続楠本の課題と一般的な対応について雑感 

 

aaakkkaaa.hatenablog.com

の記事について補足を。

 

楠本と言いますと長所は天性のバットコントロール

柔らかい打撃。

振りに行きながら修正して打ってしまう時があります。

イチローに近い印象です。

そして欠点は見切りの早さ。

間が悪く感じます。

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3月あたまの記事で楠本を同様に評していますが早いんですよね。

早く感じる。

横に変化するボールには対応(スライダー系)できるのですが縦に変化するボール(フォーク)に楠本対応できていません。

 

基本打撃スタイルが直球と思って振りに行っています。

そして変化しても天性のバットコンロールで対応しちゃうのですがフォークやサークルチェンジアップ系は対応できない感じです。

 

これは楠本だけでなく他の打者にも言えまして。

対応し難いボールとなっています。

スライダーにカテゴライズされる球でも通称縦スラ、カッターでも縦に落ちるボールは有効です。

ahoudata.hatenadiary.jp

引用しますと

 左投手も右投手同様、最も打たれにくいのがフォークボールということになる。基本的な傾向は右投手と変わらないようだ。

フォークへの対応に各打者苦しんでいます。

 

ヤスアキが未だ球種少ないにも関わらず抑えとして君臨でき配球次第(伊藤も大分なれてきていますが)とは言え抑えにいられるのは極上の落ちる球(必殺のボール)を持っているからと思っています。

 

落ちる球というのはバットの下面に当たり易く(ゴロになりやすい。サークルチェンジアップ使いが、そんな配球をしますよね。濱口とか)長打にもなりにくいです。

 

右投手だけのデータで議論していきますが空振りは添付データ上30%超え、被打率は.199。

良いことづくめです。

一方で問題がありましてカウント球にフォークが向かない点です。

見逃されるとボールになり易くヤスアキがカウント悪くして打たれる場合ありますが、あのパターンです。

打者のほとんどがフォークを打ていません。

じゃー彼らがどんな対応をしているかというとフォークを見逃し、打ちに行かないわけですね。

そりゃ、ほとんどがボール球ですから。

カウントをとりに行くフォークは切れがなく危ないです。

低めを捨てろ(を逆手にとって低めにストレートを投げ込むとか互いにやりあっています)とかイロイロ相手様はやってきますがゾーン管理が楠本の場合できてないのか?

もしくはフォーク自体を見切れてない(ほとんど直球と変わらないスタイルで打ちに行くので)可能性があります。

 

ファームで.322 OPS.888と打っていますが(打席28)一軍では即機能するかわからず見切れない理由が慣れなのか、それとも他にあるのか次第で育成が変わってくるでしょう。

慣れが原因ならチーム状態次第でもっと打席に立たせたい選手ではあります。

 

フォークの対応とか面白いですからね。打てなくてもですが

結果でなく、過程を楽しむ野球観戦です。

この場合、打てなくても、ふむふむと見れます。

 

高城の配球が面白かったのは劣勢状態であーだーこーだしているのがわかるからで、その過程を楽しめた面もあります。

だから彼の擁護記事を書けました。

劣勢という基本認識ありましたので。

相変わらず一線を超えない粘りの配球をしていたようですが。

5月12日の試合(対楽天戦)、二投手を7回までリードして16被安打1与四球されながら5失点に耐えていたようです。

あの展開で楽天さん負けていたら怒っていたでしょうね。

結果的にかもですが残塁の山でした。

LOB率とかで確認できますが昔との比較で低くなりましたね。

勿論、捕手だけの責任でなく投手の影響も強いのですが昔は効率よく得点されていた高城でした。

 

 

おまけ

スライダーを打たれ始めた元横浜山口に関して記事を書いた事があります。

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2014年の話ですが山口だけに限らず様々な投手のスライダー打たれ始め苦戦しています。

結果、フォークを有効に使えるカウントを作り出せず力んで四球をだしてボンっをして当時の山口は二軍に降格しています。

スポナビ時代の記事はグラフや表が移植する際に壊れてしまいまして読みづらくなっていますが日進月歩で変わっている感じなんですよね。

 

その延長線上に加賀の投げる外スラが通じなくなったのは2016年でした。

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その先に今があり、横浜中継ぎ陣の不調に関連しているみています。

楠本だけでなく主力打者の多くが皆さん、外スラ普通に対応してきますね。

昔は苦戦していたイメージあるんですが。

三上の外スラも以前ほど効いてない印象あります。

リーグで見た時、未だ有効な球に分類されるスライダーですが、そのスライダーも使い方を変えたりして昔とは意味合いが変わってきている印象あります。

 

ある日突然苦戦するのでなく、原因は過去にあり、その過去の積み重ねの結果が現在があり未来に繋がります。

未来を予測するためには今を知る必要がありますが、その今を深く知るためには過去をです。

風雲児たちという漫画では明治維新を語ろうとしてスタートを関ヶ原においています。

明治維新をしろうとすると関ヶ原にさかのぼり江戸時代となるわけなんですよね。

そして、その関ヶ原を知ろうとすると以下同文。