谷繁の捕手評と横浜の捕手、払しょくされつつある弛んだ空気について雑感
より抜粋。
「一見すると、投手との相性や選手のコンディションを考慮した併用状態ですが、嶺井、高城、戸柱の誰もが、捕手として独り立ちというレベルに達していない問題が根底にあります。言わば、積極的併用というより、仕方のない併用です」
「厳しいようだが」と前置きして語っています。
これ実は私の捕手評と同じでして、
にて、
戸柱が正捕手になれそうなチームってあるのか想像して欲しいのですが厳しく感じています。
チームによっては正捕手争い出来ると思いますが確実に正捕手と言えるチームはないと思っています。
高城に至っては、チームの第二捕手はあり得るかもですが、正捕手になれそうなチーム、戸柱以上に今は想像できないです。
っと評していますが、
誰一人として正捕手になれない。
個人ランキングで6位以内に横浜の捕手を誰も入れていませんでしたが、
つまりは正捕手レベルでないと思っていたわけです。
それでも
横浜の捕手に対し個人として6位以内にランクインさせていません。
ですが捕手陣としてみると・・・
個人としては物足りない3人でしたが、そんな横浜の捕手陣は傑出していたとおもっています。
横浜のストロングポイントでした。
その理由は情報。
正捕手としては物足りない3人でしたが3人で情報解析することで、その負担を軽減できていました。
NPBの監督にアナリスト的な素養が求められ始めていますが捕手もです。
膨大なビックデータと向き合うマンパワーが正捕手一人では足りない場合が多いです。
それを横浜は三人で行うことで上手くこなしていました。
結果、それが強みとなりCSで阪神、広島と格上を撃破する要因となっています。
その捕手三人制をラミレス壊してきました。
理由は優勝するため。
短期決戦なら3人制上手く機能するのですが長期戦でみますと枠として3人とられるのは痛い。
他の選手が、そのマイナスを埋めてくれれば3人でも良かったですが現実は二遊間で大きなマイナスを抱えており余裕がありませんでした。
中継ぎも必要(常に登録枠多めです)です。
捕手枠を削ることで他に回したい。
そう志向したことで高城は開幕2軍となっています。
で、どうなったかと言うとみての通りというか、バタバタ感を感じる状況となっています。
2016年の戸柱は高城の補助とベンチからのサインで一年頑張れましたが2018年はガチガチな競争となってしまっています。
そしてもたらされた答えは厳しい現実。
以下、谷繁の批評です。
「もちろん固定が理想的ではあります。ただしそれは、ある選手に『可能性』が感じられればの話です。具体的には打率.250、ホームラン二桁、打点50。守備的な話で言えば、キャッチング、ブロッキング、二塁への送球の安定性。それら攻守のバランスが、辛抱に値するか否か。リード面は試合数を積めば後から付いてきますが、残念ながら、3人とも“現時点では”その域に達していないという現実がありました」
これが現実です。
ただし、谷繁が言うように 投手との相性や選手のコンディションを考慮した併用状態が上手く行っていていたのも事実です。
上手く行っていたから横浜の捕手陣はリーグNO.1評価でした。
横浜の捕手の打撃が?になってしまったのも併用を止めたからが理由の一つと思っています。
特に高城は疲弊していました。
対濱口に特化しすぎて守備負担の重い状況でした。
ブロッキングは上手くなりましたが疲労が重い守備。
反応が良いのですが常に準備し続ける関係で腰の位置が非常にキツイ位置にありました。
嶺井は故障の影響かもです。
たぶん、濱口の成績下がるんじゃないんですかね。
高城のような守備負担を他の二人が負えるかわかりません。
少なくても嶺井には荷が重く感じます。
戸柱は配球。あんな難しい投手早々いません。
最早、横浜の捕手陣はセで一番ではないです。
悪いとは言いませんが短期に何かを修正できるような感じではないです。
配球傾向や対策が他のチーム以上に早く感じていましたが今年は難しいかもですね。
代わりに伊藤、戸柱、嶺井から誰かが抜きんでてくるかもです。
もしくは誰も出てこないかもです。
にも関わらず、編成が高城を出した理由。
実際的理由(捕手の打撃力強化)以外にも狙いがあるかもですね。
中畑さん時代、鶴岡が居たにも関わらず高卒新人の高城が優先起用されていましたがチームがグタグタに弛んでいました。
白崎、倉本の起用や、筒香、梶谷らの起用も含め、ポジションの与えられた感が強かったです。
憲晴の悲哀。
直人の悲憤。
彼らが倉本や梶谷に実力で明らかに劣っていたなら、どれだけ良かったかと思いますが。。。
中畑さん、期待先行(ファンに近いような起用。)で起用するのでチームが弛んでいた面ありました。
その払しょくを図りたいのかもしれません。
高田GM、競争をキーワードに内野外野選手を入れましたが結果、倉本や桑原が固定されていません。
そして使われる選手は使われています。
やっぱりクワは気持ちだけですかね。(毎回、そう書いてましたが)
今回の壁を乗り越えられつつあります。
固定するのでなく場を奪うことでクワも甘さのようなものが解消されつつあるかもです。
一方、倉本の場合、気持ちは問題ないのですが技術的課題で躓いているように感じます。
来季、持越しかもですが、その試行錯誤楽しみにしています。
その試行錯誤の結果がチームを強くします。
チームが一段上に上がる過程かもです。
それで上がるかはわかりませんが弛んだ空気は払しょくされつつあります。
横浜はプロ野球チームとしては仲良し過ぎた面(個人的には好きな一面なのですが)がありましたがプロとしての厳しさを身に付けつつあります。
予想していたとは言え2017年のチームとは別物になりつつありますね。
普通は過去をベースにチーム成熟度が上がっていくのですが、まぁ、横浜の強さは変ですので、こんなのがあっても良いのかもしれません。
参考記事
参考記事
変な強さを発揮するのも嫌いじゃないのですが、
WARが低いと厳しいです。
個で傑出してから成熟度を上げる。
それが横浜の場合出来ていませんでした。
だから、毎年チームが別の顔を見せるような状態になっています。
谷繁の言葉ではないですが
捕手なら打率.250、ホームラン二桁、打点50。
守備的な話で言えば、キャッチング、ブロッキング、二塁への送球の安定性。
それら攻守のバランスが、辛抱に値するか否か。
こんな見込みが立つことでWARがプラスになります。
そのWARが横浜は脆弱というのは、そういうチームというわけですね。
優勝して当然とか、ラミレスだから、こんな成績とか聞きますが戦力不足です。
オールスター明け、選手が揃いますのでWAR改善されるかもですが今の横浜は、こんな状態です。