横浜の現在位置、3年目(連続)でみた各チーム戦力推移 セ展望2016

新年あけましておめでとうございます。

各チームの2015年、総括記事を書いて居ましたが、

巨人でお終いで、一端、2016年に目を向けたいと思います。

今年、最初の記事は、

昨年の記事構成にならい、まずは、横浜の現在位置を、日本人野手による三年連続規定打席クリア者で俯瞰してみたいと思います。

2014年

3年目(連続)でみた各チーム戦力推移 セ展望2015

http://www.plus-blog.sportsnavi.com/aaakkk/article/321

去年も混戦モードが漂っていましたが、

今年は、それ以上です。

リーグ優勝するには、過去、必須のようなモノがありましたが、

それに当てはまらないチームが2年連続優勝しています。

端的に言いますと、リーグ内格差がなくなり上位と、下位で明確な差が生じ難くなっています。

今年も、その傾向は継続しそうですね。

チームRSWIN(投手力)と、RCWIN(打撃力)の合算で+5程度で優勝出来たチームは、過去、私の知る限り2011年の落合中日、2014年の原巨人、2015年の真中ヤクルトしかありません。

2011年の落合中日の場合、他に合算値で10程度のチームがあり、低反発球元年の恩恵を受けた異質な年と分析していますので、除外したいのですが、

一方、2014年、2015年は文字通り、上と下が詰まって来ており、戦力差が無くなり始めています。

一説によると、6弱とも揶揄されているようですが、本当に混戦モードです。

合算で+5(リーグ平均に対しちょっと強い)というのは、期待値で75勝程度です。

2012年、優勝した巨人と、最下位横浜では絶対値で40程度差がありましたが、それが今年優勝したヤクルトと最下位横浜では、15弱と、その差が一時の半分以下にまで縮小しています。

ちょっとした誤算と、思わぬ成長で、チーム順位に影響を与えるような状況でもあり、本当に読み辛くなりました。

尚、余談ですが、SBは、先の、合算値で+15を超えており、最下位楽天との差は30ほどと、抜けているチームが今のSBという関係性になります。

さて、表題の長期展望ですが、

チームに安定性を与えると言う意味で3年連続というのを私は、一つの目安として重視しています。

3年連続で規定打席をクリア出来る選手の、その多くは、長きにわたり、そのチームの中心プレイヤーとしてチームを支えてくれるます。

その対価として、そのほとんどが、一億円プレイヤー以上になりますし、オールスターの常連にもなります。

逆説的に言いますと、かなりハードルが高いです。

また、三年連続規定打席クリア者の多くは、チームを鼓舞するようなプレイヤーとして位置し始めますので、その存在のありやなしやは大きいです。

苦しい時の戦い方を知っている選手と言っても良いですかね。

そんな三年連続の日本人野手ですが、各チームの3年目推移は以下の通りです。

三年連続クリア者、予想1位 

ヤクルト 4人 

昨年と、ほぼ同じ内容です。

予想としては山田、川端、雄平、畠山がクリアしそうです。

昨年も言いましたが、野手に関してリーグで唯一、成熟期にあるとみて良いチームです。

他に中村、大引。

さらに、バレンティンと、レギュラー野手陣は本当に強力です。

但し、レギュラーと控えに差を感じる陣容な為、他のチーム以上に誤算が生じると挽回しにくい部分を感じます。

実際、差がありますしね。

以前、控えのRCWINを横浜とヤクルトで比較した事ありますが、数字をみる限り、かなりの差がありました。

レギュラー野手構成的には成熟期です。

他、横一線で2人。

以下、2015年順位順に

巨人

坂本、長野。

若干、長野に変調を覚えますが、主軸としてやって貰わない困ります。(軸として外さないと思います)

データだけで見た長野の課題について雑感

村田さんは・・・

阿部は、守備負担の大きい捕手起用が前提にありますので、規定打席クリアは難しいと予想されます。

怪我さえなければ、相変わらずな選手ですね。

リーグで、その経験値は頭一つ抜けた打者です。

(相手の投球意図を読んでスタンドに掘り込みます。前半は読み切ってもスタンドに届きませんでした)

