停滞した中日と0スタートの是非について
小笠原新二軍監督が就任するまで、中日は貴重な2年間を無駄にしたと言う人もいますが、そんな事はありません。
次につながる胎動がありました。
無駄にはなってはないです。
ある日、突然、チームは強くなりません。
現在の結果をもって、○○であると断じ過ぎますと、
プロセス評価が、ごっそり抜け落ちる事で、その評価に妥当性を感じない場合が多いです。
結果、至上主義者とでも言うのでしょうか?
プロなので、結果を問われるのは当然なのですが、問題は、その評価の妥当性です。
多数の人が関わるチーム成績の場合、その歴史が問われます(様々な要因の積み上げ)。
ですので、くどいようですが、ある日、突然、強くならないと記事で書いて居るわけです。
歴史は継続です。
断続ではないです。
歴史を直視して欲しいです。
2014年開幕序盤の四球病(中日投手陣)も、夏場の失速も過去の因果が少なからず影響して居ます。
過去があって現在があり、現在が、未来へと紡ぎます。
その歴史観的なモノ(大局観)が欠落してますと、現在の成績だけで、安易にチーム成績の成果は○○さんのお蔭であるとなってしまいます。
正直、せつないです。
現在のファーム成績改善には、過去があったわけです。
その過去を、もう少し丁寧にみて欲しいです。
今年、中日の二軍成績が改善したのは、その下地を、佐伯前監督ならびにチーム関係者が、その芽を撒いていたからです。
この成果、総てを佐伯二軍監督の成果と言う気はありませんが、
個人的にはチーム成績の良し悪しをもって個人を評し過ぎるのは危険と思っています。
褒める分には構いませんが、各評論家が優勝予想した阪神最下位をもって金本監督を批判できないようなモノです。
一応、あるレベルで現体制が続くのなら中日も成績が向上して行くと思います。
ですが、
一番、不味いのは、2011→2012年と、2013年→2014年のような事(体制の0スタート)が頻繁におきますとチーム成績向上し難いです
特にファームは・・・
MLBやサッカーで育成重視で運営しているチームは、トップ(一軍監督)は変えても、ファーム組織を大きくいじらないのですが、中日さん、短期間で二回やっちゃっているですよね。
二回です。
超変革からの超変革をしちゃったわけですね。
しかも、両方、思想的には前体制の否定です。
そりゃ、直ぐには成果でませんよ。
世代交代期に、それをやってしまったわけです。
結果、
ブディブローのように効いており(足腰が弱まっている)、一方で継続した事で、回復しつつあるわけです。
それを、よく知っているので、落合は今年、責を問わないと3年前に明言していたわけです。
去年、愚かしくも0スタートを求めるような記事が出てましたので、反論記事書いてますが、
短期間でチーム方針を動かし過ぎますと、チームが低迷しやすいです。
気持ちはわかりますけどね。
ですが、過去の経緯と、今の状態をみて判断して欲しいです。
2012年、2013年のファームで関わった方々も無念だったと思います。
0スタート、2年で成果が出たかと言うと疑問です。
これは、2014年、2015年にも言えますが、気の毒ではありました。
ファンはもっと成果を出せと求めるかもですが、0スタート2回の影響は大きかったと思います。
同じような状況が金本阪神でも起きています。
前任者(中村GM)が準備していた面もあり、何より掛布さんが臨時打撃コーチとして以前からみていた事が大きかったんですかね。
一気に花開きました。
0スタートを短期間に二回もやった中日さんほどではないですが、0スタートですので、チーム再建元年となっています。
中日のようなネガティブな一新でなく、チーム関係者総意の基での0スタートです。
その立ち位置も自ずと違いますし、好意的に解釈されています。
建て直しに時間がかかることを阪神ファンの方々はの多くは了解して居ましたので、
割合、そう言う内容(時間がかかる)の記事が多く感じています。
正直、立て直すのに、どれだけ時間がかかるかわかりませんが、
広島さんにおける菊丸の成長の軌跡をみて分かります通り、自前で揃えるのには時間が掛かります。
丸が2011年規定打席クリア、菊池が2013年、田中が2015年です。
先の記事ではないですが、
新人即、野手が活躍し難いように、野手側には、ある程度の成熟期間が必要な場合が多いです。
広島打線に嫌らしさが備わるのに、どれだけの時を要したか、考えて欲しいです。
個人でなく打線なので、作るの大変なんですよね。
これは阪神、中日、両球団ともに言えます。
その成熟度を飛ばせるとしたら、補強となります。
しかし、金本監督、キツイデスね。
編成面も含め、ほぼ全権委任されていますが、大丈夫なんでしょうか?
意見できそうな方が、掛布二軍監督しか見当たりません。
まさに、金本監督に全賭けしているわけですね。
興味深いです。
そこに人間ドラマを、ストーリー性を感じます。
次、そんなわけで、中日における補強の、お話になります。
2018年に、谷繁の監督手腕次第で上位進出(優勝争いでなく上位進出というコトバの響きに違和感ありますが・・・)と言う青写真をひいていたGMだけに、ネガティブに評するなら2016年も、ヤル気を感じないです。