山崎ファンの、私としては、試合に出れたので嬉しかったですが、
皆さん、不満が多いようですね。
さて、中畑監督の選手起用に関し、
このスポナビでも、異論反論が続出していますが、
一体、どのような理由で、あのような先発メンバーになったのでしょう?
それぞれ考察して行きたいと思います。
白崎の場合
左右病ともいわれていますが、そもそも、倉本が白崎以上に左を打てていません。
倉本の対左のOPSは.212。
出塁率と、打率の合算であるOPSで.200ソコゾコですので、成績的にはかなり良くないです。
これが白崎に関しては、対左で.484と倉本よりは期待できます。
守備に関しては倉本>白崎ですが、打撃に関しては白崎>倉本。
但し、皆さん、指摘していますように、白崎、対左が苦手です。
年度別成績を確認しますと、左右ともに打率.200程度だったものが、右に関しては対応できるようになって来ており、現在は打率.275、OPSで.704まで打てるようになって来ているのですが、
左に関しては初年度と、ほとんど変わらない状態。
三振率は、右のPA/k:7.42→左:3.92 BABIPが.258→.03ですので、全く打てないです。
BABIPとは、ボールが当たった時の、インプレイのヒット率です。
BABIPの中心値は.300程度言われており、それに対し、+、幅がありますが、.200程度のBABIPですと、ボールが前に飛んでないと解され、技術的に問題ありと判断されます。
その数値が0.03。
投手より酷い数字ですので、何らかの技術的問題を抱えているのは間違いないです。
三振率が上がっている事から見ても、左に相対すると、白崎、タイミングがとれてないかもです。
普通、右の場合、対左の方が視野が確保されるので、逆なのですが、
白崎の場合、対左になりますと、
三振は増えますし、当たっても、その打球の、ほとんどがつまらされているわけです。
最も、代替候補の倉本が、さらに輪を掛けて悪いので、どうしようもないのですが・・・
残念ながら横浜的に、選択肢として、それ程、あるわけでないです。
尚、白崎の得点圏については、
どのようなシチュエーションなのか?、層別しないと判断できないです。
対左で相対して居たら、白崎の得点圏は、左のそれに相応しい数値に収斂します。←相手も、どうしても失点したくない場合、左をブツケテきます
その種の層別不要なデータで判断しようとするなら、数で潰すしかないです。
打率で、満足な信頼性を得るには打席で900程必要と言われていますので(それぐらい変動しやすいです)、個人的には留保しておきたいです。
戦力的に余裕があるのなら、
白崎、倉本ともに、二軍で鍛えて欲しいです。
成長するには、その成長する為の技術的な裏付けが必要と思いますが、その裏付けが、倉本、白崎に関し希薄に感じます。
その技術的な裏付けを何処で獲得すべきなのか?
し易いのか?
