併殺に関する雑感と、新井兄やん

キヨシ、4併殺に関する雑感

の続きです。

併殺数が多い選手、チームには特徴があり、まずは、併殺の条件を確認する事で、多い選手、チームの特徴を。

次いで、併殺の多い選手として阪神の新井兄さんに関し、その成績を分析していきたいと思います。

併殺の条件

第一条件はランナーが塁上にいるです(特に一塁)。

従って、打順の影響も少なからず受けます。

1番に併殺が少ないのは、前を打つのが下位打順だからです。

第一条件が一番影響の強い因子です。

また、その特性上、四死球や単打での出塁が多い打者の後も併殺が多いです。

第二条件はランナーの脚が遅い

チームとしては阪神、中日(昨年まで)が該当します。

三条件は打者の脚が遅い

第四条件、当該打者が右打者

第五条件、チームとして盗塁、犠打が少ない、もしくわ、盗塁、犠打が有効に機能しない点差のチーム

第六条件、試合出場数(打席)が多い(最多安打のようなモノ)

第七条件、三振が少ない

併殺の多い打者に関しては相手側も打たせるような配球をしているとは思いますが・・・

第八条件、進塁打(右方向の打球)が打ていない、もしくは進塁打を求められていない、点差が開いていて進塁打が必要ない。

付帯条件に相手、投手タイプ(ゴロ系)や守備力等が関係します。

巨人戦や、広島戦とかは併殺の完成多いかもしれません。

以上を踏まえますと、

中日の和田さん、ベイのノリさん、阪神マートンさん、新井兄さんは併殺が多くなりそうな感じです。

尚、巨人の選手で、村田や阿部の併殺が少なかったのは、守備の上手くゴロ系投手の多い、巨人との対戦が少なかった事。

そして、巨人の1、2番の出塁率が低く、塁上にランナーがあまり居ない・・・

というのが影響して居そうです。

また、広島の場合、全体的に脚力(内野安打率を見ますとリーグ一位、若さがあります)もありますが、犠打、盗塁が多く(盗塁死も)、ランナー一塁というシチュエーション自体が少なかったと思います。

リーグ有数の一二番を抱えつつ、初回攻撃空振り状態と言うのが昨年の広島の特徴でしたが、併殺があって攻撃の芽を潰したわけではなかったようです。

ヤクルトはバレンティンが、タイプ的に併殺タイプなのですが、塁上にランナーが少ない結果、昨年の併殺ランキングは5位でした。

また、バレンティンの後を打つ打者も併殺が多いハズなのですが、一年を通じて打席に立った打者がいませんでした。

これは巨人阿部さんに関しても言えまして、巨人の場合、阿部の後ろを打つ5番打者が固定されてなく、結果的に併殺数を多く打つ打者が居なかったかんじです。

横浜の場合、犠打・盗塁数(失敗)が多く、広島に近い環境なのですが、横浜のノリが、ブランコの後を打つことで併殺数を多くしています。

昨年の併殺ランキングですが

中日 和田さん  26

阪神 マートンさん25

横浜 ノリさん   20

阪神 新井兄さん 17

YS  バレンティンさん14 

でした。

全員、右打ち、主軸(4、5番)です。

基本、彼らの併殺は、その前を打つ選手、及び自身の脚の遅さに起因しているので、

その打順で彼らを使う以上、止む無き面があります。

そんなわけで、今回は、昨年度、何かと批判が多かった、新井兄さんに関し、詳細分析をしたいと思います。

まず、阪神の特徴(昨年の)。

中日と並びベテランが多く、内野安打率はリーグ最低レベル

盗塁企図が少ない

犠打企図が少ない

内野守備力の高いチームとの対戦が多い(広島、巨人)

長打率が低く、単打、四死球での出塁の多い打線

リーグ有数の1,2番の出塁率

14を含めた打順でみるとセ最強の出塁率

下位打線がリーグ最弱レベル

3回以降でリードされると、勝てない

です。

、は大振りする要因のようなモノで、前項のベイの併殺で言うなら、8、9回の併殺のようなシチュエーションです。

特には大きいと感じます。

繋ぎを意識出来る場合、新井兄さんも右打ちしているようでして、この辺は力みなんでしょうか?

左方向に飛んだ打球の打率が一番悪く.230です。

通算打率が.267ですから(右中間の打率がその分良い)、その力みが気になります。

得点圏打率が.302。

三振が110なので、シチュエーション(大きいのを狙うような場面)により、かなり影響を受けそうな感じです。

大きいのを狙って左打ちをした結果、併殺。

そんな感じのようです。

確かに新井兄さんの後ろを打つ打者をみますと、繋ぎをしても打つとは限らず、チーム事情からみても、アリと思います。

兄さんを5番に起用し、その前の打者との関係、後ろとの関係を考えた以上、併殺が増えるのは必然のような気がします。

併殺が・・・

と嘆くより、

打つ時もあるよね。

赤ちゃんが泣くのは当たり前的な感じです。

ところで、今年のマートン、なんで、併殺が少ないかって。

それは打つ時もあるからなんです。

お後が宜しいようで。

m(__)m

ところで、

阪神さん、打線のつながりが良いですね。

打撃成績で巨人と同じくらいですが、その得点力は約1.5倍の150得点。

チーム得点圏打率.343は、セ、一番。

確変なのか、実力なのか?

それはシーズン終えてからの、楽しみです。