監督変えず、現行体制の維持でも良いのでは? 横浜の生え抜きだけでみた戦力推移と、その雑感
最近、何かと批判されている中畑監督。
ペナントも終盤であり、普段しないようなリスクのある采配をしていますが、
それが上手くいかず、
本人も、言行不一致な部分があり、こらーっと言われています。
しかし、
選手起用をみますと、リスクを負って攻めてますね。
その結末を見守りたいです。
前半戦首位のチームが、このままで終われないという気持ちは、チーム全体で共有していると思いますし、監督だけでなく選手も同じですので、最後まで応援して頂ければ幸いです。
批判は良いんですが、中畑監督無能とか、ある一面だけを取り上げて過度に批判するのは止めてね。
さて、中畑監督の4年間、全く前に進んでないと言う意見もありますが、
もう少し、監督の正の部分の事績について、光を与えて行きたいと思います。
本当は、こんな時期に書く記事ではないのですが、
苦しい時期だからこそ、厳しい記事が出ますし、その気持ちを和らげるような効果があることを期待して書きます。
人は、前に進んでいると感じると、それほど悲観しないモノです。
そうは言っても、
前半戦首位ですので、現状、悔しいですが。。。
さて、
前日書いた記事ですが、
チームとして見た場合、あのデータは正しいのですが、
チーム力という意味ではノイズを含んでます。
というのは外国人、FA選手の成績を含みますと、チームに与える影響が大きすぎ、チームとしての方針、中長期でみた状況が、その活躍度合いにより、見え難くなるからです。
MLBのようにガラリと変えられるような環境と違い、日本の場合、補強に制限があります。(FA市場、並びに外国人補強に限界がある)
本当のチーム力、その根幹とは、生え抜きの成長力によって形成されていると見ています。
この生え抜きのみで構成された数値をみつつ、もう一度、中畑ベイスターズを分析してみたいと思います。
チーム総合力と生え抜きの比較と、チーム総合力雑感
横浜は、基本的に打者有利ですので、どうしても投手力が脆弱になり易いです。
過去、フライPで活躍していた選手、捕手が横浜に来ますと、その環境適応に苦労しますが、投手にとって横浜は過酷な球場です。
一方、打者は有利なのですが・・・
愚痴入りそうになりましたが、
総合(外国人、FA補強含む)と、生え抜きのみの戦力を比較したグラフです。
やはり、補強の影響は大きいとしか言いようがないです。
尚、グラフで使用している数値の説明については、前記事を読んで頂ければ幸いです。
2013年、横浜の打撃(RCWIN)は前年との比較でジャンプアップしましたが、
これはブランコが一人でRCWIN上 6.2という数値を叩きだしたからであり、その影響力が強いからです。
これ、勿論、監督の手腕とは言いにくいです。
また、モーガンも地味に活躍して居まして、二人で+7.6という数字を叩きだしています。
RCWINの背景にあるRCの特性上、得点創出力ですので、安打や打点のようなモノであり、+を創出できる人が出場出来れば出来るほど、その勝利貢献度高く(だからRCWIN)なる性質があります、途中加入のモーガンの貢献度は、質とはしては価値高いです。
質でみる場合はRC27(評価対象打者9人でチームを構成した場合、そのチームの平均得点は何点になるかという指標)という打率に近い性質のものがあり、2013年3割20本弱打ったロペスのRC27 5.82と大差ない5.76を記録しています。
残留に動くのもわかります。
この二人の影響もあって(途中加入のグリエルだけでは補えませんでした。)、2014年、横浜の打撃成績は低下しますが、
生え抜きだけでみますと、横ばいになっています。
後述しますが、生え抜きの、停滞、ほぼ一人の成績の影響です。
課題を抱えつつも、概ね、順調に伸びて居そうな感じです。
投手の方も、FA選手の影響が強く久保がプラスにも、マイナスにも影響を与えています。
それでも、今年、開幕先発ローテ、ほぼ総崩れの中で、良く頑張ってると思っています。
居なかったら、ゾッとします。
生え抜き育成状況と、その雑感
見ての通り、上昇基調に載っています。
これを知っているので、現行体制の維持もありでは?っと思ってしまっています。
結局、
何を見るかで現状認識が変わってくるとしか言いようがないですね。
監督変えても良くなるならいでなく、今、良くなっている最中なのですが、そう見えないだけなんでしょう。
まぁ、最下位ですから、そこはしょうがないのですが・・・
細かな所で見ますと、
打撃における2013年と2014年の停滞(あって当たり前なのですが)は、梶谷の影響です。
2013年、試合出場数が少ないにも関わらず、短期でRCWIN 3.1という凄まじい数字を叩き出した梶谷。
フルで出場して居れば、ブランコを超えるような数字なのですが、
この数字が期待通り伸びず、2014年1.79と停滞します。
理由としては、今年も苦戦している、夏場の過ごし方。(体重が10キロ減ったそうなぁ)
怪我の影響もありますが、コンディションを維持できていません。
この辺、試行錯誤しながら強くなっていく部分でもあり、指導者、首脳陣が悪いからとは言えないというか、梶谷も去年の結果を基に試行錯誤している部分でもあります。
良く経験というコトバで説明される世界ですが、経験をしている。
それを基に、適応しようとする。
こんなの、実生活でも多々ありますが、そう言うモノですよね。
PDCAサイクルとか、まさに、それを具現化していますが、梶谷ついては、そう言う壁にぶつかっています。(他にもあるかもですが)
同様に、
投手(RSWIN)も同じで、
昨年活躍し、期待された山口、高崎。
先発ローテション(開幕ローテの一員)を一年間守る事を期待された選手たちが適応できませんでした(全体でみると停滞)。