世代交代期です。

阪神

鳥谷、上本。

っと予想していますが、鳥谷は怪我が。

上本は、二塁のポジションを本当に確保できるかわからず、新規一転チームを作り直す感もありまして、全くわかりません。

大和、西岡とライバル多いですし、読みにくいです。

上本、鳥谷の現時点での守備力をどう考えているかで変わりそうで、本当にわかりません。

世代交代期です。

広島

菊丸。

リーグで唯一、センターラインが確定しかけている稀有なチームです。

菊丸、田中、會澤と、軸となる選手が居ますが、チームとしては世代交代期と発展期が交差しています。

他、中心選手として期待できる野手で、野間、鈴木、堂林、松山・・・多士済々過ぎる陣容と感じます。

最近、広島系のプログ記事を読みますと、弱気過ぎるような気がするのですが、野手陣の厚みは群を抜いているような気がします。

強いて苦言を言えば、野間と鈴木、どうするんでしょ?

ここまで、陣容が厚いと、経験が分散し過ぎて、選手育成に阻害を与えかねない状態とも感じます。

トレードを考えても良いかもと感じる今日この頃ですが、

天谷とか、下さい。

横浜、実は代打で、かなり苦しんでいます。

この部分で生じた他チームとの差。実は強烈な差だったんですよね。代打打率.206とRCWINで見た場合、-2-3程度損害を与えてます。

さて、

2013年に梵が遊撃、石原が正捕手として座していた時の方が併殺完成数、多かったですし、ゾーン評価(併殺という指標)で見ても、高かったと記憶しています。

この辺の数字は、実戦経験を経るに従い改善しますので、今後に期待です(田中の併殺系の指標かなり改善しています)。

上手く、石原、梵と菊丸の成長が交差すれば良かったのですが、今は発展期ですね。

中日

平田、大島。

高木中日時代の2013年に戦力として大底を迎え、DHで谷繁現監督を起用するほどの苦汁をなめましたが(他に選手が居なかったのでしょう)、順調に戦力を戻しつつあります。

落合GMの就任会見のコトバを信じるのなら、今年、チームの根幹を担う選手をピックアップする年になるハズですので、何かが見えてくるかもです。

もう、発展期と言って良いですかね。

ベテラン引退してしまいましたし、森野も、荒木も譲り葉を強く意識するような立場になっています。

横浜

筒香、梶谷。

やっとです。

特に筒香の空気感は、これぞ4番と言う強烈な存在感を醸しだしており、筒香が座す事で、チームに核を与えています。

4番と言う意味で言いますと、リーグでは傑出しているかもしれませんね。

もう、当たり前のように逆転ホームランを期待してしまいます。

さて、そんな横浜でしたが、

中畑監督が遊撃の経験を無視した結果、遊撃に関しては0スタート状態となってしまいました。

広島の田中を見るまでもなく、経験が必要なんですよ(の場合が非常に多い)。

倉本には、今年の経験を基に飛躍して欲しと期待しています。

2015年、倉本寸評 守備範囲が狭かった倉本へのダメだし

http://www.plus-blog.sportsnavi.com/aaakkk/article/491

2015年、倉本寸評 守備に関する期待

http://www.plus-blog.sportsnavi.com/aaakkk/article/492

妙なセンスを感じますが、配球意図を読んで決め打ちするような選手なのは、

その打撃成績から、垣間見られます。

今シーズンは、打撃技術が未熟なので、外されると手も足も出ませんでしたが、打席経験を経れば良くなりそうな部分も感じ、

守備も含め、経験不足を問題に、私はしましたが、

その部分で、改善傾向を強く覚えます。(可能性)

4月は、目の前が真っ暗になるようなRFを記録し、暗澹たる思いをしましたが、来年は、そんな事はないものと信じています。

後半は、大分、RF改善しましたしね。(RFが良い=守備が良いとも言えませんけど)

昨年は、石川をキーマンに指名して居ましたが、

今年は、山口と、倉本です。

この二人の成績に関しては、かなり改善する可能性を覚えてます。

山口は、メンタルだけです。

って、メンタル論が大嫌いな管理人が、メンタルと指摘する山口。

やはり、モノが違うと感じます。

発展期です。

全体総論

一時、三年連続0であった三チーム。

ヤクルト、広島、横浜が、その状態から脱しつつあり、一方で、巨人、阪神、中日は、その数を減らしつつあります。

非常に分かり易い構図ですが、

これまで強かったチームが世代交代期に入り、弱かったチームが発展期ないし、成熟期になりつつあります。

他のチームとの兼ね合いもありますが、

横浜にもチャンスありと感じます。

最下位からの歓喜を期待したいです。