前記事で、
批判の多かった高城の配球について持論を述べています。
8/11 巨人戦における 高城、加賀バッテリーの配球について
さて、記事に書いてます通り、
終盤、勝負どころは、その投手の最も自信のある球をという、江川さんの解説自体、特に異論はないのですが、
その勝負所で、今の加賀は投げづらい状態になっています。
加賀と言いますと、外スラ。
そして右キラーのハズなのですが、上手く対応しきれていません。
右の被出塁率は.370と、右キラーの中継ぎ投手として機能しているとは言い難い状態と、今の加賀は追い込まれています。
おそらく、
江川さんは、昔の感覚で、
加賀の外スラが有効であった事を前提で語っていたかものですが、今年の加賀は、数字上、そう言う状態ではないです。
勿論、特定の打者には有効なのですが、かなり範囲が狭くなっている感じです。
と、なりますと、監督責任が大きくなってきます。
勝ち投手の中継ぎは、中3間空いており、休養は十分です。
回も7回です。
試合展開的に負けは許されず、3連敗は絶対避けたいシチュエーションです。
素直に須田投入で良かったハズですが、被出塁率.370の投手を送り出しています。
被出塁率.370の投手を、配球で、何処までカバーできるのか私は知りませんが、厳しい状況です。
また、先の記事に書きましたように、加賀の持ち味である右の死角が、クルーズのような極端なオープンスタンスを採用する打者に機能しがたかった可能性があります。
一球でも良いから、振ってくれれば良かったですが、総て見逃されているですよね。
持ち味のボール気味の外スラも含めです。
監督責任も大きそうな起用でした。
監督と言うより、投手コーチなんでしょうが、
野手の選手起用と違って、投手の起用、特に継投に関しては、ラミレス新監督、その投手の状況を把握しきれてないのか機械的に対応する場面が多いです。
先日も、
ストレートの精度が悪く、与四球が多いヤスアキにノーアウトで、機械的に満塁策を指示しましたが、苦しいです。
負けを呼び込んだと感じてしまったラミレス監督の満塁策について雑感
9回裏なら、ここまで、書かないですし、
そもそも定石ですので、批判し難いのですが、
相手打者と、自軍投手の力関係を見誤る場合が多いような気がしています。
凄く多いかと言いますと、修正して来ている部分もあって、減って来ている感触なのですが、
継投に関しては専門家でないので、投手コーチに頼る部分が大のような気がしています。
雰囲気的に、おいおい良くなってくるとは思っているのですが、敗戦につながりかねない危うさを感じる時があります。
どうして須田を投入しなかったのか?について
単純に加賀ありきの準備をしていたんだと思います。
なんですが、7回なんですよね。
6回でしたら、私も、加賀を使わざる終えない部分もあったと思いますが、
8回、三上で、9回、ヤスアキが既定路線であある以上、出し惜しみせず、須田で良かったと思います。
もっと言いますと、
ペトリックを降ろすのが、ちょっと遅かったかもです。
最終的な球数80球でしたので、続投自体に異論はないのですが、
村田にホームランを打たれた後です。
相手、ギャレッとですが、
この人、ペトリックのようなタイプ大の得意です。
温故知新さんで記事書かれていますが、
まさに、そういう特徴をもってまして、
外部サイトの野球狂の野球を楽しむさんから引用です
新外国人分析】巨人が獲得したギャレット・ジョーンズを数字で分析
ファーストボールへの対応力が落ちているところが気になるところですが、メジャーの投手に比較すれば、日本の投手は平均球速で劣りますので、この問題をある程度カバーできる可能性はありそうです。
ギャレットが日本に来た理由は、
ファストボールへの対応が出来なくなった事が大きいです。
また、硬いスイングで大きく変化する球も苦手。
そんなわけで、研究されて二軍落ちしていたのですが、一方で、ムーヴィングファストボールというシンを外すようなボールは得意のようです。
(ギャレッとが横浜戦.349と、広島戦.385と、強い理由かもですが、ゴロPに強いです。他のチーム相手には2割切っています。)
要は、
ペトリックと、ギャレット、凄く相性が悪そうなんですよね。
左ですけど。
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左に強いとか、右に強いとか全データですので、危ういですし、中継ぎ時代、戸柱と組んだペトリックは防御率8点台でしたが、
今は違うわけです。
データ数少ないですし、未だ確証を持って左に対しペトリックが強いとは言いませんが、広島のジョンソンのようなタイプで右のインロー(左の場合はアウトロー)に持ち味の可能性もあるですよね。
この辺の考察はシーズン終わって覚えていたら、もう少しみてみたいです。
主論ズレましたが、
結果みてわかります通り、ペトリックと、ギャレット、相性は凄く悪いようです。
となりますと、
あの場面での続投に疑問が付きます。
ギャレット出塁した時点で、継投する予定だったと思いますが、そのギャレットに打たれ易い状態だったわけですね。
首脳陣の準備不足を覚えます。
こういった記事を書くのは、今シーズン、4回目ぐらいですかね。
もっとも、中畑前監督時代の初年度、2年目を思いますと、新監督とは、そういモノとも思っているですが、
野手の起用との比較で、柔軟性を欠く部分を覚え、つい厳しめに書いちゃいます。
両者で、準備に差があると思っています。
野手の起用に関しては、右の強打者が少ないと言う事でロマックに拘ったように戦略を大事にする一方(後藤が間に合ったので切迫感もうないですが)、
様々な場面で戦術家の側面(高い代打成功率も、その証左の一つかと)も覚えるのですが、
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投手側については、そうした素養を覚える場面が少ないです。
一年を通した戦略という部分は強く覚えるのですが、相手、自軍投手の状態との相対化では若干苦戦しているように感じています。
選手特徴等を把握するに従い、そう言ったズレも減っていくと思うのですが、
今は、そう言う過程ですかね。
期待しています。監督。
しかし、打線は、随分、状態良くなりました。
監督の試行錯誤もあって、打線を固定出来るようになってきています。