倉本の二塁と遊撃で比較しますと、
倉本の送球(体勢十分なら良い球いきます)の問題もあり2塁が良いとは思っています。
前記事でグラフを用いて説明している通り、三遊間方向より二遊間方向の方が倉本は強いです。
遊撃ですと肩(体勢万全なら良い球を投げれます)の弱さもあり、打球に追いついても内野安打を許していたようですが、
二塁なら一塁に近くなります。
アウト率が上がる可能性があります。
遊撃倉本ですと大和効果は弱くなります。
大和が二塁を守る事による数字上昇程度でしょうか?
大和が二塁を守った場合、昨年-7.7だった二塁の数字が+10程度期待できますが、
倉本が二塁を守った時の方がプラスが多いと感じています。
倉本、二塁なら平均的な二塁手としての数字を記録できる可能性を感じています。
倉本の二塁守備を平均的と仮定した場合の試算ですが、
倉本の遊撃守備-17→大和の遊撃守備+5程度期待=差引+22
二塁のチームUZR-7.7→倉本2塁 ±0期待=差引 +7.7
合計 期待値 約30の改善となります。
昨年の横浜のチームUZRは+22.8でした。
そこに、+30しますと+55.8。
2017年のチームUZR番付ですが、
1位 西武 +41.7 源田効果?
2位 福岡 +39.4
3位 広島 +28.5
4位 横浜 +22.8
5位 中日 +6.2
7位 巨人 +5.7
11位 ヤクルト -38.0
12位 阪神 -56.9
堂々12球団1位となります。
守備力は世代交代期の目安とも言えます。
守備位置が固まらず序列不明確なチームですと低下しやすいです。
横浜は2015年に守備面で崩壊しました。
経験不足な野手を積極的に使ったからですが、あの時はショックでした。
2014年にチームDERでリーグ3位を誇った横浜は最下位に転落します。
チーム順位も最下位でしたが守備面でも最下位だったわけですね。
あの日、横浜は自ら積み上げていたモノを壊したわけですが、
その壊した世代が3年かけて主力となりつつあります。
そして、
UZRと関係するチームDER(打球のアウト率)が低いチームは下位に低迷しやすいです。
広島と横浜は、このチームDERが長きにわたり下位に低迷し続けました。
その時代、セの覇を争っていた巨人(坂本&阿部)、阪神(鳥谷&矢野)、中日(アライバ&谷繁)は、この数字で常に上位を叩きだしています。
この三球団の二遊間、捕手が引退、もしくは守備力が低下した事で序列が不安定になり世代交代期となっています。
セイバー上、首位広島さんと生じている数字の差は絶望的とも言える差がありますが、守備面で見ますと横浜は優勝するに相応しい状況になりつつあります。
みかんさんからコメント頂きましたが選手構成的に成熟期に突入しつつあります。
横浜としてピークは(総てのピークが揃うのって難しいです)、もう少し先かもですが良い時期になりつつあります。
20代後半が選手として一番良い時期である場合が多いですが、そんな選手が横浜は多くなりました。
経験が必要と言われる捕手の個が弱い(主戦捕手戸柱が3年目。2019年に4年目を迎えます。)のが懸念ですが捕手陣でみますとリーグ屈指です。
ファン的に期待したいです。