借金11の時に感じた確信、その理由-ラミレス監督の目指しているモノとは? の

いろいろ書いてはいますが、これで、このシリーズは一旦、〆る予定です。

いろいろ誤解されていたラミレス監督ですが、

案外柔軟と思っています。

2016年5月2日

ラミレス監督采配について誤解と雑感

くしくも、この記事を書いた時期が、今シーズン、最大借金だったわけですね。

経歴も含めてですが、変わるとい事に関し、割合、躊躇しない監督です。

勿論、頑として変えてないチーム方針(戦略、中継ぎ温存、倉本・戸柱の優先起用)もありますが、一部戦略を修正しているから開幕序盤と違ったチーム状況にもなっています。

長期方針として守備重視、経験不足解消を狙った選手の重点起用を、監督は明言していましたが、実際は言うほど固定して居ません(固定している部分もありますが)。

打線、打順も固定する予定でしたが修正しています。

若干、時間がかかるように見えるのは、選手適正を見極めていた部分もあったかもですね。

数試合で評価を下さない部分も覚えます。

先述の記事を書いた当時、

失敗に対し、どう修正して行くか?

それをみて、ラミレス監督を批評(最終的な評価)して欲しいです。

っと5月2日の記事に書いていますが、シーズン半ばとは言え、課題に対し、まずまずの修正能力と感じています。

勿論、シーズン終わってませんし、そもそも初めての監督ですので、これからも、いろいろあるとは思いますが、貴重な失敗体験に対し、その失敗から、何かを得ようとす姿勢を監督(チーム)から強く感じてます。

さて、

私自身、

ラミレス監督の戦略に関しては、元々、高い評価を与えており、

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コトバだけの空元気でなく、

弛まざる準備を通じた事によってもたらされるポジティブなメンタル。

確かな裏付けがあることによる成績向上に賛成していました。

目の前の事というより、先を睨んだ準備に重点を置いた采配をしますので誤解され易いですが、準備を非常に大事にします。

仕事をしている人なら実感すると思いますが、会議も、その場で決まるとよりは、その準備の中身で、その成否が決まり易いです。

その場でなく、次打席、次の回、最終回、次の試合・・・・っと試合開始前に有利な状況を作る事に重点を置いています。

結果、その目の前の戦いに負ける場合もあるのですが、

試合をやる前から、メンタル的に優位に立つことを重視しています。

この辺はラミレス語録からわかっていましたので、承知していたのですが、

私的にビックリしたのが借金11になっても、

監督、誰も批判しなかったですよね。

コーチ、選手、誰一人として批判して居ません。

唯一、宮崎に初球絶好球を見逃した事に対して苦言を呈しましたが、批判と言うトーンではなく、打って良いんだよ的な話で、それ以降、宮崎の打撃スタイルが変わった気がしてます(選球眼関連の指標が変わりました)。

ともかく、

誰も批判しませんでした。

初球難しいボールを打って相手を楽にさせても、エラーしても、投手コーチが仕事を失敗しても(監督は自分に責任があると話していたようですが、コーチに責任があるとみています。担当者として進言すべきでした)、

チームに批判的な意見を述べず、前を向かせ続けることに注力しています。

普通、ここまで負けが込みますと、チームがドンよりする(不協和音も聞こえて来ませんでした)のですが、そう言う空気なかったですからね。

皆さん、前向きに野球をしていたと思います。

これ凄い事と思っています。

これも、ラミレス流のメンタルコントロールの一種と思いますが、良くやりきりました。

シーズン終わっていませんが、この一事をもって、その徹底ぶりに敬意を抱いています。

借金11になっても、前を向かせ続けられた指導力、統率力が監督(メンタルコントロール)にあるわけです。

チームを鼓舞すべきベテラン(広島で言う黒田や新井、阪神でいう鳥谷、福留。。。等々)、中堅(菊丸、坂本・・・)不在で、それをやってのけたわけです。

若いチームで、これを出来たというのは、凄い事と思いますし、チーム状態が悪い時に、そう言うメンタルティーを維持できたからこそ、チームの状態が上向き、そこに梶谷、筒香の復帰と言うピースが揃った事で快進撃が始まったと評価しています。

梶谷復帰は起爆剤になってはいますが、あくまで切っ掛けでって、他の選手の状態も上げていたからこその快進撃です。

この進撃、何処まで続くかわかりませんが(戦略で優位にたってはいますが、経験不足なチームです)、

天の時は地の利に及ばず、

地の利は人の和に及ばずの格言通り、和を感じます。

最終順位はわかりませんが、

最悪のチーム状態を前向きに乗り切った2016年4月の横浜というチームを覚えておいて欲しいです。

この経験、今期だけでなく、来期以降にも活きるハズと期待していますし、チームのファンとして、その事を誇りたいと思っています。