セペダについての雑感です。
他のプロガーさんが分析していまして、それについてコメント返ししている間に、
おやっと思い、記事にまとめたくなりました。
まず、ざらっと、基礎タスクを。
(ただし、参考としているデータが少ないので、そこは注意を、傾向をみるような感じです。)
打率 .193
出塁率.356
OPS .777
IsoP .228
Isod .163(四球の割合、かなり高いです)
PA/K 4.56(三振のし易さ、かなり三振し易いです)
打率が低く、出塁率が高い打者と言いますと、以前分析した堂林の成績に似ています。
2014年04月30日
一番、堂林に関する雑感
彼も同じように打率が当時、一割台で、かつ出塁率IsoDは高く(当時、堂林の出塁率は、それほど高くなく.310ぐらいでした。結果、各方面から、なんで一番で起用するのだと叩かれています。ただ、IsoDをみて上がると予想しており離脱時には.356まで上昇しています。出塁率と言うよりisoDが高いの方がより正確です。)、三振と四死球が多い。
そして、BABIPが低い。
セペダのBABIPですが、.184です。
この数字、強い打球を打てない投手並の低さでして、長打力を考えますと正直、?な数字です。
ここまで数字が低いと運不運で片づけられませんので、何か原因があると考えてしまいます。
私個人は、その選手のBABIPをみて、成績が下がるか、どうかを良く見ます。
典型的な例で言いますと、阪神のゴメス。
4月の成績から、打ち過ぎとみていましたが、理由は、その高すぎるBABIPが理由です。
打者タイプによっては、広角に打ち分ける事で高いBABIPを打つ打者(アベレージタイプ)も居ますが、ゴメスは、そう言うタイプ(スラッガータイプです)でなく、BABIPで3割程度まで下がるのが妥当であり、その意味で下がると思っていました。
現在も、その3割目指して下降気味です。
さて、セペダはどうなんでしょ。
本来なら、3割に向けて打率が上昇して行くハズです。
ハズですが、BABIPが.184というのは低すぎでして・・・
本当に上昇するのか疑わしいです。
そこで、なぜ?BABIPが.184と低いか数字でみてみたいと思います。
ボールの見極めですが、ボールの見逃し率が80%を超えており、IsoD .163に相応しい数字です。
この80%をクリアできている選手はセで5人程度です。
一方、ストライクゾーンの見逃し率は32%。
その空振り率は、15.94%。
規定打席に達している選手で空振り率が15%を超えるのはバレンティンやエルぐらいですので、かなり強く振っています。
強い打球が飛びそうなのですが、BABIPが.184と凡打を繰り返しています。
どんな球種で凡打を繰り返していると言いますと、強振と相性がいいハズのストレートが.192と打ていません。
この辺にセペダ、復調の鍵がありそうです。
タイプ的にホームランバッタータイプで速球に対応できないのでは、正直、キツイと言いますか、なぜ?のですが、どうも、タイミングを完全に狂わされているようでして。
チェンジアップに全く対応が出来ていません。
スライダーのような、変化球は打率.400と打てます。
ボール球の見極め率80%に相応しく、一番難しいとされる(一般に外国人が苦手としている逃げていくようなボール)外に逃げるボールに関しては対応出来ています。
なのに、打てない。
誰もが対応出来てない部分(外の逃げる変化球に対応できるかが一流か、どうかの分岐点の場合が多いです)が出来ていて、他の一般的な打者が対応できている所が出来ていない。
一回、二軍に落としてストレートを打てるようになってから、使っても良いような感じです。
基礎数値を見ますと、非常にポジティブな部分を感じるのですが、その良さを消してしまうような感じです。
勿論、元々、モノが違うかもしれないので、その内、打てるようになると思いますが、強振してストレートに当たらないような状態、非常に宜しくないかもしれないです。
また、当たっても凡打(BABIPが.184)。
む、難しく感じます。
尚、堂林一番に関しては、当時、私は広島のチーム編成から良しとしましたが、例えばセペダの一番。
その高い出塁率を活かせるような体制に巨人はなっていません。
クラッチヒッターが不足しています。
一番に添えても得点増えないと思います。
また、セペダ自体、脚が遅いので、生還率が低く10%もないです。
(後ろが打たないのも影響しているかもしれませんが、それを考えても非常に低いです。)
巨人の守備成績、セペダが外野を守るようになってから、チーム(DER)としてセで一番低くなっていますが、かなり足を引っ張っていそうな感じです。
ただ、打撃に関する基礎能力を見ますと、ゴメスやエルより活躍しそうな部分も感じ、非常に勿体ない選手です。
その辺、巨人のスタッフは優秀ですので、何処かで調子あげさせてくるような気がします。
そうすると、巨人打線に打線の軸が出来るわけです。
後半戦に、その打棒が爆発するような予感をしてしまうタスクでした。