中島、オリックスへ、阪神にとっては、塞翁が馬か?

元西武の中島がオリックス入りを決断したようである。

今シーズン、オリックスの三塁を守ったヘルマン(2年契約で2015年もオリックスの選手、今シーズンの成績は非常に悪かった)の成績は、RC27で、リーグ24位の3.57であり、RCWINで-0.62(リーグ平均の打者との比較で、どれだけチームに利得をもたらしたかを表した指標)であった。

その意味でオリックスの戦力はかなり強化しそうである。

来シーズン、中島が、どれだけ活躍するかに関しては、

低反発球の統一球時代である2011年、2012年の成績を注目したい。

2011、2012年に、ある程度の成績を残せた選手は、

ボールのシンを捉える技術がある選手と思っている。

青木の2011年、NPBでの成績が.292(OPS.718)で、MLBでの3年間の成績が.287(OPS.741)であった事を考えると、

2011、2012年の低反発球時代に.300前後、かつOPSでも.800前後を打った中島は、それなりに期待できる(五体満足なら)と予測する。

オリックスにしろ、ヤクルトにしろ、現在の選手層と、今後の伸び代を考え、

今が、その時と思い、積極補強をしているが、

この辺、流石と思う。

一方、

オリックスと違って阪神の場合、

三塁を守った選手が活躍しており、特に新井良太がRC27で6(打力だけならマートンなみの打撃力を発揮、というより、RC27上、阪神で一番の成績)を超えるなど、

ヘルマンと比較にならないほど、成績が良く、他にも候補として西岡、今成などおり、

オリックスと違って中島加入=大幅に戦力が向上する感じがしない。

また、中島の守備自体、評価が低く(守備範囲が狭い→だから、オリックスも、阪神サードで起用しようとしている。安達でなく中島を遊撃で起用した場合、守備面を考えると利得が薄く感じる。)、新井良太との比較で、何処まで守備力が強化されるかも不明だ。

三塁候補が他になく、競合選手との比較で中島が抜きんでいるのなら、その獲得に意味があるのだが、西岡、新井良太、今成との比較で、そこまで抜き出ているとは感じず、編成上、過剰感を覚えずには居られない。

新井、今成、伴に今シーズン、右翼で起用されたが、

阪神の場合、外野は外野(過剰感を感じる)で使ってみたい選手もいるだろう。

中島が加入した場合、西岡を中堅にコンバートする予定とも聞いていたが、

案外、阪神にとっては、

塞翁が馬になるのかもしれないと感じる。