いろいろ言われていますが、
和田さんと言いますと、
福留の起用。
普通、起用しないと思うのですが、モノが違うと思っていたんでしょうね。
粘り強く起用しています。
当時、異論反論凄まじかったと記憶しています。
私も、福留に拘り過ぎではっとコメントした口ですので、同じなのですが、あの当時、どれだけの方が福留の活躍を予測できたか、おそらく復活派は少数だったと思います。
他の球団なら、世代交代を理由に出場数を減らしてもおかしくありませんでしたが、和田さんは使い切りました。
2014年、CS優勝の原動力の一つに福留選手があったと思います。
前年、満足な成績を残せず(怪我する前も)、2014年前半も、とてもレギュラー野手(打率.230ぐらい)とは言えませんでしたが、
見事に復活。
非常に印象深いです。
その復活を促した陰に和田さんが居たのは間違いなく、
今年は完全に復活しています。
福留不在なら、戦力上位の広島が普通にAクラス入りしていたでしょうね。
福留も、周囲の批判をよそに起用してくれた和田さんには感謝しているようです。
中日時代は、ライバルを育てないと明言していたのに、今や、後進育成にも熱心です。
譲り葉を意識していると言いますか、すっかり阪神色ですね。
そこに和田さんを覚えます。
こういうチームの為に死んでくれる選手が居るチームは強いです。
そう言う選手を球団に残してくれました。
これ財産と思います。
反面、
清水捕手の起用に見えるように、これはっと感じないと、厳しい対応をします(当たり前と言えば当たり前ですが)。
正捕手として開幕戦に起用しておきながら、即二軍降格には当時、驚きましたが、その一方で、梅野へのこだわり。
今シーズン、序盤での躓き、梅野の起用が大いに関係していると考えていますが、モノが違うと思っているんでしょうね。
原巨人が、阿部を捕手に戻したのとは対照的に、ギリギリまで起用していました。
捕手変えれば、強くなるのは明白でしたが(2014年CSのチーム)、梅野の成長を必要としていたんでしょう。
限界ギリギリまで起用し続けます。
結局、正捕手は、ベテラン捕手に譲りましたが、梅野が居ない打線ですと迫力不足と言いますか、全体的に得点力が下がります。
最後は選手層の影響か、息切れに近いような形で脱落してしまいましたが、割合、その目は確かと感じています。
他に和田さんの起用で、印象に残るのは江越。
梅野、江越ともに、IsoPが優秀です。
鍛えればモノになりそうと感じます。
彼ら、二人に共通するのは、中村GM体制以降に獲得して、二軍で、それほど経験を経ず(新人即)に一軍で起用された事です。
右肩下がりで下がり続ける基礎戦力みますと、二軍の状況、相当いけない状態だったかもしれません。
結果論の面もありますが、近年、有力な選手がTBS横浜並に育ってないように感じます。
30歳前後の中堅層、特に野手が、横浜同様手薄に感じますが、近年というより、10年前ぐらいからの問題かもです。
大和、上本と、それなりに武器をもっている選手が和田さん時代に出て来ましたが、
そんな和田さんが、選手を見いだせなかった状態というのが、今の阪神の問題なのかもしれませんね。
因みに、
阪神さんの場合、一種独特のプレッシャーがあるんですかね。
腰の定まらない、フワフワした采配をしていた印象が和田さんには在りましたが、最近はあまり感じなくなっています。
成績上、名将とは思いませんが、愚将ではないというのが私の評価です。
福留の起用の一点のみで評価しても良いかもですね。
球団OBの批判もものともせず、福留を起用し続け、福留を復活させましたが、その復活がなければCS優勝なかったかもしれませんし、立派な実績と考えます。
御不満もあるかもですが、そこは評価してあげて下さいませ。
尚、今年のCS初戦で昨年とは違い梅野を先発起用し、江越を三戦とも中堅として先発起用しましたが、そこに和田さんの期待を覚えます。