中途半端が招いた敗戦と嶺井の配球について雑感

まず最初に中川が落球しなかった場合、試合の帰趨は別のモノとなった可能性が高いです。

そして捕手の嶺井が高めのつり球を続けてなければ、これも別の未来があったかたもです。

嶺井は良く続けるんですよね。

昨年も上手く、対比させる球を意識させて続けてました。

 

aaakkkaaa.hatenablog.com

 

にて嶺井を評し、

フォークを意識させつつ直球主体で、投げるぞ、投げるぞと散々エサをばら撒き目線を上に挙げておいて最後にフォーク。

 っと評していますが、

フォークを意識させつつ、ストレートを続けたりします。(しつこく

ヤスアキでも同じような事をしていましてツーシムを意識させて直球を続けたり、その逆と様々な投手で同じような事をしています。

この場合、成功条件として重要なのは、相手が対比とする他の球を意識しているかです。

間違ってもストレートしか意識してない打者にしちゃダメなんですが陽川、ストレートしか待っていませんでした。

戸柱とか良くやっていました。

勝負付をするというか上か目線の配球です。

まぁ、確かに、あの場面、ストレートで三振奪えれば最高なのですが陽川からストレートで空振り(戸柱が上から目線で続ける条件のようなモノ)を奪えてないです。

全部当たっています。

変化球の意識があるなら、もう少し変わるのですが・・・

三上の2%ほどしか空振りの奪えないストレートと違いエスコバーのストレートは異例の14%弱ありますが(全部確認していませんがセで一番の威力)、ちょっとなぁ・・・

 

ゴロも打たせたくなかったかもしれませんね。

それでも中川が落球しなければ、エスコバーが要求通りのコースに投げれば。。。っと注釈が付きますので全面的に嶺井がぁっとは言いませんが横浜で、あの配球はリスクあります。

 

 

ところで、たらればですが、

あの回無失点で切り抜けられたら皆さん、文句を書いていたでしょうか?

冒頭に戻ります。

中川の落球、嶺井の配球、エスコバーの投げミス(つり球が真ん中高めのストライクゾーンへ)と重なった事で陽川の決定的とも言える本塁打を呼び込んでしまいましたが、その内の一つでもなかったら点が入ってなかったかもしれません。

 

阪神さん、エスコバーのよう投手大の苦手ですからピンチを切り抜けられたかもです。

セの打線で直球(wFA)に強い順ですが

1位 広島 +31.8
2位 ヤクルト +19.4
3位 中日 +16.9
4位 巨人 +13.4
5位 横浜 +6.1(去年との比較で大幅ダウン)
そして6位 阪神さんはセで 唯一のマイナス-29.8

 

抑えていた可能性が高いです。

私見でいいますとバリオスを引っ張り過ぎました。

この人、100球を目途に、その質を落とし始めます。

その100球目前、阪神の上位打線、3回り目。

一般的に言うと最も失点しやすいシチュエーションでしょうか?

今の阪神打線は元気ないですが欲をかきすぎたと感じます。

確かに7回をバリオスが投げ切ってくれればかなり楽です。

8回パットン、9回ヤスアキ、10回エスコバー、11回三上、12回三嶋と回マタギさせずに阪神さんの苦手な系統の投手をぶつける事ができます。

できまずが、

回途中で中途半端にエスコバーを投入するぐらいなら今回は回頭からエスコバーだったと思います。

冒頭あるように結果論的な側面があるのは否めないですがバリオスの交代期を意識しエス子を使う気があったわけですからスパッと変えるべきだったと思います。

後は中継ぎに課題のある阪神さんを何処かで打ってお終い。

 

現在の中継ぎ防御率ですが

1位 横浜 3.70

2位 巨人 4.20

3位 阪神 4.50

4位 広島 4.53

5位 ヤクルト 4.59

6位 中日 5.98

 

っとなっています。

阪神さんが昨年記録した中継ぎ防御率は2.68でしたが見事に昨年の反動を喰らっています。

阪神の中継ぎ陣、近々状態を落しています。

aaakkkaaa.hatenablog.com

 

