以前、
仕事をしたら“ファン”が増えた球団と、その球団の方針について雑感
という記事を書いた事がありますが、
TBS時代の横浜は、ボロボロと言うか、
野球がダメなら経営もダメ。
市場マーケティングも何も(ドラフト戦略も、チームも方針も、育成計画も)ない、ない、ない尽くしの球団だったそうです。
そんな球団の後でしたので、DeNA初年度の観客動員。
監督初年度としては非常に少ない観客動員数でした。
なんと、117万人。(尾花監督初年度は120万人)
あれだけ、様々な動員策を打っての117万人。
・無料招待券
・負けたら無料
・負けやらガソリン無料券配布・・・
・不満なら無料
無料、無料・・・
DeNAも良く、頑張りました。
人よせパンダと揶揄された中畑監督。
監督個人の人気(当時、本当にあったのか疑わしいですが)だけでは、実は増えませんでした。
横浜の新人監督としては、中畑さん、ここ20年で一番少なかったかもです。
尚、新星DeNAになって観客動員数、前年との比較で+6万人増えましたが、
球団側は、どうして増えたかわからなかったそうです。
そりゃ、そうで、比較となるデータありませんでしたから。
そんな球団が、
+6万→+26万→+24万→+25万と増やしたんですから、経済誌等で特集されていまして、私も何誌か読んだ記憶があります。
で、どうして増えたかと言うと、
ライト層が増えたから。
良い意味でライト層が増えています。
というより、
**コアなファンというかアクティブな層が、ライトな層を連れてきているようなんですよね。
**
コアと言っても、手製の看板を作るようなコア層でないですが、
アクティブサラリーマン層という、98年を知っている人たちが、家族、同僚を連れて観戦しに来てくれているようです。
で、そんなライト層に、
球団が働きかけたのは、
強いチームでも3回に1回ほどは負けます。野球だけを見に来るのではなくて、スタジアムの雰囲気を好きになってもらえるように、イベントの数を増やしました
です。
他、様々ありますが、
「競合相手は、スタジアムの外にある」との事で、
コアな野球ファンを取り合っているというより、まずは裾野を広げたいと思っているようなんですね。
セのチームファンの色合い的には、空気感が違うかもです。
元々、違いますが、より鮮明になった気がします。
横浜ファンというより、野球の試合を観にくるようなファンも多いかもですね。
勝ち負けでなく、野球の空気を楽しみたい。
(野球のルールすら知らないファンも多数来場しているそうです)
最下位にも関わらず、
球場に詰めかけた方々は、
中畑監督に対し、温かい拍手で勇退を讃えていましたが、これ大きな変化と思います。
罵声を飛ばすというより、ガンバれぇーっと応援したいファンが多いと言うか、何か違うんですよね。
いろいろな応援手法、楽しみ方、見方があって良いと思いますが、
他のチームファンとの比較で、空気感が、かなり違ってきているのではないかと感じています。
で、今後なのですが、
観客動員が増えたのは、
勝率との事で、やはり戦えないと増えない(勝ち負けに拘らないファンが多数来場しているとはいえ、全く勝ち負けにならないと人は来ないようです)と分析しているそうです。
尚、もともと、横浜市民自体が、野球ファン少なく・・・
その面で開拓を歴代球団トップがサボっていたのは明白で、
コアな野球ファンというのは、これから作っていくんだと思います。
何せ、ライトスタンド、応援団の前すら、他球団のファンが居て、占有されていた時代って、つい、この間の話です。
ベイスターズがDeNAを潰すか?!それとも、その雑感
にて、
あのガラガラで、他球団のファンに占拠されていた時代を想うと、不思議な感覚に感じます。
今でも、思い出しますが、
家族連れのファンが、ホーム球団のチームを応援出来きなくて困る程、占有され、それを一塁側と外野席の境で応援団が、どうしようと悩んでいた姿を鮮明に覚えていますが、
そんな時代の後です。
コアも何も、他球団との比較で、壊滅してしまっていたTBSの後ですので、
これから何でしょうね。
多分、他のチームのファンようなコア層というのは、
地元チームのファンが多数派の地域だとは思いますが、横浜の場合、?
球団が野球帽を大量に配布するそうですが、
そう言う、地道な活動が、実を結ぶことを期待したいです。
まぁ、池田社長自身が、横浜市にベイスターズが根付いていない(不十分)と言っていましたので、
そんな状況です。
尚、最後に、
池田社長のコトバで転記して終わりにしたいです。
池田: やればやるほどこのビジネスは、「チーム」と「事業」の両方がうまく回っていないといけないなあと感じています。「チームが弱くても、観客が増えればそれでいいじゃないですか」という人がいらっしゃいますが、それは違うと思っています。もちろん、「チームが強くて、観客が少ない」のもダメだと思っています。
横浜DeNAの場合でいうと、観客動員数が増えているのに、チームがこれまでのように低迷していてはいけません。観客が増えているからそれでいい……というのは、このビジネスの本筋から目をそむけていることになりますから。
土肥: チームを強くすることが大きな課題ですね。
池田: はい。これまで球団を運営してきて「勝つ」ことの難しさが分かってきました。ただ、今季は後半成績がよかったんですよ。ようやくチームの歯車がかみあってきたので、できるだけ早い段階で「優勝」したいですね。