先発育成に関する雑感

先発投手育成に関して、いろいろ思う所があり、雑感として記事にしていきたいと思います。

どの球団も全般に先発育成に苦労していますが、いろいろ環境の変化もあるように思えてなりません。

1990年代までは、どんなに弱いチームにもエースと評される投手が居たと思いますが、徐々に、そう言った感覚が消失して来ている感じです。

幾つか環境変化を列挙しますと、

完投数が少なくなった

抑えだけでなく、7、8、9と優秀な中継ぎ投手が登板するようになった

完投率の推移

によりますと、

リーグの完投率推移は、右肩下がり下がって来ています。

昨年のセのチーム完投数平均は7。

比重として先発に依存する部分が下がり、代りに中継ぎが重要視されてきています。

しかし、先発への依存が下がったといえど、その役割は重要です。

現在、MLBだけでなく、NPBでもQSが重要視されつつありますが、QSを達成すると、その勝率はセ・リーグ平均で6割程度あります。

が、あくまで、その責任回数は6、7回程度。

一時の巨人で言えば、マシソン、山口、西村であったり、JFKであったり、勝ちパターンと言われる投手たちが登板して来ます。

そうなると先発育成の性格も変わらざる終えないと言いますか、配球も含め変わってくると思います。

先発完投を目的としたチーム戦術と、まずは試合を作る事(QS)を目的としたチーム戦術。

勿論、優秀な投手は、その範疇に入りませんが、チーム編成の重みがかわかりますし、その結果、間違いなく育成の在り様が違うハズです。

ところで、なぜ?

ランナーが居なくても、セットで投げる投手が増えてきたのでしょう?

当たり前ですが、セットで投げた方が成績が良くなる投手が多いからだと思います。

プロ野球界は適者適存。

競争社会です。

早い人で数年で見切られ退団して行きますが、そのような世界でセットが流行るのは成績が良くなるからで、その効果が期待されるからなど思います。

また、コーチも、球団方針として、それを期待されるのなら、間違いなく指導すると思います。

正直、初めからセットに矯正する例をあまり私は知りませんが

諸事情によりセットに矯正をする事は十分あり得ると思います。

その関係性をみると、

セットポジション、アリきでないのが、球界の共通理解と考えてます。

にも関わらず、フォーム改造を行う。

デメリットを承知の上で行うのは、当然、メリットがあるわけで、その差引きになってくると思います。

戦力になるか、引退かなのなら、引退を回避したいのは間違いありません。

もしくわ、今、その力をチームとして必要としている場合。

問題は、どこで、その決断を下すのか?

次項で、そのメリットとデメリット列挙し、その辺の諸事情をまとめてみたいと思います。

っと、言いつつも、

HQS(QSの上)はさらに勝率が高いです。

先発投手の価値がMLBでより高騰し始め(一時期、低かったです)、一方でNPBでは抑えが、より高い年棒を貰う場合もあります。

面白いもんですね。