今シーズン、失策数でリーグ最下位に沈んだベイスターズ。
この失策数から、ポジティブな側面を見出してみたい。
まず、
守備機会と失策、守備率だが、
巨人 5666 71 .987
中日 5522 75 .986
広島 5600 89 .984
阪神 5359 85 .984
ヤクルト 5468 97 .982
横浜 5561 116 .979
守備率順に並べると上のような感じになる。
失策数だけでなく、残念ながら守備率でも横浜は最下位に沈む。
が、横浜の数値/リーグ平均でみると(相対比)、
失策数で横浜はリーグ平均比に対して1.32倍ほど悪いのだが、守備率でみると差がなく(1%程度)それ程差がない結果になる。
最多安打だけで打者の優劣を図るのは難しいように、守備も失策数だけでは、その優劣を図れない好例だろう。
(解釈に注意)
さて、
失策数で図抜けて悪かった横浜が守備率でみると、それほどでもないのは
守備率を計算する際に使用する母数が、つまり守備機会が横浜の場合、多かった事は容易に想像できると思う。
この守備機会の過多でみると、
阪神、ヤクルトは少なく、左記チーム所属の野手は、守りで他のチーム程貢献できなかった可能性があるわけである。
守備機会が少ないチームというのは、
インプレイの打球を実際にどれだけアウト(チームDER)したかで、数値が悪いわけで、その数字は以下のようになる。
チームDER順
中日 .715
巨人 .706
広島 .703
横浜 .703
ヤクルト .695
阪神 .695
チームDERという観点でみた時、横浜は、広島並の守備力になる。
(解釈に注意)
チームDERについては
2014年04月21日
セ 現状分析 総括
を参照願いたい。
失策するにも、インプレイの打球に追いつかないと失策にならない。
その意味で、横浜は頑張っていたわけである。
ところで、
守備機会が多いといのは、どういう事(理由、原因)が考えられるのだろう。
その原因を考察する事で、ベイの守りにおけるポジティブな側面と、その課題を読み解きたいと思う。
続く