ロペスの穴は数字上(セイバー上)、宮崎で埋められています。っと貧打の原因とは?

ロペス離脱がイタイという声を聞きます。

では、その代役として出場している宮崎は、ロペスとの比較で、どんな打撃成績をだしているのでしょう?

セイバー的指標も含め、比較してみたいと思います。

ロペス

打率 .275

出塁率.303

長打率.532

OPS  .835

IsoD .028 (リーグ平均0.066 出塁率-打率 四死球による出力力を表す数字)

IsoP .257(リーグ平均0.119 長打率-打率 長打力を表す数字)

AB/HR 15.86(1本の本塁打掛かる打数)

対して

宮崎は、

打率 .310

出塁率.396

長打率.536

OPS  .932

IsoD .086

IsoP .226

AB/HR 16.80

黒字で強調しているのは宮崎が上回っている数字です。

宮崎がロペスとの比較した範囲で、劣っていると感じるのは本塁打に関する数字だけでしょうか?

500打数換算で、その数字をみますと、

ロペスは31.5本 対して宮崎は、29.7本です。

十分、代役を果たしているわけですが、ロペス不在を嘆かれています。

貧打の原因について

個人的には、他の打者要因が大きいと考えています。

ロペスと宮崎を同時起用できなくなったという部分もありますが、左腕限定(先発左腕、少ないですし、日ハム戦は右腕でした。)の話でしたし、様相がちょっと違います。

RC(Runs Created)、得点創出力(打率、長打力、盗塁、盗塁死、犠打、三振、etc 得点に関わる成績を基に計算)と言うセイバーの指標があります。

そのRCを元に、ある特定の選手1人で構成された打線で試合を行った場合、27アウト(9イニング×3アウト=1試合)で平均何点とれるかを算出した指標RC27がありますが、

この数値が大きいほど、その選手の総合的な得点創出能力が優れているとされるます。

この数字で横浜のチーム内ランキングをつけますと以下の通りです。

RC27 ランキング

筒香 9.17点

下園 8.20

宮崎 7.14

ロペス5.53

桑原 4.88

乙坂 4.19

倉本 3.83

梶谷 3.36

高城 2.76

戸柱 2.29

石川 2.17

エリアン 1.76

ロマック 0.75(ロマックの数字が傑出して悪いのがわかりますが、交流戦前はもっと酷かったです)

RC27で言いますと、

山田が 10.55

坂本が  8.55

エルドレッド 7.95

丸    7.02

ビシエド 6.45

田中   6.08

バレンティン 5.92

ゴメス  5.81

高山   3.40

です。

ロペス離脱後、曲がりなりにも機能したオリックス戦と何が大きく違うと言えば下園が先発しているかどうかでしょうか?

RC27のリーグ平均は4.02ですので、4以下はリーグ平均以下の得点創出力になります。

こうしてみますと、日ハム戦でリーグ平均以上の成績を示せているのが、

筒香、宮崎と、若手外野。

3人しかいないわけです。

今の先発メンバーですと、3点とれるかどうかというわけです。(対戦相手、相性等考慮せず、過去の数字のみで判断するなら)

3,4月の序盤ほどではないですが、

ゴールデンウィーク前の状態になっているわけですね。(宮崎一軍再昇格前の状態 4/30に再登録)

下園、宮崎の先発起用についての影響

横浜と言いますと、高い代打成功率がありますが、これ下園、宮崎は後ろに控えていたからという面もあったと思います。

要は、相手にプレッシャーがあったわけです。

監督も、そう言う起用をしていました。(打つ可能性が上がります)

ランナー、一塁で、代打乙坂。

次ぎ下園。

終盤、相手投手から見ますとキツイ場面です。

突然、クリーンアップが登場するような錯覚を覚えるわけですね。

安易に四球で逃げれないですし、これは桑原の代打起用でも同じです。

この代打攻勢でポジティブな状況になり、先発起用される事により、力を発揮し易かったわけですが、下園が先発起用されて以降(もしくは連続起用でなく、単独起用になって)、急激に元気がなくなりつつあります。

個人的には、そんな関係もあったのではないかと見ています。

こういうのもあると思いますので、下園を代打で控えさせておきたいのですが(何より意図して得点シーンを演出できます)、

今は、この打者を切ればになっています。(目の前の打者に集中できる)

そして、言いたくないのですが、1番、梶谷。

ここに代打を出し難いです。

下園が控えていても代打攻勢し難いと言いますか・・・

ここが7番と違う、1番の妙と思っています。

代打攻勢の成否を決める場所が実は1番なんです。

若手競争枠ですと状況に応じ代打を出し易いのですが、今は出しにくい。

そもそも論で言うなら、

それを乗り越えて欲しくて梶谷を1番で起用しています。

代打を出すよう序列なら打順を変えるべきなんですよね。

スムーズに代打を機能させる意味でも、1番梶谷を動かしたいわけです。

でなければ、8番戸柱から代打攻勢をかけるかです。

どちらにしろ、今の梶谷ですと、打順を動かしたくなっちゃいますね。

ここで、どう判断するかは監督マターですので、そのどちらでも良いと思っています。(動かすのも、動かさないのもあり)

意図として理解できますので、その意図を重視したく思っています。

批判する場合は、その意図を理解できない場合でしょうか? 

それでも目先の勝ちを阻害しているのは変わらないので、難しい判断になります。

梶谷の3番起用が気持ち難しくなりますが(楽な場面で復調しても使いにくい)、私は動かしても良い派です。

これは別記事で、もう少し丁寧に書かせてください。

今後について

先のRC27は、あくまで過去です。

伸び代、例えば、ロペスの数字も、3,4月の不調期間を除けば別の数字が出て来ますし、

これは他の選手についても言えます。

通算でなく、現状でみますと、

筒香と、宮崎を除き元気を感じないわけです。

後は可能性の問題になります。

若手三人(代打)への影響はありますが、現実に得点力不足ですし、

カンフル剤としては、下園先発起用。

二塁宮崎が妥当と感じ始めています。(URZを見る限り石川の肘の状態も良くなさそうです)

そのプラスアルファとして、

可能性があるのがロマックです。

空気感的に良くなりつつありますし(先の記事書いてます通り、相手バッテリーが嫌な顔をし始めています)、伸び代は梶谷と並び大きいと思っています。

打席における空気感だけ言うならロマックの方がポジティブなモノを感じますし、打ちそうな部分も覚え、見て見たい感じですね。

乙坂とか、今は打席みていますと、重苦しいです。

今はです。

最近の記事、今はが多いです。

どう選手を前向きにさせるのか(難しい事なので出来て当然とは思いませんが)、監督手腕になります。

そこは、その起用意図推論も含め、野球を楽しんでいきたいと思っています。