7回、1点リードで、平田登板に関してですが、
三上の調子が、昨年との比較で未だ良くなく、
7,8,9は、
平田、エレラ、山崎の順で投げさせたかったかもしれません。
三上の防御率自体は良いのですが、
被打率.300(昨年.226)を超えていますし被OPSも.725(昨年.621)とセットーアッパーとしては、心もとない状態です。
原因として、
持ち球のスライダー(球種はスライダーと、ストレートの二種のみ)被打率が.375(昨年.179)と良く打たれている事にあり、
微妙に動くストレートを駆使してかわしてはいますが、
WHIPも1.3を超えるなど、苦戦しています。
防御率以外は、平田の方が、総ての面で上回っており(被打率.189 被出塁率.271 被OPS.535 WHIP1.09、奪三振率8.2)、
昨夜は使ってくれませんでしたが、シュート、スライダー、フォークを、上手く使っています。
成績的に結果を出してはいますが、
その継投を、
監督自身は、継投ミスと断じたようですね。
去年ほどではありませんが、点差関係なく決められた投手をつぎ込む傾向の強い監督です。
そんな監督が、もうこれ以上、負けが許されないような状態で、実績で三上でなく、平田を起用した理由は、怪我上がりで未だ調子が万全でないように感じる三上の事を考えると、他にセカンドチョイスを作りたかったんだと考えます。
最も、
シーズン終盤ですので、試験的に切羽詰まった場面で起用するのは、理解され難いかったかもしれませんが・・・
さて、
個人的に問題視したいのは、
嶺井のリード。
誰と勝負すべきか、考えて欲しいのですが、
外一辺倒で、
抑えられる打者か、どうかぐらいの判断して欲しいです。
前も似たような記事を書いた事ありますが、
非常に拙い。
平田は、
スライダーをもっとも得意としており、
外角に流れるスライダー(.389)は、彼のホットゾーンとも言え、あのコースで勝負してはいけない打者です。
なのですが、
得点圏、外角に拘り、スライダーで勝負して痛打。
シュートも打ってしまう打者なので、今のセでは一段上にいる打者。
特に意識せずに直球系の横の変化に平田の場合、対応出来てしまっているようですが、
定石で攻め、その定石が通じにくい相手に、データ通りに打たれる。
一塁空いてましたし、
一点差勝負なのですから、ボール球で振らせるような配球(フォーク)で様子を見つつ、
外スラ(打率.227)を比較で苦手としている和田と勝負(平田の持ち味である横を意識した勝負が出来る)すべきだったと思います。
が、
勝負をしてしまった。
ベテランキャッチャーですと、ツーアウト、後、一人を打ち取れば良いという状況をみて無理に勝負をしないのですが(塁を埋めた方が守り易い)、
横浜の若い捕手はしてしまう時がある。
この経験のなさが露呈したとも感じます。
この拙さ、甘さと言い換えても良いですが、これを、監督を変える事で得られるかと言うと、
監督にも責任がありますが、
選手個人(経験不足が原因と思える部分もあり何ともですが)、コーチの問題・・・高城とか、大分マシになっているので、殊更、批判したくないですが、
監督を変えて済むかと言うと、その難しさも覚えます。
この辺の危機管理は、
経験しつつ、どうしたら良かったかと、自問自答しないと成長できませんし、
概ね、他のチームの若いキャッチャーも似た部分ありますので、
強く嶺井(横浜)だけがという話ではないのですが、
臨機応変の対応力と言うのは、なかなか身に就きません。
さらにがっかりしたのが、
次打者の和田に対して。
ストライクゾーンを広く使える球があり、
広く使われるのが苦手な和田(スライダー打率.225で、見せ球としてシュート.167を使っても良い相手)に、
外、外、最後にフォーク。
一塁が空いていましたので、勝負を避けたかったのかもしれませんが、同点打を打たれた後で・・・思い出したように基本に立ち返る。
相性的に順番が逆で良かったような気がしました。
この辺の、弱さ、
一塁が空いているのに相性の悪いボールで4番と勝負し、思い出したように5番を歩かせる。
最後に投げたフォークの選択は四球でも構わないという配球だったと考えています。
終盤で一点差勝負の展開。
一塁空いて居ましたし、歩かせること自体、構わなかったと思いますが、
なぜ?和田に対し行ったような配球を嶺井は、平田の場面で選択しなかったのか?不可思議には感じました。
いずれにせよ、
若いチーム(経験の浅い選手を起用している時点で止む無き部分もありますが)故に、
嶺井も含め、
個々の選手には、反省して貰いつつ、ガンバって欲しいです。
前半戦首位のチームが最下位に落ちようとしています。
ファンも悔しいですが、
選手も、監督も、皆、悔しいく感じているハズです。
その悔しさを胸に、
最後まで全力を尽くして頑張って欲しいと思っています。