苦しい横浜をポジティブに語ってみる、倉本、そして、ノリハルが居ればと思う草々

今年開幕序盤。

当時、横浜が不調だった事もあり、スポナビの論調も割合、厳しかったです。

そして現在。

個人的に状況を分析しますと、開幕時より状態が悪いとも思うのですが冷静な論調が強いと思っています。

思うに、采配ではどうにもならい部分を強く感じているからなんでしょうね。

情報の非対称性が解消され、首脳陣とファンの考えが近くなったのかもしれません。

もしくは、4月の不調を乗り越えた事で、その面での期待。

監督への信頼があるかもです。

情報の非対称性とは、相場用語です。

情報量が違う事で、判断、現状認識に違いが生じますが、その結果、損をし易い事から生じた言葉です。

判断のバックボーンである情報格差は、現場と、ファンでは生じやすいです。

中日系の記事で谷繁(落合GMも)を総括するとしたら、この情報の非対称性になります。

この情報の非対称性が原因で、彼の監督人生に終止符が打たれたと思っています。

落合GMが予言していた通りの結果です。

谷繁野球の根幹が3年経たないと明確にならないと落合GM就任会見で予言して居ましたが、そりゃ、わからんですよね。

中日ファンさんに呼びかけても、今更ですし、あの時(2016年7月)は、その情報格差を埋めるため、谷繁ファンとして、その原因分析記事を連載して来ましたが、もう動機がなくなりました。

チーム状態が悪いですと、この情報の非対称から生じる判断がファンとチームで乖離が生じやすいです。

この乖離が深まることで、チームとファンと齟齬が生じ、求心力が低下します。

結果、チームが分解するわけです。

この溝を埋めるのが上手いのが良い監督(ファンに支持され易い監督)とも言えますが、その溝を埋める発信力が谷繁の場合、弱かったと思います。

落合GMも、この溝を埋めるのが苦手な監督でしたが、説明不足なんですよね。

代表的な例は、山井の日本シリーズになるでしょう。

あれ程、批判される謂れはないハズなのですが(マメを潰していた)、批判轟々でしたよね。

当時、

「何の事情も知らないくせに、好き勝手なことを言って父を非難しないで欲しい。何か事情があったのかもしれないとか、どうしてそういうことを考えてくれないのか」と、落合の息子さんが中日スポーツ紙上で苦言を呈していたのが印象深いです。

情報のありやなしやは大きいです。

一方で星野さんや、野村元ヤクルト監督は、その辺のコントロールが大変上手な監督だったと総括しています。

流れを掴むには、球場をファンを味方にする必要があります。

その流れを掴むのが谷繁、苦手だったかもです。

選手の実力不足を嘆いている場合、その論調は穏やかになります。

選手の実力不足の場合、勝ちようがないです。

一方で、情報の非対称性が理由でファンが求める采配が、監督と違っている場合。

その起用の結果、負けてしまったと感じてしまった場合、非常に手厳しい論調になり易いです。

選手の実力不足ですと勝ちようがありませんが、

采配起因ですと、勝てるっと感じるわけです。

勝てるハズなのに勝てない。

チームは、こうすれば勝てた、なぜ?夏場になると失速する。

それは率いる首脳陣に能力がないからだ。

更迭しろ、顔も見たくないっとなるわけです。

そんなわけで、情報の非対称性を少しでも埋めるべく、私なりに状況分析を始めます。

尚、

表題は4月21日に書いた記事の表題を、そのまま使っています。

2016年04月21日

苦しい横浜をポジティブに語ってみる

当時、

投手陣の陣容と、その内容の良さを念頭に記事を書いています。

また、昨年、崩壊した守備がV字回復しており、反撃に向けた素地もありました。

2016年04月24日

倉本、守備でも頑張っています、UZRでみた各チームの守備力について雑感

チーム成績は悪かったのですが、十分、数字を戻せる状態と思っていましたし、実際、戻しています。

ですが、今は当時と様相が違い、文字通り耐えるような状況になりつつあります。

投手陣

先発、中継ぎの陣容は当時との比較で薄くなっています。

シーズン半ばを過ぎますと、どのチームも、そのバックアッパーが薄くなっていくのですが、その代わり、形が定まっていきます。

形が未だ無形なチームは、選手層が薄いとでも思って下さい。

横浜も、

陣容は薄くなりましたが、現在、戦っているメンバーは、まずまず信用にたる方々です。

ブロードウェイを除けば、その範囲内で、計算できます。

9月の連戦までは戦えるハズです。

(この時期に本当の意味でのチームの総合力が試されます。)

熊原が先発調整を続けているのは、この9月に備えてでしょうし、三浦番長、三嶋、モスコーソもです。

例年との比較で準備は出来ていそうです。

昨年は8月の時点で、投手側が力尽きており、反撃力が残っていませんでした。

問題は打撃と守備でしょうか?

