濱口の方向性が見えない、っと初完封

濱口の方向性が見えないっと故衣笠さんに語れていた濱口。

語られたのは2017年の8月末か9月の上旬でしたがフレーズだけ良く覚えています。

そりゃ、そう思うよねっと鮮明に記憶に残っています。

衣笠さんの解説は共感を覚える事が多かったです。

おまけで、

2016年菅野をコテンパ(5打数5安打)にしたクワを評し『この選手なにも考えてない』っと苦笑しながら評したのも記憶に残っています。

 

大活躍しているのに褒めないんですよね。

相川苦心の配球が逆効果で気の毒でした。

 

若いなぁって感じに温かくも厳しい評論に私も、まぁ、そう思うよねっと思いましたが。

上記評論には配球論が絡みます。

そして翌年以降、小林菅野バッテリーに桑はコテンパにされ続けています。

クワだけでなく横浜が菅野、小林バッテリーに翻弄され始めています。

2016年に菅野を打ち崩した横浜(対戦別で5試合と最も多く、対横浜防御率は4.05。シーズン防御率が2.01ですので当時は横浜を苦手にしていた菅野でした)でしたが感慨深いですね。

采配の限界も覚えます。

その経緯があるのでラミレスは小林への評価が高く、同様に梅野への評価も高いです。

私も、そう思う事が多いです。

昔は二人とも組みやすかったんですけどね。(っと感じる事が多かった)

 

衣笠さんは好きな解説者の一人でした。

 

昨夜の濱口のプロ入り初完封、初完投は、その方向性が見えないと衣笠さんに評された投球そのものだったと思います。

そんな配球でした。

こちらに良く書き込んで下さっていた方も高城が濱口の良さを消すとかで高城を批判しており配球論を議論していましたから衣笠んの気持ちもよくわかりました。

 

新人当初の濱口は単純なエイやっ投手でした。

150キロ近いクロスファイヤーとチェンジアップを武器にバサッ、バサッ。

参考記事

aaakkkaaa.hatenablog.com

その投球は前年のリーグ覇者広島さんにも通じています。

そして広島さんに濱口は攻略されました。

単調な投球でしたしね。(これが濱口の良さでもあり、本当に良いと手が付けられないです

初対戦時には十分機能した組み合わせが対戦するに従い攻略され2016年の対対広島戦の防御率は4.91と低迷しています

その後、モデルチェンジしていくわけですね。

その過程で高城は盛んに批判されています。

 

その過程に高城、濱口バッテリーの成長を覚えた一年でもありました。

観察していて、その試行錯誤が本当に面白かったです。

そのモデルチェンジを評し故衣笠さんが『濱口の方向性が見えない』っと評したわけですね。

変化球中心でかわす投球も駆使し始めていた2017年。

若いんだからって事で残念がっていましたが、ふむ。

4/10の対阪神戦における初完投、初完封の雛形が2017年の新人時代にあった濱口です。

 

その濱口が2017年ポストシーズンの対広島戦で活躍するわけですがいろいろありました。

本当に調子の良い時の濱口の場合、ストレートの配球比率が50%超えるんですが(伊藤とは、そういう配球が当初多かったと記憶)、

プロ入り初完投、完封した4/11の試合は変化球60%を超えています)がほとんど。

直球は140キロ前後(平均で概算135キロ)であり一番苦しかった8回には132キロと変化球投手よりのテーストで阪神打線を翻弄しています。

 

7与四球だしていますのでハラハラしながらというのもありましたが阪神中軸打者(糸井、大山、福留)のタイミングが全くあってなく打線が切れていた事で失点を防いでいます。

8回までに125球投げていた濱口を続投させた理由も、その中軸(糸井、大山、福留)からだったというのも大きかったかもですね。

まぁ、相性関係なく投手起用全般を握っていると思われる番長さんは完投させたかったようですが。

 

昨年までと違い、あまり打者の相性を考慮しないです。

一回を任せる継投になっています。

相手打者との相性を意識し一回に複数人継ぎ込むような継投にはなってないように感じてます。

 

結果が悪いと後悔しそうな起用が続くなか見事な初完封でした。

この辺が新人で燃料切れを起こしかけていた上茶谷と違いなのかもしれません。

これは、これで記事にできますが。

先発も球数投げすぎると昨年の巨人山口のように完封→負け→完封のオセロになりますので注意が必要ですが、

意気上がる勝利とは思います。

 

今の横浜は脆いので勢いが必要です。

その勢いを指揮官が欲していた佐野先発に二塁ソトでしたが波乱含みです。

 

柴田とソトの2塁守備ついて - 所持雑感

の連作記事脆いに続きます。

 

 

ちょっと雑感。

ストレートの球速が総てではないというのを見せてくれましたが。

その為には変化球が必要なんですよね。

もしくは精度。

幾ら切れがあっても、あのストレートだけでは捉えられていたと思います。

7四球与えていたわけでボールゾーン中心の攻めだったのですが阪神の中軸が見切れてなく、ホボ見切られた北條には3連続四球と粗密の激しい内容でした。

打線って粗密が激しいと昨年の横浜ではないですが点が入らないです。

変化球に戸惑っていたと阪神矢野さんの談話が入っています。

変化球の意識が強いとストレートが効くわけですが腕が振れていた濱口でした。