ヤスアキについては、皆さん、記事で書いてますので、被る所もありますが、ちょっと見方を変えて書きます。
そもそも、本当に不調な投手が25sもあげられるかなんですよね。
阪神戦、中日戦と結果を出せませんでしたが、
その状態自体は、あまり変化を覚えませんでした。
昨年の疲労困憊で離脱した9月の比較で、ストレートの球速は出ていましたし、ツーシムも変化しています。
決定的に悪いかと言いますと、悪くないように感じています。
監督談話の、一日休みで抑え復帰発言の背景の一つとは思いますが、
一方で、
昨年の良い時期との比較で、通年にわたり安定していません。(安定してないけど25Sあげています)
最近は、ツーシム待ちしている相手に、そのツーシムを投げ痛打されていますが、ここをどうみるかですね。
去年との違い
相手チームの狙い球について
相手チームのヤスアキ対策が、去年と違ってストレート狙いからツーシム狙いになっています。
広島さんと対戦した際、相手が追い込まれまでツーシム待ちだった事で、容易に打ち取れた事がありましたが(5月ぐらい)、意識されると、当てられるような状況にはなっています。
最近は、より徹底している感じですね。
勿論、ツーシムのキレ次第で空振りを取れますし、奪三振率は横浜のリリーフ陣で一番の数字を叩きだして(だから25Sです)いますが、そのツーシムが安定しません。
ボールが安定しないですよね。
ボールが安定しないのは、
登板直前の投げ込み不足(エンジンの掛かりが遅いのと関係しているかと、代りに疲労度が緩和されているようには感じています)と、ファームを微妙に変えた(クロスステップを若干修正したこともあるとおもいます)事も影響しているかもです。
高い右の被打率
対左の被打率.196に対し、右は.307と、かなり分が悪いです。
被OPSも、左の.553に対し右は.855となっています。
これは、ストレートのデキが関係しています。
今年の山崎は、シュート回転が凄く多いです。
これを右打者に痛打されています。(外を狙って中に入る)
左ですと外に外れますので、痛い目にあい難いのですが、難しいですね。
インに攻めたいのですが、あんなにシュート回転しますと、投げづらいです。(不文律でしてはいけないレベル。)。
相手打者にもよりますが、
単純に右と言うより、上位概念でヤスアキのツーシムを打てる右相手、対戦数が多く慣れている右打者には通じにくい部分も覚えますが、そんな打者限られます。
右だから打たれるわけではないです。
25S挙げられているという点を重視しても良いかとは思っていますが、ストレートのシュート回転が気になりますね。
結果、ストレートの制球が安定しない事で、カウントを整えられず、四球が増えているわけです。
このシュート回転を上手く利用しているのが左さん相手で、右さんには使いきれてないわけです。
ツーシムを打とうと思いますと、
逆方向の意識が重要になります。
これが、右の外角にシュート回転するストレート(向かってくる変化のボールを引っ張るのは難しいです)は、最悪の相性なわけで(左は、その逆)、その対応が難しいです。
今の手持ちの武器でも抑えられそうな部分も、可能性も覚えますが、ツーシムもですが、ストレートの使い方もカギを握りそうです。
そこ次第ですかね。
注目したいです。
ヤスアキの事を慮ったチームの想いを力に変えて、
悪いなりに25Sをあげてきた、その底力に、まずは期待したいです。
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チームを感じた今シーズン最高の勝利について雑感
余談、日本では否定されるクロスステップ(山崎の場合、インステップ)ですが、
体の開きを抑えるという意味では有効ですし(シュート回転が増えた原因の一つ?)、MLBでは、そういった選手が多いです。
日本の解説者の常識、時代遅れと感じる面が強いので、そこは注意してください。
インステップで投げる大リーグ有名投手
クレイグ・キンブレル
マット・ハービー
他、多数。
インステップで投げている投手、凄く多いです。
これは、これで引用記事(紹介記事)で、書いても良いのですが。。。
インステップ=悪玉論が、日本の場合、強すぎる気がします。
山崎のボールに安定性がなくなったのは、藤浪に通じる部分あるかもですね。
彼もインステップ修正して以降、BB/9(四球の多さを表す指標)が2.88→3.59→3.71→3.71となっており、昔の方がバラつきが少なかったとは見ています。
残念な話です。