前田、爆弾を抱えていた右肘を読んで雑感

MLB】前田、爆弾を抱えていた右肘——ドジャース出来高偏重の契約は日本球界への警鐘

前田のドジャース契約が決まり、お祝いムードの日本。

一方で気になるのが、彼の肘の状態です。

以前から、右ひじを痛めており、過去、何度か離脱していた前田。

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長期契約の場合、その活躍次第で市場価値が上がりますので、「オプト・アウト」(opt-out 契約期間内の破棄条項)が設定されるのが通例ですが、それもないようです。

結構、渋い状況のようです。

出来高満額の200回、32先発と言いますと、MLBトップクラスの成績を意味します。

トップクラスと言いますと、20億30億の世界です。

出来高設定も含め低めには感じます。

感じますが、金額ではないんでしょうね。

前田には、その夢の実現と、低評価に甘んじた肘への懸念を払しょくするような活躍を期待したいです。

さて、前田の肘です。

この意味する事は、

球界屈指と言われる理想的なフォームで投げても怪我をするという事実、警鐘でしょうか?

一部の指導者からは怪我とは無縁とも言われた前田でしたが、そんな事はなく、右ひじに炎症を抱えつつ投げ続けています。

理想的なフォームで投げれば大丈夫信仰、いい加減、認識を改めて欲しいです。

当たり前ですが何事にも限度がありますって事です。

ところで、

理想的なフォームで投げていた前田ですら、肘にメスを入れる可能性が高いという事実は、未だ、若く発展途上の投手の投げ過ぎについても、警鐘となったと言えるのではないかと思います。

中6日で投げる日本でも、200回を投げると、翌年、その多くが怪我をしていますが、

加減が必要かもしれません。

勿論、個々で、その体の強度は違いますので、例外はあると思いますが、

あまり良い印象ないです。

特に、

藤浪のように、若く、体が出来上がってなく、かつフォームも不安定な投手を使う際は、注意して欲しいです。

怖いです。

彼らは前田同様、日本球界の財産です。

預けられている球団としては細心の注意をして欲しいです。

広島・前田健太投手のピッチングフォームを分析する

ほぼ理想的と評された前田と、

阪神藤浪晋太郎投手のピッチングフォームを分析する

では、差があり過ぎます。

比較のフォームは、藤浪の場合、2014年ですので、2015年と比較して未だ未熟ですが、

その2015年も、発展途上フォームです。

理想のストレートを求め、フォームを変えている最中です。

慣れないフォームで、あまり投げさせ過ぎて欲しくないです。

結局、今シーズンの無理がたたって(右肩炎症)、オフの侍ジャパンを藤浪は辞退しましたが、怖いです。

藤浪も、2年目までは加減されていたと感じますが(投球数制限等ありました)、

3年目の今年は、ちょっと心配です。

大谷が、体幹を鍛えつつ、加減されていると感じる一方で、同じぐらい見てていて楽しい(ストレートの球威は素晴らしい)、期待の藤浪が、2015年シーズンで両リーグトップの投球数を投じてしまいました。

シーズン3300球を超える=深刻な怪我を発症するわけではないのですが、リスクとして危険域だったとは感じます。

どの球団も投手の怪我が悩み処ですが、あるレベルの球数が超えますと、実績上、危険信号と考えて良く、そろそろ、何らかの手立てを考えて欲しいく感じています。

この辺、上手く管理できる球団が現れますと、その球団、かなり有利に戦えるかもですが、

そう言う観点で、横浜の球団には頑張って欲しいです。

抑えの山崎など、

クロスステップの影響もあり(代わりに、あの独特なツーシムがあるかもしれません)、疲れやすく怪我しやすいですし、

2015年もエレラが終盤、怪我で離脱しています。

負担軽減の為に実績のない他の投手を起用すると、その采配を批判する方が多かったですが、

怪我防止の意味で、中畑監督時代以上に、より積極的に試して欲しいと期待しています。

山崎の負担に関しては、

皆さん、割合意見の一致をみるのですが(回マタギ、他の投手との比較で、少なかったです)、

セットアッパーないし、その前の投手も、エレラのように負担があるんですよね。

その軽減を、川村投手コーチ中心に練っていたとは感じますが、より積極的に頑張って欲しいと期待しています。