横浜、課題のあるインコース(高め)攻めについて雑感

昨晩、ラミレス監督について誤解されている部分があると思い記事を書きましたが、

もう一点ありまして、

横浜のインコース(高め)攻め。

これ機能している部分(機能しやすい投手と、してない投手が居ます)と、してない部分があり、徐々にですが問題点が露わになり始めています。

一言で言いますと単調。

手段と目的が入れ変わっている部分もあり、あれ?感は覚えています。

記事準備中ですが、

懸念されるのが、石田、砂田。

場合によると今永もです。

お時間ある人は、この三人さんと、昨年の配球チャートを確認しつつ、どうして石田たちが苦戦し、今永が好投をし続けるのか?

連休中の遊びの一環で考察してみてください。

同じ形でやられていますので、そろそろテコ入れがあるかもですが、

以下、

いつも的確なコメントを入れてくださる、温故知新さんのコメントを引用しつつ、インコース攻めについて。

断りもなく使ってしまいましたが非常に的確な指摘でした。

いつもありがとうございます。

同時に、この部分でも、誤解を招いているように感じ、横浜のインコース攻めの現状について簡単にですが説明させて下さい。

余裕があるようでしたら後日、石田を使って説明するかもですが。

以下、温故知新さんのコメント抜粋です。

プログは此方。

温故知新ベイスターズ2016

インコースを執拗に要求するのは今年のラミレス監督の方針ですし、それ自体は悪くないとは思いますが、そろそろ軌道修正、が必要になってきたと思います。

インコースを使うのは全然必要なことですが、真っ正直にインコースばかり使うのではなく、外を見せて最後にインコースを使う、とかインコース来るぞ来るぞと見せかけて外を使う、とかそういう駆け引きが大事で、そこが分からないうちは当初予定にあった、ベンチからラミレス監督がサインを出す、ということもしても言いのでは、と思います。

当初はそれをやる予定でしたが、投手陣から反対の意見が多かったからベンチからのサインは封印したらしいですが、やはりこういう配球の問題が出た以上は、ベンチでサインを出すのも僕はアリだと思います。

トピック1、インコースを執拗に要求するのはラミレス監督の方針

トピック2、それ自体は悪くない(私も、そう思う)

トピック3、真っ正直にインコースばかり使っている

トピック4、ラミレス監督からサインは出してない

トピック5、投手陣からの反対の意見が多くベンチからのサインは封印した(らしい)

プラス私が気にしているのは、球威が落ち始めた中盤以降もインコースを高めを平気で使っている事ですかね。

ともかく、監督方針もあって、インコース(インハイ)を攻めています。

結果、石田(砂田も)の被本塁打が大幅に上昇しています。

ヤクルトの中村が定石外しの配球を軌道修正して来ましたが定石を外すというのは被弾しやすいです。

この辺、各投手の個性が関係してきますので、

機能している井納(配球傾向ががらり変わりました)と、機能してない石田、砂田(同じく変わりました)で分けて考えたいです。

特に注目したいのが左3人。

今永、石田、砂田で何が違うのか?ですね。

興味深いので、ちょこ、ちょこまとめてはいますが、自分で納得してしまっていて、その一方で説明する為の資料作りに・・・

コメントしてくだされば、個別で返す際に、まとめて記事化するかもですが、

可視化しやすくしないと分かり難いかもです。

横道、反れましたが、

温故知新さんが指摘している通りで、外と連携した攻めになってない場合が散見されます。

真っ正直なんです。

対応は、

ベンチからのサインとなりますが。

ここで注目したいのが、

監督の性格。

和を重視しています。

打撃指導は、選手が混乱しますし、打撃コーチの権限を犯すためしないと明言している監督です。

他者の領域、気持ちを推しはかっているですよね。

これが中畑監督(自分が良いと思う事をドンドンやる)なら、また、違うのですが、アメリカ人と言うのもあり、他の職域を犯すのを嫌う傾向が強い(外国で働く場合は、その点、気をつけましょうね)とみています。

投手交代に関し、中畑監督(←自分が良いと思う事をドンドンやり失敗、その対応で川村コーチが基本的に面倒をみてました。中畑さん、エライなって思うのは、意固地にならず失敗から学んだ事でしょうか?)が現場を混乱させた経緯がありましたので、

おそらく今年も投手コーチ側に、その権限があるとみています。

監督持ちにすると言うより、球団で抱え込んでいる投手コーチに、その能力を持たせたいのは球団の長期方針とも言え、篠原、木塚両コーチに責任があるかと。

形的には、

何処の会社組織もですが、

技術屋とうの現場担当者(投手コーチ)が、意見具申。

部長(監督)、承認という形です。

日本における監督像は、課長兼、技術や兼、人事、事業本部長兼任的なイメージで取られ易いですが(以前の日本はゼネラリストが多かったです。その後、スペシャリストが尊ばれ、今はスパーゼネラリスト化しています)、

横浜の場合、組織化されてまして、責任区分がしっかりしています。

PDCAを回す為だから当たり前ですが)

他のセのチームも大分、組織化されて来ているようには感じていますが、より組織化されているようには感じます。

関連記事 2014年総括シリーズ

高田GM通信簿? PDCAサイクル 継続へ

中畑ベイスターズ通信簿 試行錯誤 投手起用について

PDCAを回すには、

判断、指示系統を、もやっとさせず明確化させるのが肝となります。

責任者が明確であり、かつ、何をし、結果どうで、どうアクションしたかわかりませんと、PDCAが回りません。

東京電力のような、もやっとした状態ですと、失敗経験をフェードバックし難いです。

そう言う事を考えますと、

他者の職域区分と言えるような領域に監督が踏み込んでいくとも思えません。

つまり、

>配球の問題が出た以上は、ベンチでサインを出すのも僕はアリだと思います。

あまり積極的にしないかもです。

何処かでするかもですが、ベンチですと限界ありますし、その限界も監督(谷繁と対決しているのだから)ですから承知していると思います。

可能なら限り避けるかと。

前置き長いですが、温故知新さんへのリコメ記事モドキです。

バッテリーの成長を促すというのが目的だったのではないかとも思えます。

そう考えますと、改善はされないわけですね。

そもそも、

凡事徹底対策で、

我慢して選手を起用し続けると明言していた監督です。

予め、上層部に、状況を報告していた可能性も覚えます。(予防線を張っている)

あまり手を出さないと言いますか、改善対応も含め、選手を見続けていると思われます。

横浜の全体方針をみますと、

勝ちを目指しはしてますが、育成も強く意識した編成です。

他球団と比較した横浜の経験不足について雑感

優勝するには、成熟した主力野手が必要ですが(精神的支柱になれる選手)、

横浜の場合、その層が薄いです。薄すぎます。

若さとは可能性ですが、同時に脆く不安定になります。

そこに安定性をもたらすのが経験なのですが、その経験がないのが横浜の特色です。

若く経験のない、監督、コーチ陣編成。

特に投手コーチの陣容を考えますと(投手交代に関し主体的に任されたのは今年から)、混乱するのやむ得ない部分もあるとは思いますが、

個人的に、

ラミレス監督の修正力(経歴からみて)を期待していますので、その方法論、対応力を楽しみたいです。

ただ、先述しましたように、

担当者マターな部分もアリ、修正時間がかかる可能性もあり、ファンの皆さん、ご容赦、お願いします。

まぁ、私も我慢ならず記事化しちゃう場合もありますが、

ガス抜きは必要ですし、ほどほどに。

尚、何度か書いてますが、

横浜の戦力、素性は良いです。

後半に向けて、その素性の良さが発揮されるハズですので期待しましょう。