今のレベルですと、二軍が妥当とは感じます。
ただ、二人とも一軍で必要とされており、悩ましくは感じてます。
特に倉本は、そう言う使われ方、されていますね。
白崎に関しては、対左で満足いく成績を出せていませんし、対左でOPS.638と、倉本と併用しやすい飛雄馬と入れ替えられるかもしれませんが、飛雄馬と白崎の三塁守備力をみると、
結局、白崎が一軍に残っているのは、この三塁守備力(遊撃も含む)の違いなんだと思います。
先発出場しても、倉本が後半、ショートに入り、白崎三塁。
バルディリスも怪我持ちですし、負担軽減を考えると、試合後半で、交代させたく、結果、白崎も一軍に帯同しています。
山崎の場合
宮崎が死球を受けた影響での代替出場ですので、積極的に起用しているわけでありません。
本来、何処のチームにもいる万能の守備固め(二、三、遊、捕手 一塁?)、として一軍に居てもおかしくない戦力なのですが、編成上の問題で一軍に帯同できていませんでした。
監督としては、登録即、起用する事でチャンスを与えた恰好であり、それ程、攻められる起用ではないかと。
個人的には、働けるうちにトレードで出してあげて欲しい選手の一番手です。
楽天の藤田のような活躍が出来るかもしれないので楽しみにしています。
守備範囲ゴールデングラフ級と評価された事がある稀有な野手です。
怪我さえしなければ、守備範囲の非常に広い選手です(レフトの守備範囲にまで顔だします)。
https://www.youtube.com/watch?v=MDEau2Qsopk
こういうの何回か見せていますが、打球判断が早く動き出しが良いです。←この評価が難しいです。一般に評価され易いのは、ボールをとってから投げるまでのシーン。
もっと、山崎の守備に関しては評価されて欲しいと常日頃、思っています。
山崎の守備についての雑感
間違いなくとる球団ありますので、ファン的には、その活躍の場を探して欲しいと思っています。
桑原の場合
監督の好みなのですが、声が大きい元気な選手が好きです。
チームのムードメーカーが活躍すると、勢いがつきます。
勢いをつけたかったのかもしれません。
結局、今、出場している選手で回りを鼓舞できるチームリーダーのような選手が居ないから、そうなって欲しい選手を起用し、余剰戦力なく、チーム一体感をもって戦いたいという意志(希望)だったのかもしれません。
死にゴマを作りたくないと敗戦後語ったそうですが、そう言う事情もあるかもしれませんね。
しかし、
此方は、白崎と違い、
松本や、乙坂の方が打てる可能性が高く、
その守備力を考えても、その起用の必然性が低く、?と言われても仕方がなかったかもしれません。
選手起用に関しては、
勢いというのがありますが、松本や、乙坂の場合、左でも結果を出しており、監督の気持ちも理解できますが、桑原より優先的に起用して欲しいと願います。
結局、昨夜は、打撃で期待しにくい選手が4人並んだ結果(投手含む)、その攻撃力を大きく減衰させてしまっています。
この時期に、あの敗戦は痛く、一歩前進、二歩後退の、ヤキモチした日々が続いていますが、これは、ファン共通の想いでしょうね。
このモヤモヤも含め、ファンの楽しみかもです。
個人的な中畑監督評。
割合、期待で起用する事がある監督ですが、
期待で起用する必要性があるから起用するタイプの監督と見ています。
優勝するには、桑原のようなタイプが必要と思っているでしょうね。
本来、チームの精神的な支柱としてゲキを飛ばすべき実績あるベテラン、中堅選手が居てもおかしくないのですが、今、一軍に帯同している野手には居ません。
この部分で弱いと思っているかもしれませんね。
結果、若さで、勢いで、何とかしたいと思っている。
桑原に期待したくなる。
そんな感じと俯瞰しています。
チームリーダーも含め、戦力が足りないと思っているから、桑原に関し、半ば育成的な起用法になったんだと理解しています。
桑原に関し、打撃成績、守備成績(去年のイメージが強いです)伴に、物足りなく感じますが、
登録抹消されても、2週間程度(最短の10日間)で、桑原の場合、一軍復帰するのは、
ベンチのムードメーカーとして、桑原を高く監督が評価しているからなんだと思います。
それは、それで必要かもしれませんが(会社でも能力でなく、そう言う人が居ると評価されます。)、一般的な会社と違い、プロ野球の場合、ルール上、登録人数(ベンチ入りメンバー)が限られている世界です。
うんっと考えてしまいます。
実質において桑原は死にゴマになっていないかもですが、
戦力になってない部分もあり、死にゴマと化している。
この部分は横浜の長期的な問題でもあり、殊更、現時点で、声高に指摘してもしょうがないのですが、
その問題点の把握は、編成もしていると思いますので、
ケアしてくれるものと思っています。
思いますが、
実力も兼ね備えた、ムードメーカー、そう居るわけでなく(会社でもでしょうが)、この部分の難しさも、同時に覚えます。