温故知新、改めて横浜の二遊間をみてみた

石川ぁー

っという、横浜ファン、馴染みの、

愛憎入れ混じった心の叫び。

巨人ファンの村田に対するゲキとは違い、

暗黒時代を伴に過ごした生え抜きに対する、ゲキは、一味違う。

そんな石川だが、

歴史を紐解くと、横浜の二遊間は、石川が、その軸(打席数を見れば一目瞭然)にあったと言えるだろう。

ここ数年で見て二遊間のアウト寄与率の底は2011年。

超低反発球が導入されたにも関わらず(ボールが飛ばないので打撃成績低下)、100以上補殺数を減らすなど、非常に目立つ状態であった。

主な要因としては、二塁。

遊撃は2010年と変わらず、遊撃の守備でマイナスを記録していた石川が守っており(ゾーン評価で-10-20の選手)、

変わらないのだが、

二塁に関しては、

カステーヨ(藤田)から、渡辺直人等に変わり、前年との比較で二塁だけで-100補殺を超える減少を記録してしまった。

二塁だけの責任に処したくはないが、二塁だけで、そのマイナスをカバーしようとすると、

計算上、

100ヒット/600=.166 要は横浜の二塁は前年のカステーヨとの比較で.166以上、打たないと割に合わなかったわけである。

前年、カステーヨは.273の打率を誇ったが、

+.166というと、.439、打ってくれないと、その利得計算上、マイナスになったのだが・・・

尚、2010年の横浜の二塁が記録した534補殺と言うのは、

菊地が昨年記録した日本記録535とそん色なく、かなり凄かったのだが、当時は注目されなかった。

データ的に言うと、

2011年と2012年が横浜の二遊間的には大底だろうか?

そんな二遊間暗黒時代に光が見え始めたのは、

石川の二塁、コンバート。

かつ、

梶谷の外野コンバートである。

梶谷のコンバートの場合、遊撃守備で大×だったが、外野守備力はゴールデングラフ級という大幅マイナスから大幅プラスへの転換。

彼のコンバートは横浜全体の守備力を大きく転換させた一要因だったと思う。

2014年守備成績がチームDERで広島並だった背景の一つだろう。

梶谷に関しては田口や福留と同じ系譜を歩む感じだ。

さて、

石川の二塁守備。

ゾーン評価でみると、大きなマイナスを記録してなく(去年は悪かったが)、ムラッケはあるのだが、その経験に裏付けされた状況判断の良さは、

横浜では抜けた存在だ。

というより打席で3000打席を超える経験をもった選手が横浜の場合、多村と石川だけであり、他の主力野手をみると、

皆、1000打席前後(多くて1500弱)と言うのが横浜である。

3000打席を超えると言うのは、それだけ守備機会もこなしており、横浜では異彩を放つ存在である。

遊撃時代の石川との比較で、石川の二塁守備は大きなマイナスは与えてないが、

二塁の守備も数字上、大きな利得も与えてもいない。

打撃同様、ムラッケが、あって判断が難しい。

そうは言うものの、プロで3000打席立てる選手は稀有である。

その才能に輝くものがあったから起用されたわけであり、

その才能に期待したい。

ファン心理的には、誰が守ろうが応援するのだが、キミにガンバって欲しい。

逆境に負けるな石川。