全体野球って感じでしょうか?

(横浜、巨人は阪神さん程、選択肢がないというのもありますが)

そして、戦力的に劣る横浜ですが形。

チーム成熟度(生え抜きベテラン不在と言って良い陣容で成熟度云々を議論する事になるとは・・・)でカバーしているような感じです。

僅差で勝ち切れている理由です。

巨人さんや、阪神さんより、若いチーム構成ですから期待して見守っています。

ラミレス監督のマネージメント能力も、一年目より上がっていますし、成長している戸柱同様、温かく見守(批評はします。)って頂ければ幸いです。

保険と、また、批判されそうですが、

今の戦力状況では、今年、Bクラスも、十分あり得る状況です。

監督だけの問題でなく、数字通りの順位になっただけです。

そして、選手構成的に横浜は来季に向けて強くなります。

先々、明るいです。

濱口の配球記事を書く予定でしたが、

没記事で。

他に書きたい記事が出来ました。

他の記事も書きつつ、セ全体の戦力展望を書きたいです。

週末の巨人対阪神

かなり巨人さん有利な戦いになるハズですが、その結果如何で、記事内容変わるかもです。

楽しみな戦いになりそうです。

尚、横浜は対巨人戦で、週末表カードで残り全試合戦う予定です。

先週、3連敗した3連戦も含めますと、8戦中6戦で菅野、田口と当たるローテなわけですが、巨人さんも勝負して来ています。

優勝は巨人さんが広島さんでなく、横浜を的にしたローテをしいていますので大丈夫とは思いますが、

こういうタフな戦いをして勝ちぬいて来たチームって勢いがつきます。

今年はAクラス争いが熱いです。

例年になくレベルの高い争いになりそうですね。

勝っても、敗けても、楽しそうです。

その選手の頑張りに必死さに、明日なき戦いに我々、野球ファンは感動を覚えるわけです。

この一球は絶対無二の一球なりされば身心を挙げて一打すべし。

そんな時節の到来です。

ラミレス監督の先を見越した采配に、時にフラストレーションを溜めていました横浜ファンの皆さま、お待たせしました。

いよいよ佳境です。

プロ野球の季節。

ポストシーズンに向け、ガチンコ対決です。

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