チーム方針に従わない言動があったとして、懲罰降格となったDeNAの中村紀洋内野手(40)が7日、自身のフェイスブックを更新し、胸中を激白した。
以下全文。
〈こんばんは。
もうご存知のみなさんもいるとは思いますが
きょう7日付けで出場選手登録を抹消されました。
いつも心配かけて、ファンのみなさんには申し訳ないです。
きっかけは6日の巨人戦でのことです。
作戦上のこともあるので詳しくは書けないですが
打席に入っているとき、場面によっては
走者を場面によって動かさず、打撃に集中させてほしいとコーチに相談させてもらいました。
そうしたところ、今朝になり連絡があり登録抹消だということでした。この時点で監督には直接、お話したわけではありません。コーチに相談することが監督批判になってしまった形です。
きょう、中畑監督から「チーム方針に従わない言動があった。(抹消は)懲罰的な部分がある」という説明が、取材陣にされたようです。その上で、必要な戦力だと言っていただいたようですが…。
キャンプでの2軍スタートを経て、開幕も2軍スタートなった今季。僕はその時点である感覚に襲われていました。「自分は必要とされていないのか」。
チームとして勝つために最善を尽くす。これは野球選手として当然のことです。チーム方針に従い、歯を食いしばって2軍で調整してきた。いつかチャンスはあると信じて。それでも、今回の相談するという行為が「批判」と映ったならば寂しいことですし、自分としてはどうモチベーションを保つべきか苦悩しています。勝つために1軍のフィールドに僕は必要ないのだろうか…。
言葉足らずの自分が悪いのかもしれません。
こういった場でみなさんに意見を求めることもおこがましいですが、いつも応援していただいているファンのみなさんに申し訳なくて…。自分が監督を批判したことになるのか、自分でも整理がつかなくて…。〉
・・・
ここで大事なのは
走者を場面によって動かさず
です。
盗塁それ自体を否定しているわけでなく、
場面、状況に応じた盗塁。
そこは、造反と決めつけるのでなく、コーチと膝をつめて話し合うべきであって、
意見(要望)を言う=悪というのは、どうにも解せません。
内村の時もそうでしたが、
盗塁は、バッター、ランナー相互に、この場面で走るかもしれないという共通認識の基で行われる作戦であって、
相互の理解なく行う作戦ではありません。
認識の溝は埋めるべきなのですが、その認識を埋めず、どのような盤面で走るのは良くて、ダメなのか、お前は考えるなに等しい、この上意下達的な野球。
サッカーでは守備の約束事とか取り決めをする事で、瞬時に状況に応じた臨機応援の対応をしますが、
中畑ベイスターズは、その意味を知らなくても、野球が出来るようです。
考えるな、疑問に思うな、指示に従え。
行われるべき会話がなされず、チーム方針に従わなかったというコトバで行われた懲罰降格。
本来、行われるべき事は、
場面、状況に応じた盗塁に関する認識の一致であって、懲罰降格ではないはずです。
中村ノリの困惑が伝わってきますし、当然、困惑するのですが、そのような事を行う未熟なマネージメント。
このフェイスブックでのやり取りの結果、中村はさらなる窮地に立たされるかもしれません。
今回の発言は監督の懲罰降格に対する判断に対して、公に異議を唱えたものです。
これは意見でなく、異議申し立てに近いです。
今回の仕儀は、監督を批判した事になります。
(そう解されても仕方がない)
結果、選手生命を断たれるかもしれません。
ただただ、悔しいです。
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