情報(インフォメーション)と、情報加工(インテリジェンス)の違いについて 勝負強さとは

高城への過剰な批判に傷心気味の管理人です。

その原因を考えますと、

高城を過剰に批判する人たちと、その前提が違っている事が原因なのですが、

その批判理由を聞くと、

時に酷い誹謗中傷に感じてしまうわけです。

どうしてダメなのか?

になると、その論理に違和感を覚えてしまうが故に、反発を覚えてしまいます。

三浦が打たれたのは高城が悪い、捕手辞めちまえなんて聞くと、私と同様、反発を覚える人もいるかもですが、

どうして三浦が打たれたのか?打たれ易いのか?、それは本当に高城の責任なのか?

に至って欲しいのですが、

三浦が打たれるのは高城が悪いで終わるですよね。

そして、お決まりの外がぁ、外がぁになるわけですが・・・

配球論は、数値化が難しく、その定量化が難しい分野です。

良い捕手とは何かを定義すべく様々、試みている方々も多いと思いますが、答えがないです。

在野関係なく、野球関係者に、その欲求が強い分野でしょうか?

投手の長所を引き出そうとする傾向が強いアメリカと違い(対戦相手が多過ぎるので分析しきれないです。力を磨く事が多く、力対力の対決になり易いです)、日本の配球論は独特(弱点を突く)ですので、日本でこそ、その欲求が強い分野と思っています。

そして、

昔と違い、今はデータがモノを言う世界です。

より駆け引きが、洗練されて来ている印象です。

動画解析が当たり前ですからね。

その要求の強さからMLBとは違う発展をしつつあると思っています。

クローズアップ現代で紹介されたように、横浜の場合、専門の解析班が居ても、何ら不思議ではない状況です。

数字に強い、その筋のプロ(野球の専門家ではないです)が徐々に関わり始めていると感じています。

一般に私たちが知っているような情報は、

現場も、知っている場合が多いです。

エルドレッドの特徴を配慮しない配球をした横浜の戸柱(9月1日の広島戦)を、その試合を解説していた解説者が批判していたようですが(広島系の記事より)、

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加賀とエルドレッドの相性が良くないのは、昔からの特徴でありデータで確認もできる事です。

打撃スタイルからも、自明の理です。

私でもわかるような話です。

これは、江川さんが、加賀と高城コンビの配球に疑義(9/1の解説者と違いって柔らかに表現して居ましたが)を呈した話にも近いですが、

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解説者が指摘するような事を承知して、尚、配球している場合が多いです。

配球がぁっ過剰に指摘している人に共通するのは、

その解説者さんに近い印象があります。

なぜ?その配球をするのか?と詰るだけで思考を止めちゃっている所で共通点を覚えます。

その前提情報を共有して居て尚、その球種、コースを求めている場合が、ほとんどなのですが、そう思えないわけですね。

結果、

自分なら、こうするのに、そんな簡単な事もわからないかと、馬鹿にするわけです。

右腕ペットリックは対左に対し強いという情報だけで、左打者の起用を批判する方もいますが、

その前に、どうしてペトリックは左に強いのか?という論理説明が必要です。

この場合、

対左に強いと言うのは一次情報、英語で言うインフォメーションに相当します。

これを、

どうしてペトリックが左に強いのかという、インテリジェンス(情報を判断材料に足る情報までに昇華する)にまで昇華させて欲しいのですが、そこまで、なかなか至らないです。

結果、巨人の左打者であるギャレットがペトリックのようなタイプに強いという矛盾した情報にぶつかるのですが、

その多くは、

そこまで至りません。

(一次情報を付加価値の高い情報にまで昇華するのは手間がかかります)

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この辺、

得点圏の高い、低いだけで、その選手の勝負強さを語る事に近いのですが、

この場合、

得点圏というのがインフォメーションに相当します。

この得点圏(インフォメーション)という一次情報を、どう加工するかで、勝負強さ(インテリジェンス)が問われるわけです。

インフォメーションと、インテリジェンスの説明を、

インフォメーションは食材(野球では得点圏等、漠然とした数字の場合が多いです)、インテリジェンスが料理(その数字の解釈)という関係で説明するサイトさん、多いですが、そんな関係です。

現在、配球に関しては、

答えがないとなっています。

理由は、

数字上、分析するのが非常に困難だからです。

さらに、

今の野球はデータ野球です。

私でも簡易に情報を手に入れられ、打者、投手、チームの傾向がわかる時代です。

当たり前ですが、

私達レベルで手に入るような情報を前提に配球している場合が、ほとんどです。

ちょっと前の横浜なら、?と思える配球もあったのも事実ですがレベルアップしています。

古くからの読者なら、ご存知と思いますが、配球批判、今年は0です。(昔は書いてました)

そこに高城と、戸柱のワイガヤの成果も覚えています。

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配球2で、野球の常識を説明(外の重要性)しつつ、

合わせて、勝負強さにつなげたいです。

定石があって、勝負強さに通じる場合が多いと思っています。

当たり前と言えば、当たり前なのですが・・・

インを攻めないのにも理由があるわけです。

戸柱が、投手によっては外一辺倒になりますが、そこには理由があるわけです。

そこを突き崩せる事で、勝負強いバッターになれるわけです。

尚、

高城の打撃については、

皆様、ご指摘通りと思いますので、擁護しないです。

ガンバって欲しいです。

良く、高城に関し、口惜しいと言っているのは、

この打撃です。

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新人だった2012年と違い、

守備は一軍レベル相当にまで成長しましたが(良いとは言いませんが十分、戦力になっていると思っています。山口のスライダー系の数字を見ていると、その成長を覚えます。これは、これで記事にしても良いかもですが、後回しで)、打撃には課題を抱えたままです。

リードの基本は出来ていますので、

後は打撃技術次第と思うのですが、順番が逆になっています。

徐々に一軍先発マスクを減らしているという所に、悩み深さを覚えますが、

継続した打席経験が少ないのも影響してか、なかなか伸びないです。

高卒新人だった2012年に高城は40試合に先発しています(2013年には正捕手扱い)。

それが今年は33試合。

途中、第二捕手ですら、何度も奪われ掛けたのですが、その場を奪い返して今に至っています。

逞しくなっています。

後は、打撃なんですが、

ファンとして戸柱との高いレベルでの競争と、切磋琢磨を期待したいです。