対広島オープン戦 柴田の打撃にビックリ
あの試合だけなのかわかりませんが良い感じの間でボールを見逃しています。
選球眼が良くボール見極め率も高い柴田ですが球数を稼ぐのが目的(これはこれで大事なのですが常に、その傾向が強すぎました)と感じるような打撃が多く結果が芳しくありませんでした。
それが本来の目的である打って出るがあっての見逃し方で昨日の柴田は非常に好感が持てました。
甘いファーストストライクも打ちに行きましたし結果、相手がボールを置きに行き難くなってしっかりカウントを整えるのに成功しています。
相手バッテリー追い込まれちゃいましたね。
打ちに行く姿勢を見せ、相手より打者側が有利な関係になる事で相手はカウントを悪くしてくれます。
その結果、その選球眼と相まってより相手を苦しめ易くなり、より出塁率を上げてくれるわけです。
早打ち指示の広島さんのチーム出塁率が高い理由ですが四球ありきでない四球を目指すことで一段高い出塁率を記録できるようになります。
参考記事
カウントを整えるというのは打者有利なカウントにする事なのですが一部横浜ファンの論調を聞くと知らないように感じるんですね。
(あまり解説者も説明しないです。配球論の根底に、この主導権争いがあります。)
要は打者有利なカウントにして相手に自分の待っている所に投げさせることです。
バッテリーの選択肢を減らすことで配球が読みやすくなります。
これで痛い目をみていたのが新人時代の高城(嶺井も)や2016年、17年の戸柱でしてベテラン系の打者にカウントを整えられて痛打を浴びてました。
最近、各チームの主戦捕手が一本立ちしまして技術的な持ち味がないとカウントを整えにくい環境になりつありますが、
そのカウントを柴田は整えて待ってましたとセンター返しています。
一点リードしており相手も先頭打者出すわけにいきません。
長打力に課題ある柴田に対しバッテリー心理的に四球で出すよりはマシでカウントを取りに来るのは明白でした。
そのカウント球、ストレートを待ってました。
3-1からの打撃に可能性を感じました。
去年までの柴田ですとバッティングカウントでの結果が悪すぎて打撃になってなかったのですが今年はいける?
まぁ、オープン戦ですし期待を持ちたいですがヒットに至る過程が良かったです。
プロセスだけでも褒め記事を書ける内容でした。
そして結果を含めエクセレントでした。
しっかりした打撃でスイングも良かったです。
きっちり打撃をしてセンター返し。
コア4(筒香、ソト、宮崎、ロペス)を除けば最も印象に残った打撃です。
あーいう駆け引きは未だ佐野や楠本では出来ないんですよね。
力で打ち砕いている感じです。(一球、一球集中して来たボールを打ってる印象)
それは、それで印象深く推してはいますが過程が違うんですよね。
来たボールをただ打つだけですと限界あります。
それでも、あるレベルの成績を出せるのですが、その先を目指すとなると柴田のような打撃は応用が効きます。
カウントを整えるにはバッテリーに警戒されることが重要です。
配球の組み立てが容易と感じるような関係性ではカウントを整えるのは至難です。
相手バッテリーが組み立てを悩むような状況にして追い込む。
そんな片鱗、可能性を2/24の対広島オープン戦の柴田に覚えました。
2016年入団以降の選手の可能性ばかり感じる状況で心境複雑でしたが良かった。
代打で9回に登場した新人知野も守備妨害しちゃいましたが可能性を覚える打撃でしたし佐野以降、下位で野手を引き当てている感じです。
佐野や楠本の成長具合をみますと野手育成も一時の停滞を抜けたのかなぁ。
2014年以降、横浜が記録している野手WARは下位レベルでしたが層として厚みが出てきそうな状況になりつつあります。
今年と言うより数年かけての話になりますが。
参考記事
結果だけでなく過程も良かったので柴田の打撃成績継続しそうな予感を覚えました。
.250は今シーズン打てそうです。
出塁率もリーグ平均を超えそうですし楽しみです。
OPS.700超えるかもしれませんし2番柴田(ラミレス何度も試しています)も現実的になるわけで。
案外、オープン戦後半で2番柴田になってたりして。
その場合はソトが外野に回るわけです。
ラミ構想が良い意味(悪い意味では毎年です。良い意味での変更は初めて?)で根本的に変化するのですがラミレスは勝てば良い監督なので十分ありえそうです。
二塁ソトと外野ソトの併用に関しリスク(成熟度の問題がでる)も大きいですが選択肢があるというのは大正義です。
最悪は選択肢なしの状態を言います。