TBS時代にドラフトされ、その期間が長った選手、全般に感じる雑感なのですが、
育成計画も、何もなく、監督、コーチが変わると、白紙状態、引継ぎなしの球団でしたので、こう適応能力、対応力と言う部分でDeNA以降に、
計画的に、見守られている選手たちと違い、成長力、適応力に問題を抱えているような気がします。
伸びないんですよね。
これが、DeNA時代にドラフトされた選手、特に、年代が下がれば下がる程、その育成力が向上しているようで、
選手が伸びている気がします。
気の毒なのは、ホント、TBS時代に獲得された選手ですね・・・
その時代、年代にあった育成方針とかあると思うのですが、それがチームとして共有されてなく、バラバラ。
そりゃ、弱いです。
育成選手上がりで、
砂田や、萬屋が、戦力として期待されていますが、
こういう伸び方、TBS時代にはありませんでした。
投手に関しては、最近、獲得された選手の貢献度が大です。
筒香も、TBS時代のままなら、伸びたかわかりません。
高木コーチが悪いというより、チームとして、どう育てて行こうがDeNAの場合、共有できているというか、成長ノートのようなモノ。
何が悪くて、どういう練習し、その結果、どうなったか、個々人の成長記録(レポートを提出させている)を残して居そうなんですよね。
今は他の球団以上に煩そうです。
(フォーマットが決まっている可能性あります、勿論、書面、方法も含め試行錯誤しているとは思いますが)
田代コーチとか、名伯楽とは思いますが、どう指導していたかどうかわからず(記録して残っていないと思う)、継続性がなかったと感じます。
TBS時代は、ドラフト戦略すらも書面として残してなかった、そう言うチームですので、コーチ持ちだったかもですね。
が、今はチームとして共有できている。
この結果、一軍と、二軍間での情報共有も、割合できていそうで、二軍に行くと、皆さん、それなりに課題をクリアして戻って来ている部分を覚えています。
(育成ノートをみて、二軍で、その課題を教育する)
全体総論
上記グラフは、生え抜きのRCWIN(打撃)と、RSWIN(投手)の合算値の推移です。
綺麗な右肩上がりで、選手も良く伸びています。
中畑監督ですと、選手が可愛そうという声もありますが、全体的なチーム力として伸びて来ていまして、そんな事はありません。
但し、
その伸び方に粗密があると言いますか、
前述しました通り、TBSとDeNA(年代が下がれば下がる程状況良いです)で、その差があるような感じですね。
後は、将来性のありそうな生え抜き育成を優先(積極的にチャンスを与えている)していますので、
そうでないグループへの扱いが、非常に厳しいと言いますか、やり過ぎとも感じる部分もあります。
が、
それも、あっての伸びと思っています。(心中、複雑ですよ、山崎とか見たいですから。)
そうは言っても、
何処かで、そう言った厳しい面も落ち着くとみています。
そうでないと万年育成球団になってしまいますから。
元が脆弱過ぎたツケを、払っていると言いますか、TBSによって選手が必要以上に犠牲になっている部分を覚えています。
中畑ベイスターズで負の側面を当てるとしたら、その部分で非常に脆弱ですね。
さて、そんな感じに一部に不満を覚えつつも、全体で見ると確かな成長も確認できる。
私個人は、現行体制の維持、継続でも良いと感じる部分もあるのですが、
どう思います?
優勝という意味で言いますと、最低限、生え抜きのみで、RCWINと、RSWINの合算が±0にならないと、正直,言って夢物語です。
2012年の巨人は、生え抜きのみで、合算で+15程度、外国人補強と、FA補強を含めれば、そりゃ独走しますわね。
個人的には中畑監督の采配、優勝するには向かない部分も覚えるのですが(大分、良くなって来ています)、基礎的な部分におけるチームの成長という意味では実績上期待できると思います。
合算で-20という見るも無残なチーム状況から脱しつつあるとは言え、
未だ、生え抜きのみの合算で-8と大きなマイナスを抱えています。
外国人やFA補強次第で、CS進出出来そうな戦力状況になっていますが、
未だ、リーグ平均以下のチーム力ですし、
勝ちに拘ると言うより、もう少し基礎チーム力向上に目を向けても良いかなぁっと私個人は考えています。
私程度の知識で、この程度の資料を作れますから、より詳しい球団なら、中畑体制に対する評価は、より高いと想像しています。
今年の成績を理由に、本人が辞任するかもですが・・・球団として強く慰留に動く可能性は高いでしょうね。
雑感
元々が弱く、チーム内に競争相手も居ませんから、ここまでは普通に上ってくれると思っています。
言い方、厳しいかもですが、前の球団が酷過ぎて、比較するには相応しくなく、その影響から逃れるだけでプラスになったという面も否定できず、
問題は、ここからでしょうか?
他のチームを見ますと、ここで停滞するチームも多い印象です。
その壁を突破する意味で、新しい血が必要になってくるかもしれませんが、
一方で、現行体制で順調に伸びている部分もあり、もう一年、様子を見たい部分もあります。
というより、監督変わると、現行体制が変わる可能性もあり(年齢的に、中畑監督とセットで高田GMが退任しかねない)、不安を覚えています。
今のコーチ陣になって今年で2年。
来年で3年になりますので、そうなれば、組織として、今のありようが大分、根付くのではないかと期待していますが、ひっくり返される。。。恐れもあり、
今のコーチ陣(育成しています)が、球団内で、ある一定の力を持てるまで頑張って欲しいと思いっています。
低位といえど、右肩上がりで継続してチームの基礎戦力が上昇し続けています。
積極的に変えるのもどうかと思う部分も感じています。
以上です。
あまり、苛めないでくだいね。