混セ ? ペナント1/3を終えての雑感

ペナントの1/3が終わり、各チームの全貌が見えてきた気がする。

どうも、今シーズンは、それなりにもつれそうだ。

勿論、巨人優位は動ないのだが、もし、混セになるのならと予想した関係が、そのまま当てはまった関係である。

2014年03月22日

セ 2014年 ペナント予想(混戦バージョン)の前振り 阿部編

原因は捕手阿部。

その打撃力で、一般的な捕手との比較で10勝分の価値があったが、その価値が、今年の場合、かなりの部分で落ちてしまった。

また、エース内海の不調(そう言う時もある)というより勝てない。

中継ぎも組み替えをしており、怪我を除けば、一番、悪い意味での誤算のあったチームが巨人なのかもしれない。

が、それにも関わらず、首位と0.5ゲーム差の位置に巨人はつけている。

弱い巨人やら、もう優勝は出来ないやら記事が散見されたが、調子が悪いなりにやりくりをしつつ、勝ちを拾っている感じだ。

元々、戦力が違うというのもあるかもしれないが、監督経験もあるのだろう。

その戦力を活かしつつ、戦っている。

本来、あれだけ戦力があると、試合に出れない選手が腐ってしまう部分もあるかもしれないが、小山を見るまでもなく、皆、必死に、その与えられた機会を、チャンスをつかみ取ろうと戦っている。

スタッフも、そんな一軍手前の選手の気持ちを切らせないよう、常に目を配っているようである。

そんな巨人がセの上位チームとの比較で明らかに劣っている部分は、4番。

歴代優勝チームで4番、もしくわ中軸が固定出来ずに勝てたチームは少なく、今の巨人の近いような感じで言うなら2011年の中日ぐらいだが。。。

どう?打線の軸を構築していくか?楽しみな部分でもある。

尚、原さん(も含むスタッフ)でダメなら、他の方でも難しい部分もあると思うので、あまりディスらないで欲しいと個人的には思っている。

以下、各チーム雑感。

首位 広島

2014年04月22日

セ 現状分析 総括

に書いている通り、徐々にエルが打てなくなってきている。

率より長打の打者であり、引っ張り専門であることを考えると、今の打率でも高すぎるように感じる。

バレンティンと違い四死球を選べず我慢強くないタイプ。

三振か、長打かの打者である為、比較的対策のとり易いタイプ。

広角に打てない、パワーヒッタータイプでBABIPがリーグ2位の.390でシーズン終了出来るとは考えにくい為、エルに過度に頼りきるような打撃構成になると後半、厳しくなるおそれあり。

チーム打率は、当時の予想通り、平均に収束して来ており、上積みも、下ぶり要件もあまりない模様。

投手力に関しては、奪三振率が当時との比較で6.92→6.37(ヤクルトに次いでリーグ5位)と低下。

LOB率(残塁率)もリーグで一番(際立っていました)の78.6%からリーグ2位の72.6%に後退。

経験の浅い先発、新人二人がローテションを維持し、どう乗り越えていくかが今後の焦点か?

2位 巨人

4番が居なくても、内海が勝てなくても、この位置。

最大13ゲーム差を逆転した事もある監督。

苦しい時に、どう凌ぐかに関しては実績があり、豊富な戦力を活かしきる人財掌握術にも優れる。

この監督で無理なら、今年は、そう言う年だったと思うぐらいで良いような気がする。

強いて言うなら、セペタの使い方か?

チームDER(守備力)低下中。

3位 阪神

現況総括で予想したとおり、打線に陰りあり。

一方で投手力は元々力があり、奪三振率はリーグで唯一の7後半の7.84。

他のチーム奪三振率が7に達していない中での数字であり、際立っている。

投手本来の力から予想される疑似防御率と実際の防御率の乖離が悪い意味で最も離れているチーム。

LOB率はリーグ最低の69%

一般に奪三振率が高い場合、LOB率は良化するハズだが、どうもいろいろ原因があるようである。

ポジティブに考えるのなら、投手本来の力はセでも随一であるため、試行回数が少ない事で生じたズレかもしれないが・・・

現況分析で書いた通り、チームマネージメント次第で浮き沈みがありそうなチーム。

完封を優先させていたにも関わらず、守備固めを怠り、しかも、先発のメッセを塁上においたままにするような采配が続くようだと、浮上の目はないような気もするが、その失敗を糧にチーム引き締めに使えれば、かなり強くなると感じる。

チーム力自体はある為、今を頑張れば未だ未だ行ける。

ゴメスについて

エルと違って、四死球を選べているのは好印象。

但し、打撃タイプの割にBABIが.370と高く、もう少し率は下がるかもしれない。

素直な印象がある為、来年以降、さらなる向上があるような気もするが、さて・・・

それでもシーズンホームラン30を期待できるのは大きく、阪神に足りない長打力を与える選手なため、阪神が優勝する為にもさらなる活躍を期待したい所。

4位 中日

谷繁、荒木が怪我をし暗雲が漂うが、現在、交流戦、首位。

走られまくった巨人ショックより立ち直りつつあり。

谷繁に代わって出場している捕手も、まずまず抑えているようであり、いろいろ教えている模様。

チーム力という意味で、上位3チームと比較し見劣りする部分もあるが、その足りない部分を補う谷繁補正。

落合野球というより、森、谷繁コンビの守りの野球が何処まで通用するか?個人的には楽しみなチーム。

中日の二遊間に関して

度々、荒木、井端が怪我して試合に出れないにも関わらず、それにとって代われる戦力が登場しないのは、現場だけの問題でない気がする。

前任者である荒木、井端が優秀過ぎるのか、後任が拙いのか、その両方だと思うが、昨年のように二塁、森野を使わないのは守りを重視するチームらしく、チーム方針にブレを感じない。

二遊間の育成状況をみると、守備に問題のある選手が大成した例を聞かない為、将来的には高橋、三塁、ルナ一塁が良いような気がするが。。。

二遊間は・・・堂上ガンバレか?!

5位 ヤクルト

打撃好調、守りダメ。

今の守備力と投手力のままだと苦しい。

6位 横浜

調子の悪い選手を落し、徐々に戦力が整いつつある。

監督の戦術とかみ合うようなチーム力(リスクをもって一点を奪いに行く野球)。

特に投手の部分で、整いつつあり。

但し、野手守備力は相変わらず低く、本当に一点を奪いに行くのが良いのか微妙。

LOB率が、なぜか70%を超え、リーグ最上位の広島や巨人クラスの72.2%。

守備力や、奪三振率を考えると、出来すぎであり、そのかいあってか、疑似防御率以上の成績(FIP4.54→実際、4.41)。

阪神と好対照(FIP3.57→3.97)。

チームの主軸として活躍した経験をもったレギュラー日本人野手が不在。

悪い意味でレギュラーが保障された選手がいず(代わりに競争が激しいとも言う)、チームリーダーが不在なチーム。

野手陣に関しては我慢の年か?