必然とも言えるセNo.1投手陣について-ラミレス監督の目指しているモノとは? の

横浜投手陣の躍進が目立ちますが、ファン的(私的)には必然とも言える状態でした。

理由は、元々、横浜投手陣の素性が良かったからです。

昨年、みかんの日に

11/03 みかんの日に感じた上位進出への機運

のような記事を書いてます。

長い事、横浜ファンやってますと、危機管理上、過度な期待をもたないよう気を付けているのですが、その私が2016年シーズンに対してアツい期待を持ち始めているわけです。

そのポイントを探しますと、当時も記事で書いていますが、

横浜投手の素性、実は結構、良いんです。

後は、守備と、配球。

この2点は、レベルが低すぎたので改善しやすい項目でした。

80点を90点にするのと、20点を30点にするので、どちらがより易しいかと言えば、断然20→30点です。

同じ10点でも質が違う訳です。

今の状況は私的には必然なんですよね。

昨年、横浜は守備陣の拙さで推定-50余計に点を奪われてました(ゾーン評価上)。

これかなり悪いです。

抜き出て悪いです。

昨年の数字ですが

ヤクルト +40.6 防ぐ

巨人 +33.6

広島 +4.3

中日 -7.2

阪神 -11.7

横浜 -49.6 余計に失う

優勝したヤクルトとの差は90点もあります。

これ、とんでもなく悪いです。

近年、類を見ない守備力でした。

原因は経験不足。

2014年との比較で-35も悪化しています。

守備に定評があるロペスが加入しての数字です。

他の野手陣の数字、相当悪いです。

ここに監督は、改善点を見出していたわけです。

そして、

もう一つの伸び代。

配球。

参考記事 2015年オフ

続 山口寸評、横浜捕手陣への期待

横浜の投手陣と言いますと、直球に力のある投手が多く、ポテンシャルの高さは常々、感じてはいたのですが、それを活かしきれませんでした。

その理由の一つが、配球です。

使い方が悪かったです。

昔はもっと酷かったので、その成長も認めるのですが、拙かったです。

守備力と配球。

この2点を重点課題として位置づけオフから準備していたのがラミレス監督(横浜)です。

シーズン前、この2点については、様々、語っています。

その為に、軸を決める(経験不足だから)

その下位概念で2番梶谷です。(打撃に目をつぶって守備型の選手を起用したい。その分を2番梶谷構想でカバーしたい)

優位に立てますよ。

そりゃ、まぁ、前年が悪すぎましたからね。

野手の守備力平均並みだけで50失点改善できますし、ヤクルトや巨人並みにまでいけば80点。

昨年の横浜の総失点は600ですので、520ぐらにまで出来るわけです。

これに配球が加われば、400点台を期待できるわけで去年で言いますと、巨人さんや、広島さんなみの失点レベルを、

打者天国の横浜をホームしながら実現できるわけです。

守備力は、V字回復とも言える水準ですし、本来の基調に戻っています。

これは、まぁ、倉本が経験を踏むことで良くなったのが大きいですね。

メンタル、マインドゲーム等々、いろいろ語っていますが、

ラミレスさんの目指す野球とは、

相手との比較で優位に立てると思える気持ちの環境整備。

つまり、準備に、その神髄があると思っています。

準備に余念がないです。

その辺は、ご本人が語っている通りです。

これ仕事にも通じますが、準備は大事です。

だからこそ、私も、借金が膨らみ続けた横浜をポジティブに語れたわけです。

関連記事 2016年 4月

苦しい横浜をポジティブに語ってみる

監督が準備していたモノが垣間見られ、数字的な素性も良かったです。

また、

監督は組織論として、自分だけでなく、選手を含むチームが精神的に優位に立てるよう準備してくれています。

元々、素性の良い投手陣に、中継ぎのケアにも気を使っています。

横浜と言いますと、先発に注目が向かいがちですが、

救援防御率、ペトリックの痛さもあって今は数字、悪いですが、実質においてリーグ一と考えて良く(他のチームとの比較で今は疲弊してないです)、強みとなっています。

横浜ぐらいです。

救援の助っ人を追い(負け)展開で起用しているのは・・・

これ+、新加入の今永、熊原が頑張っているわけで、今のリーグ屈指とも言える横浜投手陣の状態は必然とも言える状態なわけです。

昨年から、そうなるよう準備して来てモノですので、戦術の上位概念の戦略で横浜は優位に立てているわけです。

戦略(編成)の不備を戦術レベル(采配)で挽回するのは至難です。

故に、横浜は今、強いわけです。

助っ人外国人が、これだけ活躍してなくて、このチーム状態です。

実は凄いんです。

配球に関しては、相手も横浜の傾向を読んで対策してくる時分ですので、そろそろ経験不足が問われる時期に来ているかもですが、投手の素性が良いので、ある範囲で抑えてくれそうです。

