あまりに酷いという中畑ベイスターズを擁護してみる

中畑監督無能というコトバが最近、スポナビで踊っていますが、

前半戦首位に立っていたチームの指揮官がです。

何かと批判されている、そんな指揮官に率いられて首位に立てるほど、横浜に戦力ありましたでしょうか?

首位に立っていても、ギリギリの戦いしてませんでしたか?

それとも、他のチームの監督が、中畑監督以上に無能だったのでしょうか?

というわけで、

中畑監督を、凄く評価しているわけでない管理人が、監督(ポジティブな面を抜き出して)を擁護してみたいと思います。

尚、

最近、横浜ファンが嘆いている采配は、

監督が、

リスク(尖った采配)がある事を承知の上で行っている尖った采配です。

追い込まれて行っている采配ですので(通常ではしない采配、リスクあるので失敗すると怒られます)、

それをもって、過度に批判しないであげてください。

抑えのイニング跨ぎ、他のチームの抑えも沢村の8回を筆頭に皆さん、状況に応じ行っていますし、中畑監督らしくなく、自重的に山崎に関しては起用していますので、まぁ、

監督が諦めれば・・・

←前半戦首位のチームがとか、様々あるでしょうが、諦めきれないのでしょうね。

そりゃ、私も監督の立場なら、悔しくて眠れないですよ。

そうは言っても、

悔しいですが、そういうフェーズに入っていると言わざる終えないです。

指揮官の談話と行動に整合性がなく迷いを覚えますが、その言行不一致な状況から本人もわかっていると思います。

そんな状況下です。

少し加減して批判して頂ければ幸いです。

さて、

まずは、

中畑ベイスターズの戦力推移を俯瞰してみます。

青は打撃力。

赤は投手力です。

数字の意味ではリーグ平均に対し、どれぐらい優秀だったかという意味で、

RC(Runs Created)とは、野球において打者を評価する指標の変形です。

意味合い的には、

平均的な打者(投手)と比較して増やしたRC(得点創出能力もしくわ、防ぐ能力)をRCAA (Runs Created Above Average)とし、そのRCAAを勝利数に変換したものをRCWIN(投手の場合、RSWIN)と呼びます。

RCAAでなく、RSWINを使用する理由は、

シーズンによって1点の価値は必ずしも等しくないからです。

横浜の石川が打率.294を記録した時がありましたが、

高反発球時代で、.300打者がたくさん居た時代です。

故に、その時の石川のRCWINは-0.63という数字になります。

打率.294だけをみますと、高く感じますが、三振が多く四球も少ない、かつ他の打者も高打率でしたので、そういう評価になります。

絶対値で、見れないです。

(石川の価値が高かったのは、2013年の成績で、その時、キャリアハイのRCWIN 0.51を記録しています。)

実質実効レート言うコトバもありますが、インフレ、デフレが進む通貨も、絶対値では、その通貨の価値がわからないです。

尚、今の円ドル相場は、1970年代の円安水準です。

絶対値でみると、分かり難いのですが、相対値でみると、プラザ合意以前の水準。

1$200円ぐらいです。

まぁ、それだけ日本の円が弱くなったとも言えますが。

っと、横道にそれましたが、

相対比較でみると、こんな感じです。

優勝するチームは、

混戦程、この数値が低くなりますが、RCWINと、RSWINの合算値が概ね1520あります。

レベルが低ければボーダー下がりますAクラスの目安として、±0。

横浜に、その力があったかと言うと、ないです。

合算で-20ぐらいになりますと、無残な独走ビリになります。

尚、

尾花時代は、上昇トレンドになく、基本的に底に張り付いているような感じです。

特に投手力は-10-15程度を記録しており、

打線もマイナス。

結果、双方合わせて優に-20を超えて行きますので、

勝率.330とか.350・・・

勝ちようがないです。

その対応で、無計画に投手ばかりとり、育成出来なくしていたのですが、本当に、上り様を感じませんでした。

この時代に育成された?主力投手(打者も)が、概ね、残っていませんが、そう言う時代です。

最近、

評価を落しました、中畑監督(監督の業績というより、監督も含む業績ですが)、低迷期を脱しつつあり、見ての通り上昇トレンドにのっていきています。

特に投手力は目を見張るものがありまして、

見るも無残な、あの時代を思うと、選択肢がある分だけマシになって来ていますが、

それでも、リーグ平均以下。

選手構成や、その時々の選手の調子もありますが、

選手構成的に無理やり若返りを図っていますので、悪くなるイメージありません。

(当然、その無理が今の成績にも影響を与えている部分も覚えています)

