セ 現状分析 総括

先日、現状を分析した記事を連載したが、DERと数字の意味が実感し難い部分もあるようでもあり、補足もかねて総括したいと思う。

まず、最初にDERの補足記事

4/21、現在のチームDERは

広島 71.6%

中日 71.4%

巨人 70.5% 

阪神 68.5%

ヤクルト67.3%

横浜 66.5%

である。

<<数字の意味について>>

DER:インプレーの打球をアウトにした割合

つまり、DERが71%の場合、インプレーの打球の29%がヒット、残り71%がアウトという理解になる。

でわ、横浜の66.5%と広島の71.6%が与える数字的インパクトはどれだけなんだろうか?

両チームのチーム奪三振率は広島が6.92に対し、横浜6.52である。

つまり、広島は27-6.92=20.08アウトを、横浜は20.48アウトをインプレーの打球処理でアウトにする必要があり、この数字を利用して一試合に打たれるヒット数を予測する事が出来る。

(実際は延長戦や、9回の裏がないとかあるので、ズレが生じるが)

広島が20.08アウトに有する打席数は、単純に広島のチームDERで割れば出るので、

=20.08÷71.6%

≒28.04

よって、予想される一試合に打たれる被安打数は28.04-20.08=7.96本

同様に、

=20.48÷66.5%

≒30.80

横浜の予想される一試合に打たれる被安打は30.8-20.48=10.32

つまり、横浜投手陣は、その守備力の差で毎試合2本ほど、よけにヒットを打たれるだろうと言う意味が、このチームDERから予想されるわけである。

年間に直すと144試合x2=288本

ヒット288本打たれる=点につながるわけでないが、相手チームに3割打者が守備の拙さから2人いるような感じになるわけである。

以下、各球団を計算して行くと

巨人 8.69本

阪神 9.22本

中日 8.10本

ヤクルト10本

味方守備に関係なく投手の力で投げ勝つのなら、奪三振率が重要になってくるのだが・・・

故障したヤクルトの小川が、バックを気にせず投げれるのも、彼の奪三振率が9.9と高いからである。

その小川が故障したのだから、正捕手が故障(故意でないのはわかるがコントロールが悪すぎる)した横浜同様、ヤクルトも相当厳しいペナントになりそうである。

そんな感じに、被安打をみると、

広島を追いかける阪神の被安打9.22本と巨人の8.66本が、追いかける意味で重みになって来そうである。

同様な計算で昨年の両球団の成績を基に計算すると、

阪神が7.58本、巨人が7.56本。

つまり、阪神は計算上、昨年との比較でヒット1.66本が、巨人が1.1本より多く打たれると今の数値から予想されるわけである。

むろん、あくまでも現時点のタスクであるので、その数字は変わるのだが、興味深い所でもある。

尚、他では阪神のチームBABIPが.336とリーグ平均の.307に対しかなり高く、特に上本がリーグ1位の.481、ゴメスが同3位の.474と高い為、この打線の勢いが何処まで続くか?

その時に和田阪神はシーズンの山場を迎えると思う。

これを上手く乗り切れるかが、肝だろう。

また、同様な観点で考えると広島のエルドット(.477)とキラ(.385)も、高いため、その意味で下がってくると思われる為、注意が必要である。

阪神、広島が、何処かで山場を迎えた時、地力に勝る巨人がギアを上げて。

そんなペナントになりそうな感じである。

っと、三球団が熾烈なペナント争いをしていたら、ちゃっかり中日なんて展開あるんですかねぇ。

守りが安定しています。

チームの士気も高いようですし、打線もまずまず。

優勝するには、もう一つ足りなさそうに感じますが、優勝争いに十分、食い込めそうな様相です。

まずは、必死に、食い下がるという状況でしょうか?

ヤクルトは昨シーズン最下位にも関わらず、補強をしなかった事でもわかりますように、世代交代期と割り切りきっているように感じます。

守備力の低下は目を覆いますし、昨年、分析した感じでは尾を引きそうに感じています。

ファン的には毎年、優勝争いして欲しいですが、

世代交代が順調に進まないのは、本来、当たり前ですし、編成にも長期的展望を感じますので、ガンバって下さい。

横浜はベイスたんが、死なないよう、ホント、お願いします。