来週から始まる交流に関して複数記事を上梓したいと思う。
一つは野球の質の違いについて、
二つは、なぜ?パが強いのか?についての構造的な背景について、
(実力のパ、人気のセの背景)
三つは、交流戦が始まる事で苦戦しそうなチームに関してである。
第一回目の本記事では野球の質について書きたいと思う。
'野球の質の違い
力のパ、技のセの背景について'
端的に言って、DHがあるかないかである。
この投手の代わりに、打者が入るというのは、一点が入り易いか、否かで言えば、当然、後者なわけであり、その結果が、
最近はあまり聞かれなくなった力のパ、技のセである。
(今は実力のパ、人気のセ、それすらもなくなりセ、弱いよねか?)
スモールベースボールが有効なのは一点を守りきれるだけの力。
投手力、守備力を含む総合的な力があるか、どうかだが、
相手が、それを上回る攻撃力を保持している場合、スモールベースボールは非常に分が悪い。
これは守りの力が、他チームとの比較で弱い中畑ベイスターズが、ホーム横浜球場で大いに苦戦しているのと同じ関係性である。
犠打や盗塁とは、一点を取りにいくのには向く戦法だ。
が、一般的な知己でいうと、より多くの点を取るという意味において向かない戦術と言われている。
MLBにおいてビックベースボールを志向するチームは、犠打だけでなく盗塁も、企図しない場合がある。
それは、その知己による戦略である。
むろん、それの方が勝率が高い場合もあるから、戦法として成り立っているわけだ。
さて、DHのあるパだが、セとの比較で言うと、一般的に点が入り易い環境ではある。
セよりビックベースボール的な采配が向く環境であるのは言うまでもない。
最も、最近はパでも投手が相対的に優位な結果、一点を大事にとりにいっているチームもパには存在している。
わかり易いのはオリックスだが、一時期とくらべると犠打がパでも多くはなってはいる。
必要だから犠打をする。
統一球導入前後で比較すると、総てのチームが、勝つために、その犠打数を増やしたが、
本来は、そんな柔軟さが求められる分野でもある。
セ視点で言うなら、何が何でも犠打をするのでなく、普段以上に点が取られる事も鑑みて、併殺を恐れず強攻するのも勝つために必要なのだと思う。
逆にパの場合、投手が打席に立つ場合、その関係性は逆になる。
指揮官の柔軟性。
その柔軟性が交流戦の見どころの一つかもしれない。
尚、今年に関して言うと、今の所、総得点。
セの方が25%ほど多い。
セの投手陣が相対的に力を落したのか(はたまた打者が優秀なのか?)、パの投手陣が優秀なのか?(打者が)
これもまた、面白い。