?「見逃し三振厳禁」が招いたGの“宿痾” リーグ最低の出塁率に専門家が警鐘  に対する雑感

?専門家が警鐘だそうです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141111-00000018-ykf-spo

うん、疑問です。

>原因は四球が取れないせい

そう記事中で、書いて居ますが、

巨人の四球での出塁率IsoD出塁率から打率を減算した数値)は.064とリーグ平均0.065に対して、そんなに変わりません。

巨人の出塁率が悪かったのは、単純に打てなかったからです。

>出塁系が弱いと大量得点が取れず

出塁とは四球以外にもあります。

それ以外の面で巨人は傑出していたからこそ、昨年まで、圧倒的な攻撃力を誇示していたわけです。

そして、今年は単純に、その面で劣っているから、苦労したわけです。

尚、昨年、最も得点が多かったのは横浜、次いで巨人ですが、この2チームがIsoDで他のチームとの比較でも低かった事実を、

この分析家とやらは、どう説明するのでしょう?

2013

横浜 IsoD 0.063 得点 630

巨人 IsoD 0.064 得点 597

ヤクルト IsoD 0.074 得点 577

広島 IsoD 0.071 得点 557

阪神 IsoD 0.071

中日 IsoD 0.070

リーグ平均 0.069

ところで、昨年との比較で、

大幅に四球(IsoD)を下げたチームがありますが、

それは、どこでしょう?

答えはヤクルトです。

このチーム、チームIsoDが非常に高いチームでしたが、

今年は、

宗旨替えです。

チームIsoDはリーグ最下位の0.060。

昨年までは、じっくり球をみていく打線でしたが、

今年は、積極的に打っていくことをチームとして推奨し、成功しています。(早打ち)

尚、巨人も決め球をチームとして決め打ち込んでいくチーム(の傾向が強い)です。

早打ち傾向です。

結果

2014

ヤクルト IsoD 0.060 得点667

広島 IsoD 0.065 得点649

阪神 IsoD 0.071 得点599

巨人 IsoD 0.064 得点596

中日 IsoD 0.067 得点570

横浜 IsoD 0.064 得点568

四球=大事と過剰に評価するような記事をみますと、ミスリードを招きそうで気になります。

投手が与える与四球も同じで、四球が多い=失点が多いとは限りません。

2009年、広島がチームとして、BB/9 2.4と中日の2.6より10%近く良かったですが、勝敗に直結しやすいチーム防御率は中日のそれに対して15%ほど悪くなっています。

尚、

出塁率最下位での優勝→今季の巨人と書いてますが、

正しくは横浜が最下位です。

IsoDや、四球が多いだけでは得点(失点も)が、増えないのは明白なのですが、

そう盲信しているような記事が増えました。

個人的には残念に思っています。

大事なのはバランス。

そんな安易ではないです。

もし、この記事を読んで巨人首脳陣が宗旨替え)してくれるのなら、それはそれで助かります。

阪神の上本が、和田監督の指導の基、待球していますが、

2014年09月01日

阪神3連戦を前に 難敵上本、攻略について

まぁ、何にせよ四球での出塁を第一目標にしてくれる助かります。

おそらく上本のように三振が増えるのでしょう。

そうしたら、この手の専門家は、三振数がぁっと言うのかもしれません。