二軍成績だけみますと、勝敗、チーム成績を改善させて小笠原現監督につないでおり、その躍進の下地を作った監督と言えるかもしれません。
その総てを佐伯前監督の功績とは思いませんが、あるレベルで評価してあげても良いとは思います。
ですが、選手に手をあげた事件。
これはいけません。
まぁ、昔気質の野球選手は手をあげるのですが、
同様な感じに藤浪161球もありましたね。
手こそあげませんでしたが、似た特性を覚えました。
その根底にあるのはは、選手を変える為の愛のムチ。
殴る際、俺は大学先輩として殴ると、私人を強調して鉄拳制裁を加えたそうですが、
悔しかったでしょうね。
(2015年は反省して、やってないようです。だから成績が向上した?)
佐伯監督は”チームを強くしたい”と燃えていたんです。”自分は後悔を持ってユニフォームを脱いだ。だからファーム(二軍)の選手は辞めるにしてもトコトン練習したうえで、納得して辞めてほしい”と言っていた。その気持ちは本当だと思いますが、指導が独りよがりというか……。
そんな佐伯が当時指導したのは、現巨人の吉川のような選手です。
ですが、彼の発言を聞いていますと、
本当に元中日の選手かと疑いたくなる発言なんですよね。
自主性を感じませんでした。
練習はコーチが考える的なモノ。
出来ればしたくない。
やり切った上の諦観のようなメンタルの強さを昔の中日の選手には感じましたが、
吉川選手には感じませんでした。
自由契約された堂上が深夜遅くまで素振りをしていたそうです。
その理由は、メンタル強化。
素振りしないと不安。
自分は、これだけやったから悔いはない。
的なメンタルの構成です。
これだけやったから、俺たちは強い的な話を落合さん、昔、良く語っていました。
結局はその積み重ねなんだ。だから “これだけ練習したんだから負けたくねえ” となる。それが最後に心の支えになるんだ。昔から、練習はウソをつかない、というのはそういうことだと思うよ。
森野が気絶するまでノックをふるった事もある落合監督でしたが(その是非に関しては難しいですが、疲れた時に、どう動くのかも含め確認していたようです。ですが、怪我の確率は増します。)、
https://www.youtube.com/watch?v=S3lTGOhHpeE
そう言うのが、あの2年で失われたようなんですよね
吉川をみているとです。
初めて秋季練習(03年)見たとき“ああ、こいつら練習してないんだ”と思ったと、語っていた落合さんですが、2012、13年の中日をみて、どう感じたんでしょう?
何か、大事なモノが、失われたと思ったのかもしれません。
非合理に見えて、合理的。
金本野球に通じるかもです。
(練習し過ぎるとオーバートレーニング症候群というのもありますが、プロ野球選手で、それに掛かった選手、あまり聞きません。認識してない? 元日本代表の市川選手他、多数、その症状に苦しんでいます。猛練習を肯定し過ぎるのにも問題がありますが。)
打たれた投手を試合後のミーティングで名指しで批判したり、顔を相手の10センチまで近づけて”おまえにはスキがあるんだよ!”と凄んだりするため、若手はビビってしまい、黙って従うだけです。
とは2014年の佐伯前二軍監督の事ですが、
金本監督にも通じそうな空気感です。
厳しく楽しそうな秋季キャンプの件
2013年の記事です。
金本さんの野球観に近いですね。
後は、程度さなんでしょう。
でも、やっぱり暴力は良くないです。(星野さんとか、星野さんとか)
自覚を促す為に行う厳しさは、他にもイロイロ表現の仕方、ありますからね。
なんか、ゴメンナサイです。
その面で至らなかったとは思います。
一応、2015年ファーム成績良くなっていますし、各打者が次につながる胎動も見せているので許してあげて下さい。
関係者情報が氾濫する中日で2015年、佐伯の悪評が聞こえなかったのは、その面で反省し、指導できたからとは思います。
福田とか、
2013年に二軍で絶不調(前年OPS.900→.592 捕手への4年ぶりのコンバートが原因?このころ、何だかなぁ状態になります。0スタートの弊害とは、そう言う事なんですよね。方針が二転三転するわけです。)に陥りましたが、
2014年、OPS.800に戻していますし、2015年のプチブレイクの前兆が見えています。
そう言う打撃指導をしていたわけですが
2015年の記事
かつての世代最強打者。中日・福田永将「9年目の飛躍」の真相
この体が開くというのが福田の悪弊で、
昨年は左に対し、開かなくなり、今年は、この間、みた限りでは右でも開かなくなったわけですね。
というわけで、ボールが良く見え、かつ、バット止まらず三振(空振り)というのも減ったわけです。
小笠原新二軍監督の、
どうして一軍で通用しないか考えろの一言で、打撃開眼したという話も聞きますが、技術的なモノで、本人も、その課題を承知しつつ以前から取り組んできたものです。
ある日、突然ではないです。
それを理解させる為(一軍で通用しない事)に、あえて谷繁は苦手な右投手に福田をぶつけていましたが、そう言うモノなんです。
尚、落合語録よりですが、
ダメだった時はどうする? ボコボコに打たれて、4三振してきた奴、俺どうやって迎える? 怒る? いい時だけ褒める? 悪い時ケチョケチョにけなす?それってまずくない? 上手く動かすためには表情を変えちゃいけない。一喜一憂しちゃいかん。この子らはベンチの顔色窺って野球やり始めたら、野球にならないよっていうのを、オレは一番感じてたことだから。外向いて野球の試合しなきゃいけないのに、なんでベンチ向いて野球の試合するんだと
二軍成績で俯瞰しますと、
その先につながる事は出来たようですが、落合語録を読み聞く限り、佐伯前二軍監督の評価、落合さん的に、あり良くなかったかもです。
星野熱血監督とかと、折り合い悪そうです。
どちらが良い、悪いと言うより、思想の違いでしょうか? 両面性あるわけです。
お二人とも際立った監督成績出しています。
ですので、一方的に否定出来ませんが、
良い面、悪い面があるわけです。
この辺は哲学になり、それを形作るのは球団TOP。
落合さんの専権事項とは思いますので、中日の目指す野球とは、そう言う哲学を持つのかもしれません。
そう言う組織文化を作る気なのかはわかりませんが、文化(哲学)を作るのが編成トップの重要な職域と思いますので、今後、どう変わっていくか楽しみでもあります。
まぁ、また、楽しく落合、その他を更迭して、0スタートでも良いですが、この辺、難しいですよね。
因みに、
某事件の落合語録です。
落合GMがキレた!「中日ドラゴンズ チーム内暴力事件」一部始終
最初は落合GMもオカンムリだったようですが、佐伯二軍監督の熱い部分が今の中日には必要だとして、注意のみで終わり、事態も収束したようです
尚、横浜は、
この熱さだけを求めて、中畑監督を招へいして居ます。
中畑監督も、
似たような事件を多々やっています(恫喝、パワハラ、懲罰、愛のむち)、
功罪相反しますよね。
そうは言っても、横浜に失われていた熱が戻ってきたのは事実です。
2014年の記事ですが
高田GM通信簿? PDCAサイクル 継続へ
人間の本気は、人間の本気によって呼び起こされる面があります。
そう言う意味で落合GMにより、招聘された監督だったでしょうね。
佐伯前二軍監督はです。