コア4、他のシチュエーション別打撃を記事化し打順選考のため説明資料にしようとしていましたが、
記事発散気味になり別記事で横浜の人工芝張り替えの影響について先に論じておこうとおもいます。
2018年に横浜は東京ドームと同じ人工芝に張り替えています。
その影響は大きかったかもしれません。
より引用
横浜スタジアムのBABIP-PFが17年ぶりに平均を割り込みました。
同球場は今季から人工芝を福岡ドーム・東京ドームと同タイプのものに張り替えたため、両球場のように打球が安打になりにくくなった可能性が高いです。
一番影響を受けたのは宮崎や柴田のようなゴロの多い打者でした。
宮崎は張り替えしてなければ首位打者だったかもしれません。
計算上昨年度比ヒット20本ほど損していますかね。
最も同じ人工芝を使用したチームで首位打者を獲得した巨人坂本のような選手もいますので殊更、人工芝がぁっというのは論点ではないです。
ただ、表面上、あの芝の影響で一部打者の育成が表面上遅れるように感じるのではないかという懸念があります。
昨年、横浜の野手はコア4以外深刻な貧打になりました。
芝もあって横浜の出塁率が低下したと感じてます。
BABIP上コア4以外は注意する必要性が低いですから気楽にストライクゾーンで勝負できます。
四球なんてもっての他でしょう。
四球が少ない理由の一つなのですが、これが横浜ファンに理解されてなく指揮官の責任にされています。
采配で、どうにかなるような感じに思えないです。
チームとして強い打撃の指導を怠っていた横浜です。
一軍では一部打者を除き右打ち犠打中心に指導されていました。
参考記事
中畑ベイスターズが育成に失敗した原因について雑感 - 所持雑感
巨人さんも暫く若手野手が出てきませんでしたが横浜も同じ目に合うかもしれません。
実際、同じような状況になっています。
芝張り替え前における横浜のBABIP-PFは1.05。
それが2018年に0.97と低下しています。
2018年ホーム横浜の打撃成績は2372打席で三振466、安打は583、本塁打は95本。
2018年BABIP=(583-95)÷(2372-466)=0.256・・・無残です。
計算してショックでした。
悪いとは思っていましたが想像の斜め上を行っています。
2017年の横浜の打撃成績は2386打席で三振513、安打624、本塁打74。
2017年BABIP=(624-74)÷(2386-513)=0.293となりリーグでは低いですが数字上見れた数字になります。
BAIBPの一般的な数字は.300前後です。
2018年に横浜が記録した数字は衝撃の数字でした。
嶺井らの成績が前年度比低下してしまった原因の一つと推察されます。
従来の芝なら計算上ヒット657本打てた横浜でした。
差し引き169本の影響です。
169安打とはレギュラー級野手が一人いないようなものです。
前年度のとの比較で影響あったのは間違いないです。
間違いないですが、その影響を踏まえても酷い数字を横浜は記録していたようです。
そりゃ、野手WARが一時マイナスになるわけですね。
リーグ平均BABIPは.307程度です。
芝の影響で0.97になったとしても0.300程度は打ってくれない困ります。
その数字と比較しますと横浜は標準的な野手たちで構成されたチームとの比較で300本程度安打が少なかった可能性があり、その打撃の脆弱性を覚えます。
参考記事
この芝の影響と強い打撃の指導に失敗していた巨人さんのチームBABIPは2014年より低迷し続けてました。
その数字が2018年に.305となっています。
二軍とか本当に豊富になりました。
象徴的な打者としては岡本、吉川らです。
その巨人さんと入れ替わるような形で2018年の横浜のチームBABIPがリーグ最下位となっています。
巨人さんを参考にすれば技術があれば打てます。
その技術が横浜の野手にありませんでした。
2018年 チームBABIP
