打順選考と2番① 宮崎2番効果の確認について

昨年の横浜はリーグ最低の得点力を記録し守備も含めリーグ最低の野手WARを記録しています。

走塁もリーグ最低評価を記録し野手に関しては何ら強みがありませんでした。

結果、チーム野手WARで+6.1勝と言う限りなく2軍に近い数字を昨年の横浜は記録しています。

この数字自体、ある日突然でなく2014年以降の傾向でもあり野手育成に失敗していた横浜は主力野手の故障、不調をカバーできるような層がありませんでした。

参考記事

aaakkkaaa.hatenablog.com

横浜のコア4(筒香、宮崎、ソト、ロペス)は確かに強力です。

問題は、その4人が記録したプラスを上回るマイナスを他の選手が記録してしまった事でした。

その改善策としてソト2塁を基軸にチームを再構築しているラミレス横浜です。

 

さて、その場合2番に求められることはなんでしょ?

考察していきたいと思います。

 

1番 神里

2番 〇〇

3番 宮崎

4番 筒香

5番 ソト

6番 ロペス

7番 伊藤光

8番 大和

9番 投手

と考えた場合ですが、

相手バッテリーは何処に注意しますでしょうか?

横浜打線の攻略法はコア4以外の出塁率を落とすことでした。

攻略の難しいコア4は相手にせず(可能なら四球おkで配球)、他で勝負するわけ

です。

実力で劣る彼らの多くはストライクゾーンで勝負されています。

技術に劣るが故に打てないなりの何をするのが困難な状況下でした。

参考記事

aaakkkaaa.hatenablog.com

上記記事で筒香が0-2と追い込まれながら相手バッテリーに勝負を避けられています。

そりゃ、避けますよね。

無理して勝負する必要ないですから。

横浜の課題は勝負して貰えるシチュエーションを如何に作るかです。

四球おk配球に横浜は2014年以降苦しみ続けています。

下位争いしており勝率も低い時は相手も厳しい攻めもしてきませんが上位争いをしている2016年以降は、その影響が顕著に現れています。

 

記事でも毎年書いてますが、

この四球攻めにより筒香、ロペスらが苦しみ度々調子を崩しています。

昨年もソトが四球攻めにあいかけ、その対応で打順を上に上げ本塁打王をとらせていますがコア4の最後を打つ打者には非常にタフな駆け引きが求められています。

結果、宮崎がコア4の一番後ろを打つ羽目に陥っているのですが・・・

かなりの負担を宮崎に強いてもいました。

また、ゴロの多い打者特性もあり足の遅い選手が塁上にいる事の多い打順ですと機能し難かったです。

後が打てないので無理して打ちにいく場面もあり彼のポテンシャルを落とす原因にもなっています。

それでも他のコア4より無理が効くので彼が後ろを打つことが多かったです。

多かったですが座りが悪い。

その対応でシーズン後半から2番に宮崎を置き始めています。

これが機能し9月の快進撃の要因になります。

月別の得点推移ですが

3、4月 88得点

5月    101得点

ソト昇格。梶谷と一時的に1、2番を構成しますが・・・

6月   76得点

筒香、ロペスが故障。ソトは体調不良。

横須賀ベイスターズで戦っていた月が6月でした。

感動的な試合が多く激戦を制しています。

山下が涙の殊勲打を打ったのも6月でした。

7月   89得点

梶谷、神里故障。ソト二塁起用。何も出来ない打線になります。

8月    104得点

8月26日より宮崎2番へ、そして最下位争いから上位争いへと横浜はステージを変えていきます。

9、10月  114得点

宮崎2番をトリガーにチーム状態が上向き始め、そこに伊藤がセに慣れ始めた事もあり先発防御率が改善。

平良&嶺井の沖縄コンビの活躍も記憶に残っています。

その8月26日以降の勝敗を横浜は19勝12敗で駆け抜けました。

伊藤加入時(チーム防御率6、7点ぐらい)以降の7月をどん底とするなら攻守にわたり反転したのが8月26日以降となります。

8月21日に横浜シーズン最多借金13を記録し単独最下位に落ちましたが、その後のAクラス争いをするに至っています。

チームWARで+10勝近く差のある巨人さん相手に、あそこまで追いつけるとは思いませんでしたね。

最下位がより相応しい状況でしたが耐えた横浜でした。

aaakkkaaa.hatenablog.com

 

