2016年、各チーム、それぞれ誤算が多かったと思います。
一方、
広島さんは、他のチームとの比較で主力選手に怪我人が出ず、
それもあって他を圧倒して優勝しています。
優勝するに相応しい陣容でしたし、
ストーリー的にも感動的でしたが(黒田、新井、石原。菊丸田中、神ってる鈴木などなど)、
他チームに、
あれ程の誤算がなければ、
広島さんが、あれほど他を引き離して優勝出来たかわからず、
優勝したにしろ(した可能性も高いですが)、もう少しゲーム差が縮まっていたモノと予想されます。
今回の企画は、
そのツラさを広島さんの選手に置き換えて、
書いていくことで、各球団の誤算のほどを記事化してみたいと思っています。
まずは、
横浜。
横浜は、なんといっても、
梶谷(広島で言う丸)です。
36試合の欠場です。
開幕絶望。
センターラインに穴が空き(結局、コンバートを断念してライトへ)、打順を組めなくなりました。
かつ、6月が終わる所まで、打率.200前後と言う、極度の不振に陥っています。
弱気な発言が目立ち、どうなることになるかとヤキモチしています。
祈るような気持でした。
他のチームなら、間違いなく二軍で再調整なのですが、
ラミレス監督は梶谷賭けます。
実際、メンタル的なモノでしたので、二軍で再調整させても復活できたか怪しく、その決断を私も支持しています。
2016年06月05日
梶谷復活に向けての提言、ファンの力で打たせたい梶谷編 そして雑感
楽天の松井も、一軍で調整をさせ続けさせ復活させますが、
技術でなく、気持ちが問題の場合、二軍降格が逆効果になる場合もあります。
二軍では、その圧倒的技量で結果を出しちゃうわけです。
(実際、梶谷、二軍で驚異的な数字を出して一軍に上がって来ています。)
梶谷だけなく、
ロペスが骨折したり、
そのロペスが40打席を超える不振に陥ったりと、横浜はシーズン全般に渡り、打順構成に苦労し続けています。
今の横浜打線の実力を考えますと、ロペスは5番向きでないかもですね。
あまりにフリースインガー過ぎて、向かないです。
ロペスの後ろを打つ打者次第でしょうか?
倉本が不振になると、ロペスも不振になりましたが(ボール球で勝負できる)、打順って不思議です。
打順は大切です。
一人欠けると、一人が不調になると、その影響が、他の打者にも伝播します。
そんな重要な選手でもあった梶谷の離脱は、横浜的に痛かったですし、それに付随した極度の不振の結果、
打順構成に横浜は悩み続けます。
その解決の目途が目え始めたのは梶谷が復活した7月以降。
7月以降、梶谷は打率.300を超える打率を記録しています。
OPSはなんと1.000超えでした。
その大活躍で、
一年を通した数字の帳尻を合わせましたが、
もし、梶谷が、開幕から居て、試合勘不足による、極度の不振に陥らなければ・・・
最終的に横浜の打順の形が決まったのはロペスを3番に再配置した8月25日以降です。
関連記事 2016年08月26日
苦しい横浜をポジティブに語ってみる 課題の打撃陣について、そして、3番ロペス 悪くないのでは?
これらがなければ、
もう少し楽にAクラスに進出、出来ていたと見ています。
その上に、
巨人に移籍した山口の度重なる離脱。
約2か月ほど、離脱してしまいましたが、山口が広島のジョンソンなみに26試合に先発していたら(山口は7試合少ないです)、
逆にジョンソンが山口なみの試合数(19試合)しか出れなかったら・・・
この二人に共通するのはリーグ屈指のイニングイーターという点です。
山口がリーグトップの先発平均8回途中(7回1/3)、ジョンソンも7回途中(6回2/3)投げており、彼らが投げる事で中継ぎが休むことが出来きています。
本当に山口の離脱は痛かったです。(開幕、7月、9月の計3回)
他、ロペスの骨折やら(20試合の欠場)、筒香の離脱(10試合の欠場)、藤岡の離脱・・
この藤岡の離脱の結果、
中継ぎの序列が乱れ、あの阪神戦における惨劇があったわけです。
2016年05月07日
横浜の中継ぎ序列について雑感、藤岡の代役は誰? 助っ人外国人を求
6回を主戦場に僅差で登板して、試合を作ってくれる広島さんで言う、今村のような投手は、本当に貴重です。
試合が壊れません。
ビリービーンも、抑えより、今村のような投手が重要と説いていますが、
本当に重要です。
一方、この分野が手薄になりますと、7回から投げる予定の投手が前倒しで登板してきますので(誘惑にかられる)、
シーズンもたなくなります。
7,8,9の三回、三人だけでなく、
6回に試合を作ってくれる投手がいますと、勝ちを拾いやすいです。
また、7回を投げれるようなクオリティーを持った投手が4人程いますと、上手く6、7回を回せます。
逆に言いますと、つい登板させたくなるポジションなので、投球回数が多くなりやすいポジションでもあり、
昨シーズン、今村は73投球回数、投げています。
この投球回数70超の素晴らしさは、
横浜の中継ぎと、比較する事で、より鮮明です。
三上 58回2/3
山崎 57回2/3
須田 53回2/3
タアンケン 44回
皆さん、疲弊していたように感じますが、60投球回数にも達してないわけですね。
今村の凄みがわかります。
この今村の存在が広島を大いに助けています。
編成的に広島さん、中継ぎが若干、手薄気味だったのですが、今村に救われています。
(あくまでジャクソンの保険であったヘーゲンスのジャクソンとの同時起用も、編成的には想定外だったようです。そう語る記事を読みましたが、年棒配分をみると、そりゃ、そうでしょうね。豊富な野手陣をトレード要員にして、もう少し中継ぎを補強してあげればと思っていますが、そこが横浜ファン的には付け入れる、わずかな隙と思っています。)
最も、
選手にもよりますが、今村の投げた70回超は危険域でしょうか?