上記記事で、阪神さんの中継ぎを評し疲弊している可能性を指摘していましたが阪神さん、使い方が比較で荒いチームと思っています。

初年度の使い方との比較でマシでしたが2年目も荒かったですね。

マネージメントが上手くなったので一年もちましたが次の年に疲労を残すような運用。

一方、横浜はコンディション維持に気を使っていますので昨年より数字が良くなっています。

横浜の使い方も荒いかもですが上には上がいるわけです。

そして横浜の中継ぎは今年、昨年と故障者を出していません。

なんですが、故障者続出で、選手生命まで断たれまくった中畑さんより使い方が荒いと言われているラミレスです。

一応は、中畑さん時代の経緯もあり配慮しています。

 

そんなわけで本当に勝ちたいのなら現在の横浜で唯一の武器と言える中継ぎ投手陣のフル動員で勝ちを奪いに行くべきでした。

相手関係上ありですし、今のチーム状態を考えると、そうすべき。

疲弊が嫌で使い渋りをするなら昨年までのラミレス采配同様、バリオス続投(6連戦初戦です)。

任せるべきでした。

中途半端に任せた結果、モヤモヤする敗戦となっています。

 

気持ちはわかります。

中継ぎを使い過ぎたくない6連戦。

100球目途。

打たれたわけではないですし続投させるべきだったが大方の意見と思いますがバリオスです。

変えるつもりでエスコバーも準備していたと思いますが(横浜は予め投手交代の場面を伝えています)、

 

そんな中途半端をせず勝つ確率の最も高い回頭からエスコバーを投入すべきだったとは思います。

もしくは、その逆。(中継ぎを温存したいのならバリオスの続投)

後は、セで最も直球に弱い阪神さんですから力関係上抑えきれていたと思いますが、ボタンの掛け違いが招いた負の連鎖。

4つ(エスコバーの投入遅れ、中川の落球、嶺井の配球、外したボールが高めのストライクゾーンに入った)、敗因が重なってしまい負けました。

これダメージでかいです。

一つだけなら案外、切り替えられるのですが深い傷跡を残したかもです。

 

バリオスの場面は良かったですが嶺井、暫く起用されなくなるかもですね。

砂田の場面もですが精彩を欠きすぎています。

配球云々というよりリスクマネージメント上、一塁が空いている場面で勝負しちゃいました。

盗塁された場面も集中力が欠けていたように感じましたが、どうしちゃったんでしょ。

 

今日の敗戦はダメージの残る敗戦になったかもです。

Aクラスで良いならバリオス続投だったと思いますが優勝を意識しているが故にエスコバー投入。

阪神の中継ぎ投手陣の陣容を考えますと勝てた試合と感じますがもったいなかったですね。

バリオス続投で敗けた場合のダメージとエスコバー投入で勝ちに行って負けたダメージの意味合いが違います。

 

そろそろ限界点かもです。

だからこそ、大事に行ってエスコバーだったのですが

full-count.jp


引用

85球での投手交代に「植田は足が速いのでバリオスを相手に必ず走ってくると思ったので、救援で最もクイックが早いエスコバーを投入した」

と、その意図を説明しています。

一点差ゲーム。

先制される事で敗ける可能性が高かった試合。

 

85球とは言えバリオスの今までの実績。(100球目途でガタってくる

一方で今シーズン最高のデキだったバリオス

相手が上位打線、3回り目。

6連戦初戦。

ストレートが苦手な阪神打線。

 

様々な事情が作用しエス子の投入となっています。

それでも中川の落球が無ければ、嶺井の配球(全球つり球系)が、エス子の投げミスがなければ(真ん中高め)、抑えていたのですが勝ちたかった。

 

采配云々と言うより好投のバリオスを降ろしてエス子を投入する気で準備していた以上今回は勝つ必要がありました。

あえて言います。

勝たなければなりませんでした。

 

これ以上、首位と離されると厳しくなります。

厳しくなるが故に、勝ちに行ったのですが様々な爪痕を残しています。

 

采配ミスと言いません。

おそらく中川のミスがなければ、嶺井の配球が、エス子のつり球が・・・

なければ抑えていた可能性が高いと思います。

その継投理由も理解出来ます。

エス子が抑えていれば私も記事化しなかったです。(采配ミスでない理由、結果論)

それでも今回は勝って欲しかった。

その気持ちが采配への厳しめな表現となり記事となっています。

結果が大事な局面故に、あえて結果論で采配批判します。

もっともリスクが低い選択を監督はすべきでした。

普通はバリオス続投、今は非常時。

厳しい采配が必要です。

 

この場面エス子と決めていたようですが流れを考えますと一歩踏み込んで回頭からエス子で行って欲しかったです。