外一辺倒だった嶺井の配球について雑感

平良、初勝利おめでとうです。

これからも、頑張って欲しいです。

コメントでリクエスト頂いたので、嶺井の配球について。

平良と嶺井のバッテリーですが、ほとんど外でした。

89割方、外です。

高城以上の比率です。

では、なぜ?高城は、批判され、嶺井は批判されないのでしょう?

まずは、打たれたか、どうか。

結果に勝るものなしです。

まぁ、そう言うのも、記事ネタ的には面白くなく、例え、打たれたとしても、嶺井の配球を外一辺倒と批判する気にはなりません。

前記事でも、あの配球を逃げの投球とするのかは別の話ですと言っていましたが、逃げでも何でもないです。

野球の定石です。

内を攻める有効な持ち球があるのなら別ですが、平良の持ち味は外の出し入れです。

粘り強い、丁寧な配球でした。

中日大野が語っている通り、外を投げれば楽勝なわけで、配球の常道です。

(谷繁は内を要求するので楽させてくれなかったと記事で語っていたのですが見つからないですね。悪い意味で語っていたのでなく、谷繁がどうして大野を楽させなかったか、記事では大野が答えていました。)

外の出し入れに対応できる打者は、そうは居ません。

それだけ難しいです。

体、目線から遠いと、バットコントロールが難しくなります。

内ですと、最悪、体勢を崩しつつ、食らいつくような形で打ち返す事もできますが(桑原に多い。)、外は出来ないです。

そんな外を平良とバッテリーを組んだ嶺井は上手く使ってました。

黒羽根、嶺井、高城と、外の出し入れには実績があります。

2015年までは、右対右、左対左で、横浜は圧倒しています。

次の段階で内を使いましょというか、

内を使える球あるでしょうっと記事を書いたのが2015年オフでしたが、一時期、横浜はチーム方針(縛りのようなモノがあり、窮屈な配球をしていました)で外、低目を頑なに使っていた時期があります。

そう言う意味で嶺井、平良のような投手の扱いが上手いです。

代わりに内を有効に使える石田や今永のような投手を使うのが嶺井は苦手かもですが、経験不足ですかね。

戸柱が、外で苦戦していたのと同じ関係性です。

外で対応できるには、

あるレベルのストレート、コントロール

須田のように、文字通り、アウトロー、ストレート一辺倒で相手を打ち取るような投手(捕手は戸柱。)も居ます。

解説の野村さんにはストレートに酔っていると苦言を呈され、痛い目を見ましたが、たまに酔います。

先日も、パットンをリードして、あまりに良過ぎて、平田に打たれましたが、結構、戸柱の場合、ありますね。

今永で初完封した翌週、あまりにストレートの出来が良かったので、同じ広島さんに打たれましたが、ついついです。

参考記事

バッテリー談話追記 なんとなく、高城ならと思ってしまった今日の試合と二人の捕手への期待

高城も、そんな配球を昔したことありましたが、何度も痛い目をみると、だんだん慎重になってきます。

戸柱は、今、その過程にいます。

慎重さと、大胆さ。

その相矛盾する両面性が必要なのですが、その矛盾を埋める為にも経験が必要です。

この調子なら大丈夫だろっという感覚のバックボーンである経験が戸柱の場合、未だ足りないように感じます。

谷繁ですら、正捕手を地位を盤石化するのに、8年の時を要しましたが、時間がかかる分野です。

一方で、その経験不足を戸柱は急速に埋めているのも事実です。ですので正捕手なんですよね。

一辺倒投手は、抑え投手に多いです。(力のある投手)

この場面はアウトローだけで良いですよっと、野村元ヤクルト監督や、江川さんとか解説しますが、そう言う能力を保持していますかね。

マシソンクラスですと、コース、コントロール不問で投げ込んでくるときあります。

力で圧します。(コース不問系)

今回は、外についてですので、須田のような特別(力でなくキレで圧倒しました。去年は凄かった。今年は、そこまで来てなく、そのイメージのズレに苦戦しているとの事です)な投手は触れるべきではないのですが、

