昨年と違い何が違うかと言うと、投手陣と、ホーム成績である。
投手成績の方は特に触れないが、中畑ベイスターズの特徴と言うとホーム横浜で弱い事である。
被ホームランと監督(采配)に関しての雑感という過去記事においてホームアドバンテージを一部、記事化した事があるが、
実はセのほとんどの球団が大なり小なりヴィジター成績のそれよりホーム成績がよくなっている。
理由はコンディションなんだろう。
(阪神が甲子園開催期間苦労する理由、疲れます。)
どの球団も基本的にヴィジターよりホームが成績が良く、その成績が最終的な順位に直結し易いのは、セ・リーグホーム成績と順位相関についての考察と雑感 で書いている通りである。
中畑ベイスターズにおける昨年まで交流戦ホーム成績はふれないが、今シーズンは7勝5敗と勝ち越している。
勝ち越しの要因は、何と言っても、中畑采配と今の選手成績の相性が良いからだろう。
中畑采配の特徴というと、積極的な犠打と盗塁によるスモールベースボール。
一点を大事にする野球である。
リスクを負って一点をとりにいくかわりに、総得点を減らすかもしれない采配。
セ・リーグ6球団の得点と失点パターンについての考察と雑感
広島の得点パターンや横浜の得点パターンをみると、犠打をする事によって得点を減らしているかもしれない部分があるが、その辺の諸事情は、
野球を変える「2番打者再考論」
http://number.bunshun.jp/articles/-/821040
にて、各チームの捕手が語っている通りである。
横浜の場合、初回先頭打者出塁、バントは。。。まぁ、かなり多い部類だろう。
(初回のリーグ平均防御率は4.85と不安定な場合が多いです)
だが、記事中、各主戦捕手が語っている通り、犠打=ネガティブでなく、有効に機能する場合もあり、特に、その一点で試合が決まる場合は、特にである。
スモールベースボールが有効に機能するには、この一点の重みが重要だ。
中畑ベイスターズが、苦労していたのは、この一点の重みが横浜の場合、軽い場合が多く、そのチーム戦術(理想)とチーム力(現実)が合致しない結果の悲劇とも言える。
それが今年は貯金。
今の状態で投手陣が維持できればの前提だが、ある程度、今年はいけるかもしれない。
なにより、信頼のおける中継ぎがいる事で、一部例外を除くが先発の見極めが比較的上手く行っている。
期待感から長い回を投げる事のないだろうモスコーンや、久保は、中継ぎが整った事で、より計算できるような気がする。
最も野手も、投手も含め横浜の場合、試合出場数の少ない選手(経験の少ない選手)が多いので、不安はあるが、それも楽しみの一つと感じる。
現在、セのホーム成績をみると、一番悪い成績はヤクルトと横浜の15勝16敗。
ホームで互角の戦いが出来るチームが例年以上に多く、ヤクルトも横浜も、今の状態で暫く行くと思われる為、順位という意味では最後まで混沌としそうである。