中日の四球病、その病魔についての雑感

中日や横浜の関連記事を読みますと、盛んに四球病を見聞きします。

横浜は、まぁ、いつもの事なので、特に驚きはないのですが、

なぜ?、中日の場合、四球が増えちゃったんでしょ。

友利コーチの言う、

「精神的なモノ」と考えて良いのでしょうか?

むろん、それだけではなく、友利コーチもわかって言っているとは思います。

今回、中日と横浜の選手を取り上げ、どうしてプロ野球選手が四球を連発しなければならいのか?

その理由、背景に関して、暫く考察をして行きたいと思います。

グラフは中日のチーム四球率と相対比(中日の四球率をリーグ平均で割った数値)です。

中日敗因の、苦戦の要因の一つとして四死球が象徴的に取り上げられますが、

あくまで四球は出塁の一つ形であって、

それだけでは決まりません。

阪神が昨年、ランナーを出しながら得点できなかったように(生還率最悪でした)、四死球が多いから失点が多いとは限りません。

2009年、広島がチームとして、BB/9 2.4と中日の2.6より10%近く良かったですが、勝敗に直結しやすいチーム防御率は中日のそれに対して15%ほど悪くなっています。

失点をするという現象に対し、その要因は多々あります。

殊更、失点の一要因に過ぎない四死球だけに着目して、良い悪いを論じし過ぎると、本質を見失う恐れがありますので、そこは注意をお願いします。

以下、本論です。

'グラフ解釈と中日の現状に関して

2012年を基準に考えますと、それ以前と、それ以降で中日の四死球率が大きく悪化して行っています。

2014年はシーズン、終わっていませんので、このまま終わるわけではありませんが、

リーグ平均に対し25%ほど悪くなっています。

一般に四死球が増えるのは、打者優位の場合に増えて行きます。

統一球が導入された2011年。

前年より四死球が10%減りましたが、勝負できるボールがある場合、全般的に四球は減っていきます。

どうしてプロ野球選手が四球を連発しなければならいのか?

の答えは、この力関係が大きく関与しており、

単純に逃げとは言い切れない部分もあります。

ある程度、あるとは思いますが、精神だけでは解決できな本質的な部分。

実力(技量)。

気持ちなのか、実力(技量)なのか、そこを見極める事で、その投手を立ち直らせる事が出来るはずです。

個人的には、卵が先か、鶏が先か、相互に関連し合っている部分もある為、○○だと書くのは危険だと思っていますが、

その投球タスクを調べる事で、推測して行きたいと思います。

どちらにしろ、谷繁の実績を考えますと、選手の技量不足が原因の、四球病?ではないかと考えています。

実際、被打率、被HR、被長打という意味では、相変わらず少ないですし、その三項目だけ見れば、広島並のタスクを示しています。

(これはこれで、連載最後で触れる事になりますが)

次回、中日の重症患者を報告する前に、

横浜の四球病患者、山口君を取り上げ、その病気の詳細に関し、症例報告をしたいと考えています。