昨年の打順別成績から横浜の課題を考える 

横浜の課題といいますと野手。

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中畑さん時代の2014年に顕在化し(金城、荒波、ノリヒロらが活躍した2013年以降の課題)解決できていません。

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野手育成に失敗しているのにも関わらず2016年ドラフト以降ドラフト指名中位は

即戦力型でなく素材型ドラフトもしており戦力補充がなされてないラミレス横浜です。

私も、ここまで苦戦するとは思いませんでしたから編成の判断を殊更批判しませんが野手に関しては非常に厳しい状況です。

それでも最近入団選手を中心に育成が進んでおり希望を覚える陣容にもなりつつあります。

希望は覚えますが時間かかるかなぁ。

見込み上、WARで去年より+10勝弱改善するものと期待していますが、それでもリーグでは低い方です。

投手と野手の総合でAクラス相当の戦力を確保できそうな様相ですが最近のオープン戦をみてがっかりしたファンが続出したようにこれらからのチームが横浜です。

期待はしますが出来て当然とも思わないです。

その努力が報われるのを祈ります。

 

ラミレスがオープン戦で打順をいじり始めましたがすわりが良くないみたいです。

その背景を説明するために2018年のチーム打順別成績を調べてみました。

横須賀ベイスターズの成績も入っておりコア4と梶谷数字以外は非常に厳しい数字です。

また、2018年は頻繁に打順を動かしており4番筒香(102試合)と3番筒香(33試合)などと・・・この打順が課題=直接個人と紐づけし難いです。

個人でなくチームとして基本的にみてください。

寸評でトピック的に個人名をあげていますが2018年は打順が幾通りもあり分析し難い面もあります。

その前提で読んで頂ければ幸いです。

 

以下、本論です。

 

数字は2018年度の数字

()の数字は2017年度成績

 

先発1番 打率.266(.269) 出塁率.324(.332) 得点86(87) 打点49(52)

先発2番 打率.265(.245) 出塁率.323(.296) 得点87(85) 打点70(59)

先発3番 打率.276(.289) 出塁率.326(.361) 得点66(86) 打点98(102)

先発4番 打率.322(.283) 出塁率.393(.359) 得点79(76) 打点79(93)

先発5番 打率.295(.314) 出塁率.343(.365) 得点62(59) 打点72(76)

先発6番 打率.231(.234) 出塁率.285(.276) 得点39(42) 打点40(53)

先発7番 打率.228(.214) 出塁率.294(.297) 得点37(55) 打点37(44)

先発8番 打率.118(.157) 出塁率.146(.208) 得点6  (23) 打点7(4)

先発9番 打率.203(.259) 出塁率.256(.285) 得点45(45) 打点38(51)

 

途中出場  打率.203(.188) 出塁率.304(.247) 得点65(39) 打点46(39) 打席502(378)

 

寸評

チーム得点572はリーグ最下位。

横浜が記録したその数字は中軸を固定できず(阪神さんは助っ人が不調で純和製打線でした)横浜以上に貧打と思われがちな阪神の577得点を下回る数字でした。

ホームランの出やすい球場をホームとしているのにも関わらずチーム得点最下位では非常に厳しいかったです。

 

原因は再三指摘している通りコア4以外の数字の悪さ。

二軍に近い数字をチームとして記録しています。

 

2017年との比較で機能しなかった打順ですが打点でみますと4番、6番、9番。

得点という意味でいいますと3番と7番。

3、4番の成績低下は筒香の影響です。

春先の打順改造影響と得点圏打率(.223)の低さが響いています。

3,4番の数字に関しては筒香が頑張ってくれるとして問題は6、9番でしょうか?

