ラミレス監督の目指している野球について 雑感
ラミレス監督の目指す野球について メンタルゲーム(マインドゲーム)
ラミレス監督の目指す野球について 番外編 従来の考え方について
先日、横浜対広島を解説した野村前広島監督が、ラミレス監督が行ったエンドランを批判して居ました。
確かに、横浜が行っている作戦は、野村さんが指摘してます通り、不可思議で、常識外です。
問題は、そのような常識外の采配をするのは那辺にあるかであって、
そこで思考を止めますと、野球の奥深さがなくなる場合があります。
どうして?why?が重要です。
勿論、野村さんが言うように、ラミレス監督が球界の常識を知らない愚将という可能性もありますが(酷評したというのは、そう言う意味合いがあります。)、
異国日本に来て、2000本安打を打つような選手です。
日本の常識を受け入れ、回りの助言を受け入れ考えを改め、群馬に行き、何の伝手もなかったオリックスで、その指導が評価されるような方です。
その経歴を考えますと、ただの愚将とは思えません。
その可能性も否定しませんが、横浜、オリックスという異なる目線をもった2球団に評価されたのは、評価される何かを監督がもっているわけです。
私は信じようと思っています。
先ほどのエンドランの話ですが、
ラミレス監督、
日本での試合経験も豊富です。
そのような定石を知らないというのも不可思議なのですが、もう少し、どうして?そんな常識外の采配をするのか?
ただ、采配批判をするのでなく、そこに思いを寄せて欲しかったと思います。
なぜ?こんなことを言うかと言いますと、あの放送の結果、横浜ファンが監督を批判しちゃうんですよね。
そりゃ、まぁ、常識外ですので、その通りなのですが・・・
野村前広島監督の解説自体、常識で言いますと間違ってなく、その通りなのですが、配慮して頂けると助かります。
もっと柔らかに采配に疑義?を呈して欲しいです。
さて、そんなラミレス監督ですので、横浜の成績不振もあり、ファンのフラストレーションが溜まり易かったと見ています。
勿論、監督の経験不足(投手コーチ)から生じる采配ミスもあったと思っていますので、その采配の総てを肯定的には語りません。
語りませんが、
4月の時点で借金11、チームが空中分解しておかしくない状態で、チームを鼓舞すべきベテラン(広島でいう新井や、中日で言う荒木)も中堅も不在のなか、新監督で、ここまでチーム状態を戻してきたのは、もう少し評価して良いと思いますし、そこに監督の目指すメンタル重視の野球の存在を覚えます。
メンタルと言いますと、日本の場合、ただ強気なだけのイメージがありますが、
ラミレスさんの言うメンタルとは、強気になる為の論拠、準備を重視していそうな事である事は、大分わかってきました。
日本の場合、個人にメンタルが帰結しそうなマネージメントが多いのですが、
横浜の場合、チームに、そのメンタルの強さを覚え始めています。
勿論、道半ばですし、これからの部分もありますが、マネージメント、采配が他の監督と異質と感じています。
ある意味、NPBと外国人的気質の融合とも言え、かつて日本のチームを率いしていた外国人監督たちとは一線を引くような部分も覚えています。
おや?っと感じた場合、
横浜の場合、メンタル(準備)が関係するかもです。
一部、紹介しますと、
須田「疲れた・・・」
これは、もう既にメンタルにおいてマイナスを抱えているわけですね。
ですので、
須田「登板多いけど、頑張れるぞっ」
っと、メンタルコントロールするわけです。
より正確に言いますと、そう思える環境を整えています。
その対応で自重的に横浜は中継ぎ投手を起用しているのではないかと考えています。
コントロールしやすい山崎や、三上はともかく、須田や、タナケンのような選手は、僅差の追い展開で、ドンドン使いたくなるのですが我慢した結果、フレッシュな状態で交流戦に入れそうです。
一部、監督語録(リーダーたちの名言)から抜き出しますと
どんなに優れた能力を持っていても、メンタルが弱ければせっかくの力を発揮できません。
たとえば、「打てそうにないな……」と委縮していたら、思い切りよくスイングできず、打てるものも打てなくなってしまいます。
私は「恐れることはない。軽く打てる!」という気持ちでバッターボックスに入ります。
そういう強い気持ちでいた方が、いい結果につながる確率は間違いなく高いのです。
だけですと、誤解されるかもですが、
私はフィジカル面を向上させる努力は当然しますが、それ以上にメンタルを強く保つための努力を大切にしています。
なんです。
もっと言いますと、
日本の選手を見ていて残念に思うのは、メンタルの準備を十分に行っていない選手が多いことです。私自身に関していえば、もし持ち時間が100としたら、70はメンタルの準備に使っています。
わかりますかね。
さらに、
私は強いメンタルを保つための準備を習慣化して、毎日必ずこなすようにしています。
たとえば毎晩、2種類のDVDを観ます。
ひとつは翌日対戦するチームとの試合を収録したDVDと、もうひとつはその日の自分のバッティングフォームを収録したDVDです。
私がバッターのときにキャッチャーがどんな配球をしているか研究するのです。
これは狙い球を絞るためでもあるのですが、メンタルを強くする意味合いが大きい。
こうしておくと、「僕は相手のバッテリーよりも一歩先んじているぞ」と思えて、有利な気分で打席に立てるのです。
ラミレス監督の目指す野球の要諦とはメンタルで相手に優位に立つことです。
その為には、その論拠、理由が大事です。
その理由、思える環境の整備。
凡事徹底や、インコース攻め、エンドランの意図、様々波及しますが、ラミレス監督の采配の根底にはメンタルというより、メンタルで優位に立つための準備があります。
当たり前と言えば当たり前なのですが、
日本の選手、チーム(個人に帰結している?)は、ラミレスさんが語っていますように、
メンタルの準備を十分に行っていないと感じる場合が多いです。
その部分で、横浜はリードする可能性があり、アドバンテージとなる可能性を覚えています。
今年、一年で結実するようなモノでなく、組織文化として根付くモノですので、非常に楽しみにみています。
今の横浜は、経験不足(経験不足ですと何を準備して良いのかわからないです)で、準備が出来てない部分もありますが、良い方向に進んでいると思いますので、期待してラミレス横浜を見守って欲しいです。
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監督、及び、コーチングスタッフに、経験不足が原因と思われる失敗もあるように感じますが、全体としては前に進んでいます。
宮崎について記事書こうとも思ったのですが、
もう子のは皆様の評価も十分高いと思いますので、書きません。
シーズン終了後に、どうして良くなったかで書きたいですね。
楽しみなシーズンになりそうです。
チーム状態も良くなりましたし、分かり難いラミレス監督の野球観。
その進捗状態に力点を置きつつ、記事を書き進める予定です。