1位 中日 .312
2位 広島 .308
3位 阪神 .307
4位 巨人 .305
5位 ヤクルト .303
6位 横浜 .282
故障が相次ぎ下町スワローズと揶揄された2017年ヤクルトが記録した.278よりマシですが衝撃の数字を横浜は記録してしまいました。
参考記事
下町スワローズ | ベースボールチャンネル(BaseBall Channel)
ヤクルトさんも横浜同様、主軸に続く野手の育成に苦戦しています。
2018年も青木一人いないだけで深刻な状況に陥りCSで敗退しています。
石井コーチ加入しても早々、変わらないです。
時間かかります。
参考記事
両チームの課題が凝縮したような貧打合戦、そして負けたのは勝たなくてはいけない立場の横浜でした - 所持雑感
構成的に似ている部分が横浜とヤクルトさんにはあります。
昨年まではヤクルトはチームとして育成に失敗していた結果、野手の層は薄かったです。
今年、何人か出て来るかもですが横浜同様苦戦しています。
強いボールに対応できない野手が多い印象です。
単純に強い打撃をしましょうになりますがこれが渋いです。
天才宮崎を除き中畑さん時代に入団した野手が総じて苦戦気味ですが巨人さん同様、野手育成に影響を与えるかもです。
桑原もゴロ1.5:フライ1ぐらいでしたが結果が欲しい打者故に影響あったかもです。
桑原は横浜の若手野手の中では強い打撃が出来ている打者です。
期待しています。
柴田の打撃でおっと先日思ったのは振りがシャープになっていたように感じた面が大きかったです。
対広島戦で外角速球(143キロ程度ですが出所が見えにくい左腕からのヒットで下の評価高いです)をセンター前に弾き返していましたが昨年まででしたらレフト方向でしたかね。
ポイントが他の若手野手との比較で近く(後ろ)、その影響もあって振り遅れ気味な傾向があり打球が死にやすかった柴田。
代わりに選球眼がいい特徴を持っていました。
そのデメリットを解消する方向でスイングが鋭くなっておりぼちぼちいけそうな感触を覚えています。
多少、甘め評価かもですが期待しています。
その為にも課題のバッティングカウントで打たないとね。
ガンバです。
フライを打つのでなく強い打球を飛ばしましょう。
別記事書いてもいいのですが脱フライボールという状況に進みつつあります。
強いボールを打てば良いだけなんです。
SB柳田とか数字の変化が面白いです。
倉本が苦戦気味なのは引っ張りとゴロを減らす方向に梶を切りすぎて強い打球を飛ばせてない事ですかね。
確かにゴロは減りました。
2018年はフライトとゴロが1:1でしたが・・・成績は低迷。
悩ましいです。
もう少しスイングが力強くないと今の強いボールに対応できないかもです。
本人も承知の上で調整していると思います。
強いボールを打ちたいと思っているハズです。
その試行錯誤を見守りたいです。
参考記事
試合みていて自覚はあったのですが数字でみますと衝撃的でした。
本当に打てなかったようです。
ざっくり試合みていてNPBレベルの強いボールに2018年の横浜は対応できてなさそうだと感じてましたが確信に変わりました。
ホーム横浜のチーム勝率が5割(33勝37敗)を下回りましたが一つの原因になっていそうです。
今年は、どんな感じになるのでしょう?
前記事の昨年の打順別成績から横浜の課題を考える - 所持雑感
にて
希望は覚えますが時間かかるかなぁ。
見込み上、WARで去年より+10勝弱改善するものと期待していますが、それでもリーグでは低い方です。
と記述しています。
巨人さんを例にするなら時間かかりそうです。
投手の投げる強いボールに負け気味のところに芝張り替えの影響です。
停滞したと感じるのも止むなきでしょうか?
塩味。
昨年何度か塩味っと連呼してましたが、あの塩辛さを思い出す数字でした。
この悔しさを胸に選手たちは頑張ってくれているハズです。
その頑張りに期待したいです。