 

2017年9番野手=倉本の試合数は117試合でした。

残り26試合は投手が9番を打っています。

倉本9番先発時の打率は.275 出塁率.302 得点43 打点46

この数字(9番で先発した117試合)だけで3割近く打った2016年の打点、得点を抜き彼のキャリアハイとなっています。

参考

2016年 倉本 打率.294 出塁率.323 得点38 打点38

 

彼の特性(長打が少なく、足が遅い)上、走者の走力がないと還って来れない。

また、2016年は彼自身の足の遅さ(ベースランニング評価12球団で最悪評価)と後ろの打者が打てなかったのもあり還って来れませんでした。

倉本を活かすにはイロイロ条件を整える必要があります。

そんな9番が機能しなかったのは9番倉本の不調と7番梶谷の不在が響いたと思われます。

参考記事

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7番梶谷、9番倉本とセットで機能していました。

倉本が機能するにはランナーが二塁(三遊間が空きやすい)にいる事が重要で、かつ走者の足が早いと機能し易いです。

ランナー居ないときや一塁にランナーがいますと、その打撃特性上打てない打者が倉本でした。

梶谷出塁、投手犠打。

走者の足も早いので成功率も高く、盗塁もできる。

そこから倉本→桑原の思いっきりの良い(これがマイナスに作用し始めています。捕手が手ごわくなりました)打線は2017年横浜の武器でした。

そんな下位打線が完全に死んだのが2018年でした。

そして2018年との比較で6番が機能しなかった原因は先発した6番の力不足です。

2017年も言うほど機能したと言えませんでしたが戸柱が上手く打点を稼いでくれていました。

9番で野手を起用しますと投手8番になるため6番が重要になります。

その6番が2017年の交流戦明けから機能してません。(戸柱が打てなくなりました)

 

先発6番の力不足の影響もあり宮崎以外の野手が5番に座ると成績良くありませんでした。

主に5番に座ったのはロペスと宮崎でしたがロペスの5番での打率は.250。

後ろが貧弱すぎて勝負して貰えません。

投手に回すような感覚で四球おkの配球(際どいコースを気楽に狙える)をされた結果、実績上宮崎以外に、この攻めに耐えられたと言える打者は不在です。

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2018年8月26日から宮崎は2番で起用されましたがロペスらの不調もあり途中から5番に戻ったりし打順を固定できませんでした。

宮崎が2番で起用された試合は8/26日から9/25までの22試合。

9/27日の甲子園から5番に復帰し2試合、再度2番に戻って2試合、また打順が5番へっとなり最後まで横浜は形を作れていません。

9月の後半には

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ロペス5番が機能しなくなった影響で2番宮崎が出来なくなっています。

 

9番倉本はマニアックな使い方であり回りが打てば他所のチーム同様9番投手になるものと考えています。

まずは、投手9番を目指して貰うとして。

問題は6番。

そして1番の出塁力になります。

横浜の1番の出塁率はリーグ最低。

かつ得点86も阪神の75に次いで低く中軸の優秀さを考えますと課題のある打順となっています。

従来から課題のあった2番にはソトなり宮崎が入る事で解消されましたが彼らが2番に入らないと2番成績はかなり厳しい成績になります。

柴田も2018年2番になりますと打率.194 出塁率.310(10試合)と結果を出せませんでした。

昨年までの柴田が2番に向かなかった理由について記事で書こうと思っていましたが手短に言いますと彼はストライクゾーンで攻められると打てず・・・

横浜の強力な中軸を意識するが故に相手バッテリーも柴田を出塁させるわけにいきませんでした。

相手バッテリー必死に打ち取りにいきます。

そのせめぎ合いに昨年の柴田は苦戦しています。

横浜の2番の場合待ち球の難易度高いです。

リスクをおかして勝負してくるケースが多い打順でしょうか?

大和2番も機能しませんでしたが相手バッテリー気合入れて抑えにいっています。

尚、先発メンバーの打力、守備力、走力に課題がある選手が多かった影響もあり横浜の途中出場打席は2017年との比較で大幅に増え500打席の大台を超えています。

これは、これで比較記事を準備する予定です。

 

参考記事

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