守備力

守備=投手力にも影響する為、本来は守りの力として統一して語っても良いのですが

二遊間の数字が12球団最悪レベルまで落ち込みました。

二遊間の数字の悪化に伴い、チーム全体で見た場合、セで1位を誇った数字も、リーグ5位にまで後退しそうです。

2016年05月29日

セイバー(守備力評価)でみたセ・リーグ短観と雑感 の3 交流戦前に

主因は、倉本の守備力悪化が原因です。

山崎ノリハルが、フル出場に近い形で出場した2014年。

ノリハルも夏場以降に、守備の数字が悪化しましたが、同じような状況です。

横浜で大きなマイナスを記録している守備位置は二遊間だけなのですが、これではの状態を引っ張りかねません。

動きも悪く、併殺もとれてないです。

関連記事

2014年11月

山崎の守備についての雑感

2014年に、試合出場数でキャリアハイを記録したノリハル(当時27)ですが、

スタミナ不足(膝等をやってしまっています)を露呈しています。

そのノリハルが2014年に記録していた数字は、

DPR(連携)   +1.2

RngR(守備範囲) +4.4

ErrR(堅実性)  -0.5

UZR       +5.1

対して倉本が記録している数字は

DPR(連携)   -5.5

RngR(守備範囲) -10.7

ErrR(堅実性)  +3.9

UZR       -12.2

です。

UZRの一般的な数字評価ですが、

+15でゴールデングラフ級

+10で優秀

+ 5で平均以上

0で平均

倉本が現在、記録している-12.2は非常に悪いに分類されます。

倉本の守備自体、元ヤクルトの宮本系に属しており、その高い野球IQ(高いと思っています)で、その守備が改善する可能性も覚えますが、あくまで将来であり、現在ではありません。

コンディション良化すればUZRで0(平均並み)ぐらいまで良化する可能性も覚えますが、コンディションがあれほど悪かった山崎の記録した数字を近未来で超えるのは難しそうです。

この山崎ノリハルが健在だったら、二遊間も含め倉本や、石川の負担も軽減できたのですが、深刻な怪我を負ってしまっています。

この人が居れば。。。で語りたい存在になってしまいましたが。

この人、結構、人望も厚いですよね。

あんな、ご無体な扱いをした中畑監督と、チームの勝利を喜び抱き合っていたのは印象的でした。

この人が居れば的な人となっています。

どちらにしろ、

この倉本のコンディションを如何に良化させるかで、9月の山場が変わって来ます。

2016年05月25日

風は横浜に吹いているかもしれない、UZRで見た石川の体調につて雑感

にも書きましたが、

ゾーンは選手の体調の先行指標的な面もあります。

その体調を、その状態を図り易い数字です。

中日荒木の打撃が悪くなる前に、荒木の守備面における数字が低下していますが、同様に石川も(打撃もですが、守備の状態が悪いです。)、現在悪く、

倉本も悪いわけです。

守備の低調さは以前からですし、数字を追っている範囲では徐々に悪化して行っています。

その先行指標に打撃の状態が追いついてきたと理解しており、休ませるのが一番なのですが・・・

筒香や、宮崎に、あれほど気を使う監督が、倉本に対しケアを怠っています。

2016年05月29日

セイバー(守備力評価)でみたセ・リーグ短観と雑感 の3 交流戦前に

横浜は、倉本次第です。

と記事で書いてますが、その倉本が変調を来しているわけです。

結果、守備と打撃で横浜は苦戦し始めているわけですね。

結果論で判断を誤ったというのは簡単なのですが、他の選手起用をみますと、その違いは歴然です。

選手層が薄いと言う言い方になるかもですが(選択肢がない結果、無理をさせている)、倉本に対するケア次第で正念場を迎えるであろう9月が変わって来ます。

試合に出ながらコンディションを戻せるのか、どうか・・・

経験豊富な選手(巨人の坂本とか)ですと、戻すのですが、期待して見守りたいです。

しかし、

倉本、よくやっています。

想像の斜め上の成績を出していますが、

課題を抱えつつ、抗っているのは、各種、倉本観察記事で報告している通りです。

倉本の場合、まずはダメを強調してからの方が、その凄みがわかるですよね。

未熟ですが成績を出している不思議な選手です。

そこに高い野球IQの可能性を覚えます。

倉本関連記事。

選手個人としては、断トツの分析量です。

シーズン終えたら、倉本の記事をまとめて見たいですね。

過去記事読み直しますと、その成長を覚え感慨深いです。

私の一押し、宮崎やノリハルより、倉本の方が分析記事が多いのは、

倉本が成長中(未完成、隙が多い)だからです。

一方、宮崎は昨年の段階でホボ完成しており、分析を必要としてないですよね。

ノリハルの守備も、あれ以上(ゾーンで+15を記録した年もあります)は望めないでしょうし、その差はあります。

短期間で、これほど良くなった選手は、初めてと言いますか、

一年を通して興味をもって観察しづけている選手は初めてです。

表題と違う分析内容結果ですが、ご容赦を、一方で、投手力は最悪期を乗り越えていますし、チームの一体感を感じたシーズン最高の勝利も、この間の話です。

2016年08月07日

チームを感じた今シーズン最高の勝利について雑感

>マンガみたいなブルペン陣のコメントでしたね

っとコメント頂きましたが、今の苦しさを越えた先に待っているだろう、

マンガみたいな結末を楽しみに、応援して行きたいです。

次回、打撃陣について寸評する予定です。

流れをテーマに記事を書きたい所なんですが、

倉本のコンディションをテーマに、温故知新さんと、ホエールズベイスターズDeNAさんの会話をまとめても良いかもですね。

関連記事

2016年08月14日

横浜 納得できる敗戦と、出来ない敗戦について プラス流れについて雑感

素材的に面白いのですが、

その調理が難しい題材でもあります。

勝負強さにも関連します。

この記事も流れを意識して書いている部分が在りますが、この流れと言う主観(個人)が強く関わる部分を、

多数派を意識して書く必要があり、その難しさを覚えています。