ファンとして、数字に一喜一憂するのは、優勝というチームとして目的に直結するのが、その数字の積み上げであったり、また、自分の贔屓するチーム、選手の強さを言い表せる一つの指標であったりするからと思っています。
数字は無機質で、その在り様において正しいのですが、記事書いていて不安に思う事がありまして、その解釈、どれぐらいの確度で、正しいのか?
それが伝わっているのか気になる事があります。
例えば打率。
何の情報もなく、単純に.333と聞けば、かなりの高打率と感じますが、その打率を構成する情報。
打率.333の打者の打席が3打席しかない時、多くの人は直観的に打席数が少ないと感じると思います。
なぜかと言うと、たまたま打ったかもしれないという事が、その打席数に内在するからです。
本当は打率.100しかない打者でも、10回に一回のヒットが、たまたま、その3打席に生まれるかもしれない。
コインの裏表のように連続して良い結果を出すかもしれません。
が、知識として数をこなすと、実力値に収斂する事を私たちは知識として知っています。
その一方でシチュエーションの問題、その打った球が160kmを超えるような剛速球であったり、HRであったり・・・
その場合、打席数は関係なく、その打者は優秀な可能性が高くなります。
その.333を巡り、その打者が優秀なのか、その周辺情報により様々な解釈が成り立つと思います。
盗塁やHR、守備、犠打もですが、その質を問う意味で、シチュエーションを意識せずにはいられません。
1という数字は、偽りのない情報ですが、その1の質を問うと様々な解釈が成り立ちます。
所謂、数字は正しいが・・・です。
消化試合の1と、優勝争いにおける1の重みの違いは理解できると思います。
試合の決まった試合での盗塁、ヒットも難易度が違うのは間違いありません。
どのチームに所属するのか?
それも大きいかもしれないです。
では、その解釈を、一つの答えとして収斂させるには、どのような考え方が一般的になるのでしょうか?
結局、最後は
試行錯誤の回数、数になります。
(めんどくさいとも言う(笑)、とも言えますし、そういうモノとして評価しているとも言えます。質は問わないという事になります。)
盗塁王の評価は、その質はともかく数で評価しています。
ですが、その質、代表的なモノとしては盗塁死の数は考慮していません。
守備のゴールデングラブ賞の評価は盗塁とは逆で失敗である失策数と、成功率である守備率で評価しますが、その数である補殺や、刺殺数は一般に考慮に入れない場合が多いです。
→坂本が守備で実績の割に評価されないのは個人的には残念であります。
打席数の話と同じで、試行錯誤の回数をこなすことで、その影響を排したと考えていますが、やはり粗いとは思います。
が、そう言うものなんでしょうねぇ。
規定打席や投球回数が重視されるのは、相手関係や様々なシチュエーションはともかく、これだけ試行錯誤しているのだから、細かなディテールはともかく、ある基準で評価して良いと言う指標として存在していると思いますし、コインの裏表がある以上、その基準自体、あって然るべきと考えます。
(ノイズの除去ともいえますが)
考えますが、
味気ないですよね。
その解釈(数でシチュエーションを押しつぶす)だけで良いのかっという事です。
(元に戻るようですみません)
実際は総てを言い表されていない場合が多く、層別するのが妥当なパークファクター、チーム戦略、打順、打席・・・
特に守備の場合、その結果に対する因子が多いため、かなり印象が変わります。
別の見方、切り口により、その選手の評価は、明らかに変わってきます。
が、それらを意識して層別を行えば、行うほど、サンプル数の少なさから、不確かさが増す時があります。
捕手の評価が難しいのも、様々なシチュエーションを含んだ結果を内在しているからです。
(その結果に関与する因数が多く、変動も大きい)
10勝10敗の投手は数字的に事実です。
数をこなしても事実かもしれません。
が、層別する事(見方、基準を変える)で、違った解釈も見えてきて、さらに精査すると、違った解釈も成り立つ。
が、ちょっと待てよっ、その試行錯誤数は十分なのか?
因果の果は一つだけですが、その果を決める要因は、実に様々。
データは層別(基準を変える)をする事で、如何様にも彩が変わる時がありますが、
その彩を楽しむ一つの手法がデータ分析であったり、その彩りを楽しみ過ぎると、マスデータの不足から、
ありゃ?になるのかもしれません。(笑)
結局、いい塩梅といのを経験値から探りだす事になるのかもしれませんが。(推計の確かさとか計算で出せますが、どこまであらわているのやら)
野球の場合、結果に対する因子が多すぎて、評価が追いつかないです。
特に成長するという予測が難しい因子がある事で、その難しさが増しています。
尚、失策により出塁と、通常の出塁で、得点に影響するかのか、調べたデータがあるそうですが、関係ないそううです。
層別が必要なのか、それとも事実なのか、面白い話ですね。
シチュエーションを区切ると、いろいろ変わってきそうですが、今度はマスデータが足りなくなりそうです。
そのイタチゴッコで数字を楽しんでいます。
ついでに
プロ野球に流れはあるのか?
http://www.iser.osaka-u.ac.jp/rcbe/kato.sympo2.pdf
尚、この数字は正しいです。(笑)
様々なシチュエーションを内在しつつ、それは、それでありです。
そういう切り口となります。
ただ、まぁ、面白いから詳細分析してみようかなぁ。