継続し難い数字です(超過勤務労働の懸念があります)。
一部、例外が居ますが、3年継続しますと、その多くは壊れます。
昨年、FAした高橋が広島さんに加入して居れば、
この面での危険が減るので(負荷分散)、より盤石だったでしょうし、
ソフトバンクからFAした森福でも良いのですが、この分野に対するケアが弱いです。
既存選手で賄おうとしていますね。
今村のような70回を超えて投げた投手は、
実績上、横浜の現役には居ません。
85回2/3、中継ぎだけで投げれた事もある投手です。
持っているエンジンが違うのだと思いますが、そんなタフな投手は、横浜に居ません。
そして、
そのタフさ故に今村は故障してしまったのですが、難しいもんです。
優秀だから投げれたのですが、その優秀さが仇になっています。
日本の企業で良くみかける光景です。
仕事は、その仕事が出来る人に回って来やすいです。
普通の投手は70回投げる前に、疲弊するような感じでしょうか?
負荷分散させる為にも選手が必要です。
横浜は数で質を担保していましたが、そこから藤岡が離脱した結果・・・ラミレス監督は先を考え、自重しましたが、
代わりに投入した、
ペトリックさんや、ザガースキーさんが、やらかしています。
そして、
梶谷や、山口以上に、
誤算だったのは、新外国人です。
全く活躍しませんでした。
2016年09月09日
実は横浜は強かったかもしれない。 セ・リーグ 各チームにおける外国人活躍度 について雑感
昨年、外国人トータルのRSWIN、RCWIN(勝利貢献度)で、ロペスが居たにも関わらず、リーグで唯一マイナスを記録したチームが横浜でした。
そりゃ、勝てませんよ。
良く、ラミレスも、回したと思いますが、
その苦労たるや、記事で再三報告している通りです。
広島さんの場合、優秀なスカウトさんですので、その仮定自体意味ないですが、広島さんの新外国人が横浜の新外国人並なら・・
ヘーゲンス、ジャクソン、ルナ、エルドレッドがモノの役に立たなかった感じでしょうか?
、梶谷の開幕絶望(36試合欠場)、並びに極度の不振
、山口の怪我(7試合先発できず 一週間に一回登板計算で2か月)
、誤算しかなかった新外国人
これらがなかった時、横浜の2016年順位は、どうだったのか?
2017年順位は、どうなるのか?
今永、石田が研究され(リーグで同タイプが活躍し過ぎました)るでしょうし、
中継ぎ陣も研究されるでしょうが、
概ね、昨年比で戦力アップになると感じています。
山口移籍で、
大きな穴が空きましたが、
新外国人たちが、+10勝記録した広島の外国人ほどとは言いませんが、
チームに負けをもたらすマイナス(-4.5ほど記録)でなく、せめて±0になってくれば、勝ち負け5勝変わります(RSWIN+4.5に相当)。
この数字は、山口が記録したRSWIN+1.5より大きなプラス要因です。
これで山口離脱分は穴埋めできますから、現時点で十分強くなるモノと見ています。
最も、他のチームも、誤算が多かったので、その差引が気になりますが、
(相対関係)
誤算がなくなったと仮定しただけで、大きく数字を伸ばしてくる可能性があります。
昨年、皆さん、6弱と予想して居ましたが、その基調、変わってないと思っています。
巨人さん、広島さんが頭一つ抜けてはいますが、
何かの誤算と、新戦力の登場で、勢力図が変わるよう感触を覚えています。
気が向いたら他のチームについても書くかもです。
連載予定です。
山口が残留して居れば優勝が、明確に見えた陣容だっただけに惜しいですね。
本音を言いますと、
村田が三塁に居るだけで、
内川が一塁に居るだけで(ロペスを獲得する必要ありませんので投手側4人の編成になります)、
昨年、横浜は優勝出来たかもしれません。
愚痴ぽくなりましたが、FAとは、そう言うモノですので、山口が抜けた穴は、
他の選手に期待したいです。
横浜の若手投手の皆さん、チャンスです。
是非、ガンバって欲しいです。