外一辺倒でも気持ちの良い投球。

強気の投球と言われる配球はあります。

球種がある

あるレベルのストレートと、外スラと、フォークがあるだけで十分です。

外投げれば楽と言っていた中日大野(シュートもありますが)も、同じです。

井納や元横浜の山口(味付けでツーシム投げますが)が該当します。

外の出し入れと言いますと、横を意識しますが、そこに縦が加わる事で、より有利に立てます。

そこに高低を入れてくるわけですね。

+に緩急という意味で、カーブがありますが、カーブ自体、本当に意表を突くという程度なので(井納や山口のカーブ)、除きます。

カーブって、意識しないで打つ(岸レベルは除きますが)球だそうです。

結果、カーブを軸に投げる投手が本当に少なくなりました。

決め球で使うには、相手を選ぶ必要があります。

一方でチェンジアップは、意識しないと打てないです。

決め球でも使いやすいです。

速球と同じフォームで繰り出される緩急です。

今永、石田が該当します。

クロスファイヤーの使い手で、チェンジアップを使う人が多いです。

チェンジアップを意識しますと打者側の始動が遅くなります。

結果、差し込まれ易くなるわけですね。

あるレベルの速球があれば抑えられ易いです。

そこに、スライダーやら、フォーク(石田)が加わる事で、投球の幅を広げて行くわけです。

さらに凄い人は。

黒田のようにツーシムとスライダー(+カット)がありますと、此方は、文字通りの、出し入れになります。

バックドア、インドア(内ですが)を駆使し、さらにスプリットです。

外だけというより、ワイドな配球にもなります。

中日大野は、黒田に近く、内も使えるようになると、かなり凄い投手になれるのですが、外だけで料理出来ちゃうわけです。

但し、ヤクルト石川や、元横浜三浦のように、その球威不足から、広く使う必要があるような投手も居ますが、基本は外ですかね。

平良の持ち球について

平良の持ち球は、スライダー、カットボール、シュート(シンカー)。

縦に落ちる球はないので、横の出し入れのみです。

この手の投手を操るのが、横浜の嶺井、黒羽根、高城は得意です。

戸柱の場合、ペトリック等で苦労したように、その手の配球が今は苦手な印象が在ります。

というより、新人捕手が、そんな有能なわけないのですが。。。

嶺井も、実に丁寧に外の出し入れをしていました。

人的補償で巨人から加入のDeNA・平良、移籍後初先発でプロ初勝利「嶺井さんに助けられながら」

平良も嶺井に感謝の念を送っていますが、

球威で圧倒するようなタイプでないので、嶺井(か高城)のようなタイプとは合うかもですね。

打撃で、高城より上ですから、平良と嶺井は組み続けそうです。

戸柱も、随分良くなっているので、彼らに近い配球を出来そうなのですが、平良の場合、戸柱が組んでいる投手と違って横(引き出しが少ない)だけなので、苦手と思いますし、嶺井を活かす意味でも、嶺井の平良専属化、面白いかもです。

その内、戸柱も上手くなるとは思いますが、今は、劣るかもですね。

監督も、先日の嶺井を評価してか、5/11の試合、戸柱を降ろして嶺井を起用しています。

そして、問題の濱口です。

濱口の外一辺倒、かなりキツイです。

球種、ストレートとチェンジアップだけです。

変化を付け難いです。

ストレートの威力が悪いとなると、かなりキツイです。

せめて、コントロールが良ければと思いますが、チェンジアップも、ストレートもコントロールが良くないです。

球威があれば、適当に見せ球にして、チェンジアップという高城得意の、こんか感じ配球をしてくれるのですが(内も突けます)、

先の中日戦のように球威がありませんと、かなり難しくなります。

コントロールが安定しないので四球が絡むわけですね。

苦しい。

2017年05月11日

変調を来しつつある濱口の状態と、高城の配球につて雑感

高城により、濱口が潰されるなる文言を聞き、過剰に反応してしまったのですが、すみません。

どうリードすれば良かったですかね。

私には模範解答ないです。

面白い分析記事を見つけましたので、目の肥えたファンとの認識のズレについても記事化したいです。(書かないかもですが)

良い意味での外(嶺井と平良のような投球)と、悪い意味での外が、ごっちゃになっているように感じますし、野球の変化も覚えます。

尚、平良の場合、あの外が持ち味です。

打たれても、それに屈せず、丁寧に、丁寧に、根気よく、外の出し入れをする。

結果が悪くても、嶺井と、平良のバッテリーを、外一辺倒と私は、評さないです。

粘り強く、粘り強く、外を続ける投球になると思いますが、それは逃げではないです。

中日大野(今年は未だ良く見てないですが)なら、内を突けますが、球威に劣る投手で内を突く場合、三浦のようなテクニックが必要ですかね。

ストレートに球威があれば、中日の又吉のような感じになるかもです。

今後の平良、嶺井バッテリーに期待です。

平良のような投手を得意としているかもしれない広島(中日八木等に苦戦した経緯があり、2015年オフに、かなり特訓しています)に通じたら、ローテションでも回れるかもです。

平良も、最終的には内を使えるようになり必要(幅が広がります)があるかもでますが、様々な経験を経る事で、皆さん、上手くなっていきます。

期待しましょう。

壁にぶつかり、打たれ事でその原因とは、外しか攻めないからと、平良、嶺井コンビも、いつかは言われそうですが、

その回答は様々です。

如何にして対応するか?

その過程を見守るのも、楽しみの一つですかね。