コメントで、
2013年のURZ(アルティメットゾーンレイティング)上で西岡選手(それでも平均より下)、片岡選手の守備は良いとの指摘を頂き、調べてみたのですが、衝撃を受けました。
なぜなら、彼らのRRFは西岡選手が0.89、片岡選手が0.86。
つまり、平均的な二塁手に対し、その守備能力で1015%弱劣るというタスク評価が出ているのを知っていたからです。
また、RRF+という、平均的な二塁手に対して、いくつアウトを防いだかという指標に関して、西岡選手が-63、片岡選手が-48と、散々な結果であり、ここ近々の記事の基になっています。
(特に片岡選手に関しては怪我して以降、数年間継続して、レンジが悪く、良い印象しかもっていませんでした。)
最も、数字の性格上、URZ(ゾーン系の守備評価)とRF(レンジ系の守備評価)は、元になる数字が違いますので、結果違っても驚きはしないのですが、ここまで数字が逆転するのは、私の認識の外をいっています。
正直、驚きました。
一般に
菊池 広島 1197.1回 528補殺 RRF 1.09 RRF+ +72.70 UZR +11.0 UZR/1000 ++9.2 GG賞
のように、ゾーンが良ければ、レンジ系も良い評価になるハズっと思っていたのですが、
が、今回、発表された指標は、
本多 福岡 *989.1回 404補殺 RRF 1.12 RRF+ +78.05 UZR 1.7 UZR/1000 1.7
のように、ゾーンとレンジに乖離感が大きい選手もいて、?部分があります。
ところで、今回、公表されゾーン(URZ)と、防御率とは関係があるのでしょうか?
私と同様に疑問に思った方が居たらしく、相関係数で、その有用性を検証しているようです。
http://archive.baseball-lab.jp/files/user/pitcherUZR02-01-graphs.jpg
http://archive.baseball-lab.jp/files/user/pitcherUZR02-01-table.jpg
どうも、相関が全くないようです。
セイバーの目的とは勝敗(防御率)に直結する数字、相関の高い数字を探し出すことにあります。
が、今回の数字と勝敗(防御率)は、直結してなく・・・
もし、今回、公表されたURZが真に、その選手の守備力を図るものだとするならば、URZと防御率は関係がないという事になります。
この解釈について、いろいろ推論を建てることが出来ますが、違和感を覚える結果であると、私個人は感じます。
ところで、
二塁のURZの相関ですが、
三振型ピッチャーが一番影響を受けて0.16。
ゴロピッチャーが0.034。
その差、かなりありますが、やはり違和感を覚える指標ではあります。
NPBでURZが公表されて日が浅いのも関係するのかもしれませんが、
片岡選手の真価は、来年度における巨人での守備評価。
ゾーンが本当の守備力を示すのなら、そのゾーンをもって、理論上、寺内選手以上の実績をRRFで示せるはずです。
西岡選手に限っていうなら、明確に前任者と差がありますので、不適判断をしていますが、片岡選手に関しては保留になるかもしれません。
参考web
ゾーンシステムとレンジシステム
http://baseballconcrete.web.fc2.com/alacarte/zone_and_range.html
守備指標の話 RFとRRF
http://baseballconcrete.web.fc2.com/alacarte/fieldingindex.html