自分の過去記事を読みなおしたら最下位争いしていた8/25日に

aaakkkaaa.hatenablog.com

っと記事化してましたね。願いこみでしたが。

その翌日に2番宮崎となっています。

5番ロペスに負荷がかかる打順でしたが賭けでしたね。

その宮崎2番により上位はより機能し易くなり得点を重ねています。

但し9月は桑原らが絶不調に陥っており月別チーム打率でみますと.244と打っていませんでした。

チームOPS.で見ますと8月の.773に対し9月は.724(大和と桑原が他が打てませんでした)と低迷しています。

それでも得点が増えています。

面白いもんですね。

今は6~1番が沈黙しやすい感じです。

 っと上記9月17日

おまけでクワと筒香の差、あれがファーストストライクですと、現在の横浜の課題 - 所持雑感

の記事で書いていますが得点としては増えていた横浜です。

その実績があるからこそ今のメンバー上宮崎2番を考えているラミレスなわけです。

9月のように他が打てない場合。

コア4を全面に押し出し得点を奪うことを考えるのなら2番宮崎は最適解だったと思います。

そんな状況下故に先頭打者1番が出塁すると面白いように得点入ってました。

1番梶谷を意識していたと思われるラミレスが年初に梶谷をキーマン指定しています。

それは1番の出塁率がリーグ平均程度なれば後はコア4が何とかしてくれるからと感じているからんんでしょうね。

凄そう。

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確かにコア4の出来を考えますと他球団的には恐怖となりそうです。

コア4だけですら9月実績上強力です。

横浜ファンが渇望する打線です。

 

宮崎2番が機能する理由は何でも出来るに尽きます。

右打ちも出来ますし四球での出塁も意図して狙えます。

彼の出塁率が2番に入ると.400まで跳ね上がります。

宮崎は基本的に打ちに行く打者です。

四球での出塁が少ない打者ですが状況を考えて打席に入ってくれる打者なので6番を打っている時との比較で四球率が1.4倍ほどになります。

筒香につなげる事しか考えてなかったと殊勲の四球を選び取った試合も記憶に残つていますが足の遅さ以外は理想の2番像となっています。

 

ケースバッティング。

試合展開次第で打ちにもいけるし四球で繋げることも出来る。

勿論、進塁打は得意。

横浜では唯一無二の選手です。

性格的に決めに行く打者でなく裏方に徹してくれる打者ですから2番適性高いです。

前の打者の足が早ければ彼のゴロが多いという特徴がプラスに作用することなります。

 

番神里が出塁し、その盗塁を待って2番宮崎が進塁打。

ワンアウト3塁というのを高い確率で作れるのがポイントです。

当然、相手も警戒してくると思いますが三振の少ない宮崎ですので無理が効くわけです。

これが倉本ですと昨年の記事ではないですが出来ず苦しむわけです。

この辺の作戦は状況に応じ変わってきますから打者に権限を与えた方が成功し易いです。

2番宮崎なら総てを宮崎に任せられると思います。

主導権は相手にあり相手バッテリー次第です。

宮崎相手ですと技術がありますからリスクを負って早めに追い込むか、警戒してカウントを悪くし自滅するかの二択となりやすいです。

参考記事

aaakkkaaa.hatenablog.com

上記記事で誰もが描くシンデレラストーリーを宮崎なら過不足なく実行できるハズです。

待てを出すと相手バッテリーの術中に嵌り易くなります。

カウントをとりにいきたい場面です。

そんな場面故に個の強さが際立つ場面です。

宮崎に任せれば勝てるでしょう。

これ相手ベテラン打者に散々、横浜の経験不足なバッテリーでやられてまして。。。

苦虫をかみ続けたシチュエーションでした。

相手バッテリー的に上記シチュエーションで最も合いたくないのが宮崎です。

aaakkkaaa.hatenablog.com

ヤクルト中村のようなマニアックな配球は宮崎には通じ難いです。

無理に打ちに行く必要ないですからね。

 

塁上のランナーの足も早いとさらに困ります。

非常に苦しいです。

難しい駆け引きが要求されます。

宮崎の技術が相手を追い込んでいます。

これがラミレスの理想とするスモールベースボールです。

相手を追い込むための手段としてスモールベースボールがあります。

アウトカウントを献上してまで相手を楽にさせるような野球はしません。

 

配球を考えますと宮崎相手に、どうしようと思っちゃいます。

バッテリー有利なカウントにしつつ盗塁も警戒。

進塁打も嫌だなんてなると配球絞られちゃいますし選択肢が限られる中で技術上位の宮崎を相手にするわけです。

最悪のシチュエーション。

さらに、その後ろはソト、筒香、ロペス。

本当、嫌になっちゃいます。

 

相手、嫌になっちゃって9月横浜はチームとして打てたは言えませんが得点増えています

その嫌になっちゃうを、より効果的にしたいと思うのは誰もが考える事です。

その方策として2番桑原を妄想した監督でしたが現実は厳しく修正し始めています。

参考記事

aaakkkaaa.hatenablog.com

 

続きます。