尾花時代は、

尾花さんが悪いと言うより、球団が、何の計画もなく、適当に経営しており(勿論、その前の監督時代も酷い状況)、

育成計画も、戦略も、ドラフト計画も、何もなく、検証してなかったとそうですから(PDCAがなく、コーチ、監督が変わればお終い)、

積み上げも何もない状態で毎年、0スタート。

強く尾花さんだけを批判したくなく、誰がやっても、苦しかったというか、あの時代の選手が、今、ほとんど残っていないという結果をみて判断して頂ければ幸いです。

あの時代に獲得した選手は、本当に気の毒と言いますか、

この選手には、こうなって欲しいと言う計画が、ないというか、適当に現場突っ込んでおけば、どうにかなるか程度のフロントですので(結果、支配下登録選手の半分が投手登録と言う体たらくに陥ったんですが)、

本当に、選手は、いい迷惑だったと思います。

そして、

あれだけ弱いと、強力なレギュラー不在故に、否応なしに選手出て来れるのですが、横浜の場合、そんな状態なので出て来れない。

嶺井との比較で、ファンの評価が低い、あの高城が正捕手としていきなり抜擢されるようなチーム状態です。

(→昔と比べると、本人の努力もあり、高城も良くなりました)

星野さんのような調整型(上層部を変えるような人)でないと、TBS横浜の場合、難しかったと感じます。

他のチームと違い、

積み上げがない。

歴史がない。経験がない。

横浜DeNAになって以降、必死に、実地で、try and errorをしながら、

その積み上げをしている最中というが今の横浜が居るフェーズと思います。

親会社が変わっても、直ぐに組織(運営するのは人)は変わりません。

形だけの組織論が好きな方は、システムだけ、導入して満足しますが、

それで上手く行かないのが世の常です。

酷い状況故に、チームを支えられるような組織になってなく、その組織を運営するにも、それに相応しい人づくりをするには時間がかかります。

真っ白に近い、素人集団が、組織運営と言う意味で、プロになるには4年でも足りないと思います。

やっと形になり始めているとは思いますが、契約の事とか(選手が自由契約になりかけた記憶があります)、素人丸出しのアホをしていましたよね。

同様に、

何の実績もない、新任コーチがベイの場合、指導していますが、その状況をみますと、非常に野心的な試みをしていそうな感触です。

継続性をもたす意味で、監督でなく、チームでコーチを囲い込みたいのでしょう。

そんな状況下で、

様々な努力の結果、

投打がリーグ平均並みに届きつつあるというのが、今の横浜です。

今年より、来年がより、悪くなると言うなら、あれですが、皆さん、そう思っています?

その面で評価してあげても良いと思いますよ。

素直に。(してあげて)

上昇基調が見えなかった時代と比較しますと、状況、かなり変わりました。

特に、スモールベースボール(私は未だに不満ですが、それに相応しい概要を整えつつある)に不向きな横浜で、

ホーム勝率5割を超えられるのは、驚愕と言いますか、

大矢、尾花時代、そのホーム勝率が4割前後(借金で20抱えるような状態)だった事を考えると、凄いとは思っています。

強くなり始めるチームは、

その経験と、継続性で、ホーム成績(広島も同じ、長くホーム成績が低迷していました)が改善し始めるのですが、

ホーム成績から見ても、そういうフェーズに入っています。

そんなチームの現場監督が、

何処まで無能かと言うと、

ちょっと言い過ぎでないの?が私の素直な感想です。

異論あるとは思いますが、表現の程度さでしょうか?

良くない部分も目につくのは事実で、

それは、それで、その通りであり、

私も、困るんだよねっと

記事を、散々、過去書いて来ていますので、承知していますが、その実績、監督だけの実績ではないですが、その責任者として、そのチーム作りを評価してあげて欲しいです。

無能と言うコトバだけ、聞きますと、その総ての事績が否定されるような気がしまして・・・

その頑張りをもって(評価できる、そう言う一面もある)、

その批判を和らげてくれれば幸いです。

宜しく、お願いします。