後は、首脳陣も含めた経験不足。

凡事徹底が標語のチームゆえの経験不足で、失敗はあるかもですが、挽回してくれるものと期待しています。

関連記事

他球団と比較した横浜の経験不足について雑感

経験不足ですと、準備したくてもできないです。

この辺は、採点を低くしつつ、前向きに応援して頂ければ幸いです。

言霊って考え方がありますが、空気感。

チームをより前に向かせるには、皆様の力が必要です。

批判はあって然るべきですが(私もしますし、怒るときあります)、前向きな批判こそがチームを鼓舞させ、前進させます。

今後も、出来る限り期待成分多めで事象を語るつもり頑張りたいです。

シリーズで書いていますが、

結局は準備です。

そして、その準備を通して構成されるポジティブなメンタルティー。

諦めない心。

準備に力点をいれている人は、その準備の大切さを知っていますので、どんな逆境にも諦めないタイプが多いです。

短期でなく長期視点が強い故に挽回の術を知っています。

諦めるというコトバ自体が、彼らの辞書にはないかもですが・・・

感覚的に説明しますと、地図を彼らは持っているわけです。

この道は、困難だけど、こうすれば抜けられるとわかっていれば諦める必要ないですし、準備もできるわけです。

また、危機管理上、困難を予測していても、その道を分け入る人の多くは、その困難を予測しているが故にダメージが少ないです。

パンチが来ると思って待ち構えているのと、

来ないと思って待ち構えているのかの違いですかね。

尚、失敗しそうと感じる場合は、経験則で言えば、準備不足な場合が多いです。

そこに向き合う事で成功する確率が高まります。

その気持ちに向き合わず、表層だけのポジティブシンキングでは限界があります。

これまでの発言、実際の行動をみますと、かなりバランスのとれた監督である可能性をラミレスからは覚えます。

唯一、不満があるとしたら、経験不足でしょうか?

新人監督に厳しい言い方ですが(すみません)、大戦略に関する視点は、元々、納得しています。

何処で評価を改めたのですか?コメントで問われたのですが、

あまり変わってないです。

過去記事読み直しました。

強いて言えば、借金11を抱えた時に、その評価を上方修正に改めています。

ただ、よくよく考えますと、総てメンタルコントロールで説明できちゃうんですよね。

だから、戦略面での優位性を横浜は失っていません。

次回、上方修正した事に関して自分なりの所見を述べて、いったん、このシリーズ終えたいと思います。

通してみますと、同じような事ばかり書いてます。

後で、まとめ、直したいですが、それだけ、強い心、メンタルコントロール(マインドコントロール?)、準備、優位に立つというのを説明したかったのかもしれないです。

配球を現役時代に勉強していた監督だけあって、自分がいて、他人が居る感覚を強くラミレス監督からは感じますが、

そう言う皮膚感が、空気感が、他の監督から感じないのは不思議と言いますか、自分だけでなくチームとして、それを実践しようとしている所に敬意を持ちたいです。

今回の引きは、

監督就任会見のコトバを引用して終えたいです。

理想とする監督像について

「多く選手たちとコミュニケーションを取る監督でありたい。野球はフィジカルではなく、メンタルが重要なスポーツだと思うので、選手たちに教えていきたい。日本で4人の監督から指導を受けた経験と自分のやり方をミックスしてチームを作りたい」

後は、神。

ラミレス監督が談話で講評する、しょうがないに通じ、DeNAの通訳さんが訳し仕切れない感覚かもしれません。

風とともに去りぬ の、明日は明日の風は吹く

Tomorrow is another day

の邦訳が、明日は明日の風は吹くですが、この辺、文化の違いを覚えますね。

此方は気が向いたら書きます。