LOB率で見た横浜の課題と、その伸び代について雑感
二年目の捕手に対し、厳しめのコトバが多いですが、
戸柱のバッテリー主体のリード傾向もあり(相手も、それを織り込んでいる)、今年、横浜のLOB率はリーグ最低を記録しています。
多くの野球ファンにとって、なじみのない数字かもですが、残塁率と考えて下さい。
リーグ平均73.1%に対し、横浜は70.4%。
1位 阪神 75.8
2位 巨人 74.6
3位 中日 73.1
4位 広島 72.9
5位 ヤクルト 71.9
6位 横浜 70.4
この70.4、かなり悪い数字です。
この数字で、昨年を参考にしますと、失点が10%以上増える事になります。
588失点から650失点程度まで増える計算になりますが、これはヤクルトが昨年記録した694失点なみの数字でもあり、リーグ最弱クラスとなります。
昨年のヤクルトは悪すぎでしたが、この650失点。
弱投と言われた2013年の水準(686失点)に近くなります。
上記仮定は昨年の投手能力は変わらず(被打率、被四死球などなど)、LOB率だけが悪化したと仮定して計算したモノです。
被打率も、被四死球も昨年との比較で増えている今年は、今のLOB率ですと、もっと失点するモノと考えてください。
最悪水準です。
600を大きく超えて失点する可能性があるのが今の横浜なわけです。
LOB率の解釈としては、
捕手、投手、守備力などなどあり、一概に捕手だけの責任に帰すのは難しいのですが、えいやっ配球が多過ぎて、今永ですらLOB率が一時70%を下回っていた事を考えますと、
戸柱の責任も大きいと思っています。
今永の場合、その投手特性から、丁寧な配球が出来るのですが、過信し過ぎる事が多過ぎました。
丁寧に配球できた場合は、
2017年04月20日
実は調子が良くなかった今永について、その対応と成長に関する雑感、他、いろいろ
ストレートの状態が良いと思い過信した配球をした場合は、
2017年04月29日
バッテリー談話追記 なんとなく、高城ならと思ってしまった今日の試合と二人の捕手への期待
その辺は、
数字に出てまして、
2017年05月22日
2年目の壁、今永、岩貞、石田が苦戦して田口が苦戦していない理由について雑感
被打率は良いのに、失点が多くなっています。
効率よく失点しています。
引き出しが多い今永ですら、そんな状態ですから、他は推して知るべしです。
戸柱の配球を見ていて思うのですが、
外の出し入れや、内の出し入れになってないケースがあります。
厳しめなコトバで言いますと、ただ投げているだけになっている時があります。
相手がわかっていても、打てない前提の配球。
強気な配球が多いですかね。
去年は、今永や、石田らの状態が良かったので、それで嵌ったのですが、今は彼ら、本調子ではないです。
須田のアウトローのストレート、一辺倒の配球をみた、野村さんがバッテリーは球に酔っていると指摘して居ましたが、戸柱は酔います。
酔って相手が見えなくなります。
だから、先日も、秋山に、シュート回転しやすい横手投げの平良でインを要求し、被弾するわけです。
意図はわかりますが、リスクヘッジできてないです。
中日戦でも、相手打者の特徴を無視し、バッテリー主体の投球をして負けてもいますが…
2017年05月27日
戸柱に喝!!
捕手には、
細心さと、大胆さが必要ですが、そのバランスが崩れてしまった時がありますかね。
相矛盾する特性なのですが、このバランスを取るには経験が必要な場合が多いです。
っと、
戸柱を批判しつつ、
高城が補助していますので、結局、昨年と同様、戸柱の配球が高城の配球に寄って来ています。
参考記事
2016年12月19日
高城なみになったと評価された戸柱のリードについて雑感
今の戸柱は、皆さんが考えている以上に拙いです。
二年目の壁にぶつかっています。
ぶつかっていますが、高城が居る。
石田や、今永の配球が、高城が濱口をリードしているような感じになって来ています。
(田口の記事で指摘していたような配球になって来ていますかね。高めを多投しなくなって来ています。低目中心に横を広く使っています。)
なぜラミレス監督は嶺井を使ったか。
DeNAと巨人の明暗は、捕手起用の差?
高城が戸柱にアドバイスし過ぎるので、CSで出番がなくなるわけですね。
その辺の複雑な立ち位置、心情については、こうなっています。
“支え合い”のライバル関係 DeNA・高城俊人の複雑な立ち位置
石田や、今永の方が濱口との比較で引き出しが多いので、似て非なるモノと感じる方も多いかもですが、ベースは同じ。
球数は多くなりますが、丁寧な配球となっています。
序盤は様子を見つつ(丁寧な配球)、試合展開次第でギアを上げて行く配球を先日、戸柱は今永と組んでやっていましたが、相変わらず修正が早いですね。
因みに、濱口、
皆さんが考えている以上に、不安定で、引き出しの少ない投手です。
石田や、今永のような配球は出来ませんので(スライダーのキレが違い過ぎる、インスラを石田や、今永で要求できるのでインローのストレートが活きてきます。濱口には、それが出来ません。対左で濱口が三振を奪えないのもスライダーのアリや、なしやです。濱口との比較で彼らは悪いなりの配球がデキやすいです。)、そこは、ご了解下さい。
高城も、濱口と組んで相手チームの意図を読んだ配球していますが、濱口は、本当に難しい投手です。
尚、今の戸柱、
石田や、今永、タナケン、慣れた投手とは、割合、リスクヘッジできるようになって来ていますので、LOB率良化するのではないかと期待しています。
井納は・・・
井納主体かもですね。
終盤、ストレートを投げたがりますが(しかもインコース)、そこで投げきれば、彼は横浜のエースです。
高城と戸柱、二人で一組のような感じで、応援してあげてください。
良い感じで二人とも成長しています。
横浜のLOB率、このままで推移しないと見ています。
=横浜の伸び代と期待しています。